Eth2.0(イーサリアム2.0)とは eWASMやプルーフ・オブ・ステークについても解説

Eth2.0(イーサリアム2.0)とは eWASMやプルーフ・オブ・ステークについても解説

第1章: Eth2.0とは

Eth2.0は、Ethereumの今後のアップグレード計画の名称です。処理能力とスケーラビリティの大幅な向上を目指しています。段階的に改良が進められており、最終的にはプルーフ・オブ・ステークに移行するとともに、シャーディングによる並列処理を実現する計画です。

第2章: Eth2.0の目的

Eth2.0では、Ethereumの課題である処理速度、コスト、スケーラビリティの改善が狙いです。将来的には1秒間に10万件を超えるTransaction処理や、低コストでの利用を可能にすることが期待されています。これにより、より実用的で使いやすいEthereumの実現が目指されています。

第3章: Eth2.0のロードマップ

Eth2.0への移行は「フェーズ」と呼ばれるステップごとに進められています。2020年12月に第0フェーズ「ビーコンチェーン」の運用が開始されました。今後、第1フェーズの「シャーディング」、第2フェーズの「eWASM」、最終フェーズの「プルーフ・オブ・ステーク」へと移行していく計画です。

第4章: Eth2.0の変更点

Eth2.0では、コンセンサスアルゴリズムをプルーフ・オブ・ワークからプルーフ・オブ・ステークへ移行します。また、シャーディングによる並列処理の導入が実現されます。アカウントモデルも、アドレスベースからステートベースへと変更される予定です。スマートコントラクトエンジンにはeWASMが採用される方針です。

第5章: Eth2.0の意義と課題

Eth2.0はEthereumが抱える課題を解決し、実用面での大幅な進歩が期待されます。一方で、移行プロセスには課題もあります。コミュニティのコンセンサス形成や、技術面の未知数も残されています。成功裏に移行が進められるかがカギとなりそうです。

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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