Zenesis のNFTニュース|VRソフト開発のZenesis、VRNFTアート領域の課題解決を目指し、新会社設立とSkyland Ventures等から総額1800万円のシード資金調達を実施

Zenesis のNFTニュース|VRソフト開発のZenesis、VRNFTアート領域の課題解決を目指し、新会社設立とSkyland Ventures等から総額1800万円のシード資金調達を実施

Zenesis のNFTニュース|VRソフト開発のZenesis、VRNFTアート領域の課題解決を目指し、新会社設立とSkyland Ventures等から総額1800万円のシード資金調達を実施

株式会社Zenesis(北海道札幌市、代表取締役:小川雅人、以下「Zenesis(ゼネシス))は新会社設立と、4月7日に第三者割当増資により、Skyland Ventures・Arriba Studioから総額1800万円のシード資金調達を実施したことを発表いたします。
調達資金は、VRNFTアート制作ツール「Snow Canvas」、制作したVRアートをNFTマーケットプレイスで欠損なく表示させる3Dビューワー「Snow View」の開発に使用いたします。

 

◆資金調達の背景と目的

Meta Quest2といった単体で本格的なVR体験ができる安価なデバイスの登場、またそれらを使用してVR空間上で自由自在に3Dの世界をつくれるVRアート制作ツールTiltbrush(またその他派生ツール)によって、VR内でより直感的に誰もが3Dアートを制作することが可能になってきています。そして仮想空間上でコミュニケーションを取るメタバース上での3Dコンテンツの需要も増しています。加えて昨今、NFT(Non-Fungible Token=非代替性トークン)アートが、アート作品の高額落札や参入する企業の増加等から、大きな注目を集めています。

そんな中、去年の3月に日本を代表するVRアーティストであるせきぐちあいみさんのVRアート作品がNFTアートとしてNFTマーケットプレイスにおいて出品、約1,300万円で落札され、今までマネタイズが難しく趣味での創作活動の範囲に過ぎなかったVRアート領域に、NFTが組み合わさることで世界規模のマーケットが生まれる大きな可能性が示されました。しかしその後せきぐちさんに続いて大きく取り上げられるVRNFTアートの落札が生まれておらず、VRアーティストの中でもNFTアートの出品に挑戦するアーティストはまだまだ少ないといった現状があります。

その原因は主に二つ考えられます。

1. VRアートをNFT化するプロセスが複雑で、シームレスにVR内からNFTアートを出品できない

2. VRアートをNFTマーケットプレイスに出品しても見た目そのままに3D表示ができない

そのため優れたVRアーティストが多数いるのにも関わらず、NFT出品に挑戦をするアーティストがまだまだ少なく、また出品したとしてもその作品の魅力が十分伝わらず、VRNFTアートはNFTアート界において依然としてマイナーな扱いであるという状態です。

 

上記の課題を解決するため、まずZenesisはVR上でNFT発行が1ステップでできるVRアート制作ツール「Snow Canvas」を開発し、NFTについての事前知識が少ないアーティストでもNFT発行が容易にできるように支援いたします。またSnow Canvasから出品されたVRアートはOpenSeaなどのNFTマーケットプレイスにおいて、制作時の見た目を崩さずVRアートを3D表示することが可能です(Snow View)。Snow CanvasまたSnow Viewの開発・サービス運営のために、この度の資金調達を実施いたしました。
 

◆Zenesisとは

Zenesisの創設メンバーは今年2月にメタバース上でVRアート展示を行ったイベント「バーチャル雪まつり2022」の主催メンバーであり、バーチャル雪まつりでは、会場そのものもVRアート制作ツールTiltBrushで制作され、公募によって集まったVRアート雪像やワールドが仮想空間上の札幌会場で展示されました。そこで主催として実際にVRアーティストの方々の声を聞き、また様々なVRアート作品を直に体験し、VRアートの魅力と今後の可能性を実感いたしました。またその前年の2月に開催された「バーチャル雪まつり2021」ではイベントに参加した証であるNFTをVR空間上で集めるスタンプラリーを実施するなど、早くからNFTの可能性に着目しVR上でのクリエイター支援に活かせる手段を模索していたという経緯もあります。ZenesisはVRアートとNFTの融合により、世界に開かれたVRアートのコミュニティ、アーティストと支援者の交流・共創を促進し、VRアーティストが快適に生きられる生活圏・経済圏の形成を目指します。

Zenesisという名前は「起源・創世記」を意味するGenesisをアレンジしたもので「新たな世界を皆で創世する」という心構えを込めたものです。またロゴマークは、VR 3次元空間の立体性、雪の結晶・漢字の水の六角形を基本に、会社名Zenesisの「Z」とNFTの「N」、そしてWeb3の「3」をアレンジしました。色彩は雪、水、海をイメージしており、水の循環を表しています。

 

◆各投資家様からのコメント
Skyland Ventures パートナー/CEO 木下慶彦

Zenesisのみなさま、起業おめでとうございます。先に北海道ベースで起業した、あるやうむ畠中さんからの紹介で私たちのところへピッチしてくれましたが、VRアート制作ツールTiltBrushを用いたVRアートを見せていただき、そのクオリティに驚かされました。そして、OpenSeaに代表されるNFTマーケットプレイスにて売買されているフォーマットは現在は写真・動画・音楽・3Dモデルではありますが、2022年4月においての売買は写真が独占しています。これから、音楽や3Dモデルの活用事例も進むと思っており、それを促進するのはSnow Camvasのプロダクトとなると確信しています。クリエイターの人たちにとってNFTを通じて評価の場が新しく生まれることは素晴らしいことで、これからも、ユーザーとなるクリエイターのためのプロダクトづくりに励んで欲しいと思っております。

Arriba Studio CEO 佐藤崇

創業直後のタイミングからZenesis社を支援することができることはとても嬉しいです。コロナ禍に直面し満足な青春生活が送れないことに悩む若者が、自分たちの愛するメタバース空間でもっと楽しく過ごしたい、と強く思った結果創業につながった会社。Zenesisはそんな会社です。Web3の世界の周りにいる多くの若者は、成熟した現代社会において自己実現に悩む「思い」を持った人たちばかりです。そんな全く新しい世代の会社だからこそ手掛けられるNFTやweb3の世界を一緒に作り上げていきたいと考えています。VRをWeb3の力でエコノミクスが成立する世界にしていくための強い思いと東京に対する強いアンチテーゼこそが、かつては日本のシリコンバレーと呼ばれた札幌の優秀なエンジニアが集う組織になっていくのだと確信しています。今回札幌市のスタートアップというのも大変興味深く、地方発の有力なWeb3スタートアップとして飛躍していくことを期待しています。

◆会社概要

会社名:  株式会社 Zenesis
設立:   2022年 3月4日
事業内容: VRソフト開発・サービス提供
代表者:  小川雅人
所在地:  北海道札幌市中央区大通西3丁目6
道新ビル2階
会社HP:  https://open-zenesis.xyz/
お問い合わせ先:contact@open-zenesis.xyz


記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
ページトップへ