ディップ株式会社が「AIとDEIで働き方革新」カンファレンス開催
ディップ株式会社が「AIとDEIに関するカンファレンス」を開催
ディップ株式会社は、10月29日に「AIとDEIで革新する働き方の未来」をテーマとしたビジネスカンファレンス「Labor force solution Conference dip 2024」を開催しました。代表取締役社長の冨田氏は開会挨拶で、AIの進化が今後の社会や働き方に与える影響について言及し、特にその重要性を強調しました。カンファレンス中には、著名なSpeakerである長﨑忠雄氏によるキーセッションも行われ、進化するAIの現状と未来について討論が行われました。
この記事の要約
- ディップ株式会社が「Labor force solution Conference dip 2024」を開催
- 冨田社長がAIの進化が働き方に与える影響を語る
- 長﨑忠雄氏によるAIについてのキーノートセッション実施
ディップ株式会社(以下「当社」)は、「AIとDEIで革新する働き方の未来」をテーマとするビジネスカンファレンス「Labor force solution Conference dip 2024」(以下「本カンファレンス」)を10月29日(火)に開催いたしました。
・当日の映像:https://youtu.be/Z8TZBbkeSUI
「今世の中が劇的に変化しており、人々の暮らしが大きく変わってきています。」と冒頭に述べた冨田は、「私が起業した27年前は、パソコンが一般的でなくほとんどの企業には導入されていませんでした。それからインターネット、携帯電話、スマートフォンが普及し、今ではそれらがなくては生活ができないくらいに、人々の暮らしが変わりました。今後、それ以上の変化がAIによって訪れると言われています。あと数年も経つと、AIを使わずにどうやって生活するのだろうという時代が来るのではないでしょうか。AIの進化によって皆さんの暮らしが、働き方がどのように変わるのかについて考える機会としたいと思います。」と開会の挨拶を締めくくりました。
Speaker:長﨑 忠雄 氏(OpenAI Japan合同会社 代表執行役社長)
Speaker:志立 正嗣(ディップ株式会社 代表取締役COO)
Moderator:馬渕 邦美 氏(一般社団法人 Metaverse Japan共同代表理事)
キーノートセッションでは、生成AIの専門家である馬渕氏がモデレーターを務め、企業、ビジネスにおけるAI活用、倫理的なAI活用についてディスカッションされました。
企業のAI活用について、「AIを社員が当たり前のように使うというフェーズから、生産性を上げるフェーズに進化しました。」と当社の事例を志立が伝えると、長﨑氏からは「トップがコミットする力がとても大切です。そのコミットに加え、事業戦略に沿って現場を巻き込んで進めるというが重要です。」と話されました。
また、当社が今年開始した日本初の対話型バイト選びAI「dip AI」(※1)に話が及ぶと、長﨑氏は「AI実装によって、求職者の潜在意識まで加味された幸せマッチングが実現できるでしょう。」と期待を込めました。
最後に、「AIに任せても大丈夫か、不幸せなマッチングにつながってしまうことはないか」という議題に進み、志立は「当社は人材領域でビジネスを展開しているため、特に倫理的に正しいAIの開発・運用が重要です。」具体的な取り組みを説明しました。これを受け長﨑氏は「倫理面を守っていくというディップの取り組みは一歩進んでいると思います。我々は安全倫理なくしてお客様にお使いいただきません。加えてAIが社会に実装していく上では、社会、レギュレーション、企業の皆さんが一体となって取り組むことが重要であり、一緒に皆さんが安心してAIを活用できる社会をつくっていければと思います。」と期待を込められました。
(※1)https://www.dip-net.co.jp/news/1998
▼トークセッション:一万人の調査から解明した、働きがいを高める幸せマッチングとは
Speaker:伊達 洋駆 氏(株式会社ビジネスリサーチラボ 代表取締役)
Speaker:岡本 周之(ディップ株式会社 ディップ技術研究所 所長)
Moderator:島田 由香氏(株式会社YeeY 共同創業者/代表取締役)
トークセッションでは、ウェルビーイングの専門家である島田氏がモデレーターを務め、「働く幸せ」について1万人の大規模調査を実施した結果をもとに、「働きがいを高める幸せマッチング」のキーポイントについてディスカッションされました。
