stu のNFTニュース|スマホなどの端末性能に依存せずに高精細なバーチャル空間を体験可能にする「リアルタイムクラウドレンダリング」を実運用化
stu のNFTニュース|スマホなどの端末性能に依存せずに高精細なバーチャル空間を体験可能にする「リアルタイムクラウドレンダリング」を実運用化
KDDIのXR領域におけるクリエイティブチーム「au VISION STUDIO」に技術・コンテンツ提供
当コンテンツでは、リアルタイムクラウドレンダリング技術を独自開発し、その上で実行される形で高精細なバーチャル空間体験を提供しています。当技術を活用することにより、低スペックなPCやスマートフォンでは従来実行が不可能であった、バーチャル空間に配置された1000本以上の桜、1000個以上の絵馬、月明りが差し込む表現を行うボリューメトリックフォグや、水面の反射表現などの高密度・高精細な表現を実現しました。
また、リアルタイムクラウドレンダリングを実運用するにあたり、サーバーのオートスケール技術を開発し、単一URLからのユーザーアクセスを効率的に処理することが可能になりました。これにより、ユーザーはWebページやSNSに記載されたURLからアクセスするだけで、高精細なバーチャル空間にログインすることが可能となっています。さらに、サーバーコストの大幅な削減に貢献することで、より多くのお客様に高精細なバーチャル空間体験をご提供することが可能となっています。
当オートスケール技術では、ユーザーのアクセスに応じてリアルタイムクラウドレンダリングのサーバーインスタンス・プロセスを立ち上げ、ユーザーが離脱した時点でプロセスをシャットダウン、またはシャットダウンしたのちにプロセスを再起動・待機させることによって、コンテンツのローディング時間無く、バーチャル空間への高速なアクセスを行うことが可能になりました。また、それぞれのユーザーの画面は、SFUを介して1対多配信することが可能であり、コンテンツにログインするまでの待ち時間などで他のユーザーのプレイ画面を視聴したり、特定ユーザーの画面を外部配信することも可能です。
リアルタイムクラウドレンダリングでは、大容量のデータを事前にダウンロードする必要がないほか、ビデオカードなどのグラフィックスアクセラレーターがない端末でも快適に高精細なコンテンツを実行することができるため、より広くユーザー層を獲得することが可能となります。また、コンテンツ制作者は、端末スペックの制約なくバーチャル空間を構築することができるため、さらなる表現の向上に挑戦することが可能となります。さらに、AWS Wavelength (注1) と5G通信を活用することで、より低遅延でストレスのない映像伝送やインタラクション、高解像度化を実現できます。
本技術の応用例として「商業施設空間」「都市空間」「ライブコンサート空間」のような高精細なバーチャル空間をあらゆる端末で楽しむことができることを想定しています。
現在、株式会社stuでは、これら技術を活用したメタバース空間でのボリューメトリックビデオ活用やリアル空間とバーチャル空間の連動技術、また、当技術を用いたコンテンツ配信が簡単に行えるSDKの提供や、複数のメタバース空間をシームレスに移動可能な仕組みの実現などを目指して開発を進めております。
(注1) 「AWS Wavelength」は、アマゾン ウェブ サービス (AWS) のコンピューティングサービスとストレージサービスをau 5Gをはじめとする5Gネットワークのエッジに組み込むことで、機械学習、モノのインターネット (IoT)、動画やゲームのストリーミング配信など、超低遅延が求められるエッジコンピューティングの活用を支援するサービスです。
※Amazon Web Services、AWS、AWS Wavelength、Amazon Elastic Compute Cloudは、米国およびその他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
https://biz.kddi.com/5g/aws_wavelength/