チームラボ初のNFT作品《Matter is Void》、グライムスによって作品内の言葉が書き換えられ、タイムズスクエアで公開。世界最大級のパリのアートフェアでも展示

チームラボ初のNFT作品《Matter is Void》、グライムスによって作品内の言葉が書き換えられ、タイムズスクエアで公開。世界最大級のパリのアートフェアでも展示

チームラボ初のNFT作品《Matter is Void》、グライムスによって作品内の言葉が書き換えられ、タイムズスクエアで公開。世界最大級のパリのアートフェアでも展示

《Matter is Void》は、NFT所有者が作品内の言葉を書き換えられる一方で、誰でもダウンロードし所有が可能。所有とは何かを模索する。10月19日よりPace Versoで販売開始

アート集団チームラボが10月19日(水)より販売するNFT作品シリーズ《Matter is Void》は、誰でもダウンロードし所有できること、また、NFT所有者によって文字が書き換えられることが最大の特徴。7つの作品で構成され、うち1作品《Matter is Void – Fire》が、販売に先駆けて、ミュージシャン・作詞家でコンテンポラリーカルチャーのクリエイターとしても知られるGrimes(グライムス)によって書き換えられ、10月13日(木)にニューヨーク市タイムズ・スクエアのビルボードで公開されました。

チームラボ《Matter is Void - Fire》© チームラボ(画像:© Pace Gallery)チームラボ《Matter is Void – Fire》© チームラボ(画像:© Pace Gallery)

《Matter is Void》は、ペースギャラリーのNFTプラットフォーム「Pace Verso」(ペース・バーソ)より発表し、10月19日(水)11:00(米国東部標準時)から販売を開始します。本作は、タイムズ・スクエアに加え、世界最大級の現代アートフェア「アート・バーゼル」がパリで初開催する「Paris+ par Art Basel」でも、10月20日(木)から10月23日(土)まで展示されます。
* ニューヨーク市でのビルボード展示は、世界最大のオンラインアートプラットフォームArtsy、Outfront Media社、Pace Versoによる共同企画

グライムスによって書き換えられた作品《Matter is Void - Fire》。文字は「Paper Burns As I Write」(意:私が書くにつれ紙は燃える)と書かれている。©チームラボグライムスによって書き換えられた作品《Matter is Void – Fire》。文字は「Paper Burns As I Write」(意:私が書くにつれ紙は燃える)と書かれている。©チームラボ

《Matter is Void - Fire》に書かれている文字が、チームラボによる「Matter is Void」から、グライムスによる「Paper Burns As I Write」に書き換えられた。©チームラボ(画像:© Pace Gallery)《Matter is Void – Fire》に書かれている文字が、チームラボによる「Matter is Void」から、グライムスによる「Paper Burns As I Write」に書き換えられた。©チームラボ(画像:© Pace Gallery)

本プロジェクトは、「Matter is Void」(意:物質は空虚)と書かれた7つのNFT作品で構成されます。

7作品それぞれ購入可能なNFTは1つですが、NFTを所有しているか所有していないかにかかわらず、作品自体は誰でもダウンロードし所有することができます。つまり、NFTによって作品の唯一性は付与されず、NFTの所有の有無にかかわらず、ダウンロードされた作品は、何も区別することはできず、全て本物です。

作品ダウンロード:
https://www.teamlab.art/matter-is-void-owner/download/

作品には、チームラボによって「Matter is Void」と書かれています。しかし、この作品のNFT所有者は、作品内の言葉を自由に書き換えることができます。この変更は、世界中の人がダウンロードして所有している全ての作品に反映され、その言葉に書き変わります。

そして、NFT所有者の言葉により、作品の価値が変化するだけでなく、その言葉に価値があれば、作品を所有する人は増え、その言葉に価値がなければ、作品を飾る人はいなくなるでしょう。多くの人が見ている作品を書き変える価値は高いかもしれませんが、誰も表示していない作品を書き変える価値は低くなるかもしれません。すなわち、NFT所有者の言葉によって、この作品のNFTの価値も変化していくでしょう。

また、NFT所有者が他の言葉に書き換えた後、再び「Matter is Void」に戻したとしても、「Matter is Void」の文字は異なる表現で書かれます。つまり、最初の「Matter is Void」は、一度変更されてしまうと、二度と同じ状態で見ることはできません。

 

 

 

 

 

 

Matter is Void

teamLab, 2022, Digital Work, Endless
https://www.teamlab.art/jp/e/matterisvoid/  

作品ダウンロード:
https://www.teamlab.art/matter-is-void-owner/download/ 

Pace Versoにて販売:
https://www.pacegallery.com/journal/teamlab-matter-is-void/ 
*2022年10月19日(水)11:00より(米国東部標準時)


記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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