Facebookが次世代メタバース計画に投資。「Horizon Worlds」とは?いつ公開される?

NFT-TIMES 長尾英太 NFT特集 メタバース
Facebookが次世代メタバース計画に投資。「Horizon Worlds」とは?いつ公開される?

Facebookの次世代メタバース計画とは?

Facebookは、メタバースのソーシャルネットワーク(3Dソーシャルプレイス)に関する新しい計画があります。まだ実現には至っていませんが、ビジネスグループとしての新しいメタバースや、VRヘッドセット「Oculus Quest 2」のベータ版の作業環境を作っていることを明らかにしています。

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次のステップとして、さらなる資金調達と、より多くのクリエイターを呼び込む予定があるようです。

今月末に開催されるFacebookの開発者向けカンファレンス「Connect」に先立ち、Facebookは新たに1,000万ドル(約11億円)のクリエイターファンドを発表しました。このファンドは、メタバースのクリエイティブツールを早期に導入することを目的としており、パフォーマンススペースやゲーム、まだ完成していないアプリ「Horizon Worlds」の世界を作ることに使われる見込みです。

Horizon Worldsとは?

以前は「Facebook Horizon」と呼ばれていた「Horizon Worlds」は、「Altspace VR」、「VRChat」、「Rec Room」などの既存の人気ソーシャル/メタバース空間と同様に、クリエイティブな遊び場となるようです。

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Horizon Worldsは、Facebookネットワークのアプリを利用しています。Facebookは、オープンコンテストやアプリケーションベースのアクセラレータプログラム、ファンディングプログラムを通じて、アプリに参加するクリエイターに資金を提供することを計画しています。

新たな経済圏や支払い構造となるか

また、これらの体験では、パフォーマーにチップを渡したり、インワールドでマイクロトランザクションを支払ったりできるような新たな支払い構造を目指しています。

Facebookのメタバースの責任者は取材に対し、支払いの仕組みをFacebookのアプリ群に結びつけて、InstagramやFacebookだけでなく、Horizonのクリエイターが、経済全体が存在し、そこに結びつくようになることを目標としていると答えたようです。

Facebookが次に構築したいものとして、ライブストリーム中のチップを将来のパフォーマーの収入源としたり、参加費や体験料のようなものを提案するなど、Horizonを中心としたメタバースを作っていくの可能性を指摘しています。

これはイメージとしてVRの仮想空間上でアーティストがライブを行い、ユーザーはその場に参加した状態で投げ銭を行えるという仕組みに近いでしょう。

Horizon Worldsはいつ公開される?

まだHorizon Worldsがすぐに一般公開されることはないようですが、Facebookがコンサートやイベントを実験的に行い、招待リンクが他の場所に表示されるようになるかもしれません。今のところ、Horizon Worldsでは、一度に参加できる人数に関連して、スペースの規模に制限があるようですが、Facebookのビデオイベント用アプリ「Venues」のように、Horizon Worldsは、パフォーマンスや、劇場やゲーム体験のためのライブ・インタラクティブ・ハブになる可能性があります。Horizon Worldsは、今後も少しずつ展開され、より多くの人がアクセスできるようになっていくと考えられています。

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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