マイナンバーカードがデジタルウォレットになる「マイナウォレット」が Ethereum Foundation による研究開発助成プログラムに採択されました
マイナンバーカードがデジタルウォレットになる「マイナウォレット」が Ethereum Foundation による研究開発助成プログラムに採択されました
マイナウォレット – 誰もが、今すぐに、安心して使うことができるデジタルウォレット
a42x株式会社が開発中の「マイナウォレット」が Ethereum Foundation による研究開発助成プログラム ERC-4337 Account Abstraction Grant Round に採択されました。
マイナウォレットは、アプリ等の事前インストールが不要で、マイナンバーカードをタッチするだけでデジタル資産の送受信、所有証明を実現します。およそ9000万人が保有するマイナンバーカードを活用することで、子どもからお年寄りまで、すべてのひとが複雑な操作や技術を意識することなく、web3・ブロックチェーン技術を活用したサービスにアクセスできる世界を目指します。
Ethereum Foundation による発表: “Empowering Innovation: ERC-4337 Account Abstraction Grant Round Recipients”
https://mirror.xyz/erc4337official.eth/hRn_41cef8oKn44ZncN9pXvY3VID6LZOtpLlktXYtmA
マイナウォレットの機能
1. Tap to Generate
マイナンバーカードをタッチするだけでデジタルウォレットを生成します。マイナンバーカードに含まれる情報から決定論的に一意のウォレットアドレスを導出します。
2. Tap to Receive
マイナンバーカードをタッチするだけで暗号資産や NFT 等デジタル資産の送受信を行うことが可能です。つぎの動画では、マイナンバーカードに紐づくウォレットアドレスに対して NFT を発行しています。利用者は、保有するデジタル資産を確認する際にはじめてアプリをインストールすればよく、デジタル資産を受け取るためにアプリを事前にインストールしたり、ウォレットの設定を行うといったことは一切不要です。
3. Tap to Auth
マイナンバーカードをタッチするだけで、デジタル資産の所有確認および認証認可を行うことが可能です。つぎの動画ではマイナウォレットが特定の NFT を所有しているかどうかを確認し、NFT の所有が確認できた際にスマートロックを解錠しています。
4. eKYC(デジタル本人確認)
公的個人認証サービス(JPKI)と連携することで、最高位の本人確認をウォレットレベルで実現する機能を開発中です。これまでは困難であったアンホステッドウォレットの厳密な所有者確認が可能になり、AML 規制に準拠したデジタル資産の出庫先ウォレットとして活用することができます。
5. Account Abstraction (ERC-4337) によるユーティリティ
ERC-4337 に準拠したスマートコントラクトとして、リカバリー機能、セッションキー、利用限度額の設定等、様々なウォレット機能の開発を進めています。
6. ゼロ知識証明を活用したマイナウォレットのプライバシー保護機能
利用者のプライバシー保護を目的としたゼロ知識証明を活用したソリューションの研究開発を行っています。第三者に公開する情報を最小限にしながら、eKYC や年齢確認等を行う機能の実現を目指しています。
7. SDK・API の提供
マイナウォレットは、さまざまな事業者様のサービスに組み込んでいただけるように、SDK および API の提供を予定しております。
a42x株式会社について
a42x株式会社では、デジタル認証基盤を活用したウォレットシステムおよび周辺システムを開発しています。
主な実績: 世界最大級のブロックチェーン開発者コンペティション ETHGlobal Tokyo にてファイナリストに選出
開発者・研究者の募集
a42x株式会社では、iOS ・ Android アプリエンジニア、バックエンドエンジニア、研究者、ビジネス開発等、幅広いポジションで採用を強化しております。技術やものづくりに強い興味と好奇心を持ちつつ、実世界で活用されるプロダクトを作りたいという情熱を持つ方からの応募をお待ちしております。詳細については下記メールアドレスからお問合せください。
本件に関するお問い合わせ先
info@a42x.co.jp (担当: 橘)
参照元
https://a42x.co.jp/news/2023/09/08/mynawallet-aa-ef-grant/