フォトシンスとガイアックスがNFT認証スマートロックを共同開発し、実証実験を開始

フォトシンスとガイアックスがNFT認証スマートロックを共同開発し、実証実験を開始

フォトシンスとガイアックスがNFT認証スマートロックを共同開発し、実証実験を開始

〜会員証となるNFTによる解錠で利用者・管理者の利便性、安全性、管理性が向上〜

起業支援のスタートアップスタジオである株式会社ガイアックス(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:上田 祐司、証券コード:3775、以下 ガイアックス)は、株式会社Photosynth(東京都港区、代表取締役社長 河瀬 航大、以下 フォトシンス)と、API連携を活用したNFT認証でのスマートロック「Akerun」の解錠を可能とするソフトウェアを共同開発し、web3特化のシェアオフィス「CryptoBase@NIB SHIBUYA」への導入を通じた実証実験を開始いたします。今後本ソフトウェアをベースに、NFT認証Akerunの導入を希望する企業のニーズに合わせて順次改善を行い、一層プログラムを改良させていく予定です。
当技術により、個人が保有するNFTをスマートロックの鍵として使用することが可能になります。今後オフィスビルに限らずリアルイベント会場への入退場時など多岐に渡る用途での展開を見込んでいます。
なお、NFT認証Akerunのためのソフトウェアは、ガイアックスより提供する予定で、別途Akerunの利用にはフォトシンスとのAkerunの利用契約が必要となります。

● NFT認証スマートロック開発背景と意義

web3の技術的な進展や利用の拡大を受けて、両社ではNFTのさらなる活用例の拡大のための実証実験を行うことを目的に、今回の取り組みに至りました。本プログラムにより特定のNFT所有者(今回のケースではシェアオフィス入居者)のみスマートロックの操作が可能になります。
従来のシェアオフィスではカード型の会員証をオフィスの入退室のための鍵として使用することが一般的でしたが、NFT認証を活用することにより、これまでと同様のスムーズな利用体験をNFT会員証でも実現可能になります。また、利用者同士のNFTの譲渡により、スマートロックの操作権限の移転が可能になるため、利用者登録などの物理的なセットアップが必要なくなるなど、より効率的な入退室管理が可能になります。
また、従来のカード型の会員証はセキュリティや管理上の制約などから、本人以外への譲渡や貸し借りが禁止されることが一般的でした。NFT会員証であれば、利用者同士の同意などにより譲渡が可能になります。
今回のNFTには「会員証」としての機能とスマートロックの「解錠権」としての機能が紐付いているため、NFT会員証を譲渡するタイミングで解錠権も同時に移行することが可能となり、運営側で解錠権限の設定変更を行う手間がなくなります。特にDAOでの運用を想定した場合に、運営側のオペレーションを介さず、会員権と解錠権がプログラマブルに同時に移行できるメリットは非常に大きく、運営側の施設運営や会員管理の効率化だけでなく、利用者情報のトレースなどを通じたセキュアな施設運営が可能になります。
また、誰にでも譲渡できることにリスクを感じる場合は、会員証となるNFTの譲渡をDAOに参加する他のメンバーの投票による審査制にすることでリスクを回避するなど、NFTならではの応用した使い方が可能になります。
今後、このようなNFTなどのweb3のテクノロジーの活用により、物理カードに加えて新たにシームレスで使い勝手が良く、幅広いユースケースに適用できる仕組みの創出が期待されます。

● 株式会社Photosynth 代表取締役社長 河瀬 航大コメント

フォトシンスでは、Akerunの提供を通じてこれまでもオフィスだけでなくシェアオフィスやコワーキングスペースなどのフレキシブルオフィスにおける施設のインフラとして、利用者の安心・安全や利便性の向上だけでなく、施設運営者の運営効率化などを支援してきました。今回、web3の技術的進展や利用拡大を受けて、API連携を通じて新たにAkerunをNFTで認証できるようになることで、NFTの特徴を活用したスムーズな認証権限の移転やセキュアなスキームなど、認証プラットフォームとしてのAkerunの活用領域がさらに拡大します。Akerunの新たな活用方法の拡大を通じて、今後もより多くの利用者、施設運営者の利便性の向上、業務効率化、そして最新テクノロジーを活用したDXの推進を支援してまいります。