「当社は、『誰もが働く喜びと幸せを感じる社会の実現』を目指していますが、そもそも働く方は何を求めているのか、何が満たされていて、何が満たされていないのかを調べる必要があります。」と岡本が冒頭に述べ、伊達氏より「学術研究の中でも、ウェルビーイングについて日本国内でこれだけ大規模で網羅的な調査というのは貴重であり、価値があります。」と話されました。加えて「前提としたのが『幸せ』は人それぞれだということ。それを踏まえ、様々な要素を網羅的かつ学術的に諸外国の研究やディップのユーザーインタビューを活用しながら、33要素をあげました。」と具体的な例をあげてご説明されました。最後に、島田氏から「心理学の世界で『働きがい』とは『好き・得意』というものがキーワードになってきます。この調査がみなさんのチームにおける『好き・得意』にどのように関わってくるのかを考える機会になればと思います。」と締めくくられました。
▼プレゼンセッション:多様な働き方を推進する dip新サービスについて
Speaker:冨田 英揮(ディップ株式会社 代表取締役 兼 CEO)
Speaker:藤原 彰二(ディップ株式会社 執行役員 DX サービスオフィサー 兼 AI・DX 事業本部長)
冒頭、冨田より「先ほどの調査で、スポットワークをすることで幸せ度が増していくというデータもありましたが、今スポットワークで働く方々は増えています。これはテクノロジーの進化によって人々の暮らし、働き方が変化しているという一例だと考えています。」「そのような中で当社らしい、当社のフィロソフィーに基づいたサービスは何だろうと考え、『Good Job ボーナス』を開発いたしました。」と話しました。
「今まで当社が取り組んできた時給アップの取り組みは、『時給を上げてください。』と各企業の皆様へ当社の社員がご提案していました。今回の『Good Job ボーナス』は、企業の皆様に追加で負担いただくことなく、当社が負担することで、スポットワーカーの時給を10%引き上げていきます。この仕組みによってその一日しか働かないかもしれないスポットワーカーのモチベーションがあがり、仕事の質も上がっていくと思います。」と「スポットバイトル」(※2)独自の仕組みへの思い、背景について話しました。
続いて藤原より、10月1日よりエリア限定で開始した「スポットバイトル」の速報等を説明し、「スポットバイトル」のリリースにより、企業の採用活動のプロセスをアップデートし、DX化を進めていきたいと述べました。特に入社後のコミュニケーションにおけるDXを推進するため、「バイトルトーク」(※3)を年内に開始する旨の説明がありました。
(※2)https://www.dip-net.co.jp/news/2021
(※3)https://www.dip-net.co.jp/news/2039
▼本カンファレンス概要
・カンファレンス名:「Labor force solution Conference dip 2024 ―AIとDEIで革新する働き方の未来―」
・日時:2024年10月29日(火)
・開催方法:会場・オンラインのハイブリット開催
・参加費:無料
・主催:ディップ株式会社
・特設ページ:https://www.baitoru.com/solution/conference/2024/
※記載されている各社の会社名、サービス名、商品名等は、各社の登録商標または商標です。
当社概要
労働市場における諸課題を解決し、誰もが働く喜びと幸せを感じられる社会の実現を目指す“Labor force solution company”をビジョンに掲げ、人材サービス事業とDX事業を運営しています。企業理念「私たちdipは夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」のもと、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
社 名:ディップ株式会社(dip Corporation)
代 表: 冨田 英揮(代表取締役社長 兼CEO )
本 社:東京都港区六本木3-2-1 六本木グランドタワー31F
電 話:03-5114-1177(代表)
設 立:1997年3月
資本金:1,085百万円 (2024年2月末現在)
従業員数:2,964名(2024年4月1日現在の正社員)※契約・アルバイト・派遣社員除く
事業内容:人材サービス「バイトル」「スポットバイトル」「バイトルNEXT」「バイトルPRO」
「はたらこねっと」、看護・介護業界の転職支援サービス「ナースではたらこ」「介護ではたらこ」
などの運営、DXサービス「コボット」の開発・提供、他
売上高: 537億円(2024年2月期)