● ガイアックス開発部部長(一社)日本ブロックチェーン協会理事 峯 荒夢コメント

2015年にEthereum最大のカンファレンスDEVCON1に参加したときに、ブロックチェーンベースのSlock.itというスマートロックは存在していました。当時は暗号資産の支払いに連動して解錠の権利を得られるといった発想で作られており、ブロックチェーン上で動くワールドコンピューターを体現する一つのケースである現物を見たときの感動を今でも覚えております。それから約8年、NFTが会員証の役割も兼ねることが浸透してきており、ブロックチェーンを参照するだけで会員チェックできる世界観が実現できるようになりました。この会員証を使って、デジタルの世界とリアルのスペースをつなぐべく、リアルなスペースへの入室許可という重要なユースケースを担う社会的意義が非常に高いものであると考え、開発に至りました。CryptoBaseへの導入を踏まえ、知見を蓄積し、よりよいNFTを使った体験を提供できるようあらゆる面からweb3の普及に貢献できるよう努めてまいります。

● 製品の詳細についてのお問い合わせ
・Akerunについてはこちら
 pr@photosynth.co.jp

・NFT認証プログラムについてはこちら
 ガイアックス DAOコンサルティングサービス: nftsmartlock-contact@gaiax.com

● Akerunについて
「Akerun」は、あらゆる鍵をクラウド化し、利便性やセキュリティの向上を実現するIoTサービスです。デジタルIDと物理IDを組み合わせてユーザーを認証するアクセス認証基盤「Akerun Access Intelligence」を活用し、あらゆる扉がインターネットにつながることで、様々な場所やシーンへのアクセス管理を実現します。
Akerunブランドの主要サービスである法人向け「Akerun入退室管理システム」は、既存の扉に後付けで導入できるクラウド型サービスで、スマートフォンやICカードでの施錠・解錠に加え、Web管理ツールやスマートフォンアプリからの入退室履歴の確認、鍵権限の付与・剥奪など、クラウドを通じた鍵の権限管理や入退室管理が可能になります。
サービスサイト:https://akerun.com/

● ガイアックスとは:人と人をつなげ新規事業を作り出す、個人が主役のスタートアップスタジオ
ガイアックスは、他人のことを自分ごととして捉えられる社会を目指して「Empowering the people to connect ~人と人をつなげる」を1999年の創業時からミッションとしています。2015年からはソーシャルメディアの発達により新しく生まれたシェアリングエコノミーにも取り組み始めました。個人間の情報のやり取りがより一層容易になり、ビジネスはBtoB(会社対会社)やBtoC(会社対個人)の取引だけではなく、CtoC(個人対個人)の取引がより一般的になると考えてのことです。またweb3、ブロックチェーンがそれらを支える技術であると目し開発を続けてきました。これからも、ガイアックスは個人が輝く社会を目指し取り組んでいきます。
※:スタートアップスタジオとは、同時多発的に複数の企業を立ち上げる組織を指します。出資・事業開発・エンジニアリング・バックオフィスの支援を用意し、初めての起業でも成功率を高めることが可能です。

■ 関連URL
ガイアックスDAOコンサルティングサービス https://gaiax-blockchain.com/dao-installation

■ 株式会社ガイアックス 概要

設立:1999年3月
代表執行役社長:上田 祐司
本社所在地:東京都千代田区平河町2-5-3 Nagatacho GRiD
事業内容:ソーシャルメディアサービス事業、シェアリングエコノミー事業、インキュベーション事業
URL: https://www.gaiax.co.jp/


記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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