パロアルトネットワークス、2025年のAIとサイバーセキュリティの進化を予測
パロアルトネットワークスが2025年のAIとサイバーを予測
サイバーセキュリティをリードするパロアルトネットワークスは、2025年におけるAIとサイバーセキュリティの重要なトレンドを発表しました。この見解では、新たなサイバー脅威やAIの進化に伴う自動化が焦点となっており、組織が取り入れるべき防御戦略が提言されています。AIの急速な発展により、攻撃者と防御者の戦いはAIを駆使した競争に変わっていく中、企業は効果的なセキュリティ戦略を強化する必要があると強調されています。特に、デジタル変革を進めるうえでのサイバーリスクへの理解が不足している現状も指摘され、対策が求められています。
この記事の要約
- パロアルトネットワークスが2025年のAIとサイバーを予測。
- AIの進化に伴い、攻撃者との競争が激化。
- 企業はサイバーリスクへの理解と戦略強化が重要。
サイバーセキュリティのグローバルリーダーであるパロアルトネットワークス(本社:米国カリフォルニア州、以下パロアルトネットワークス)は本日、2025年のサイバーセキュリティとAIの主要トレンドに関する見解を公表しました。この予測には、新たな脅威やAIの進歩による影響、自動化について網羅されており、さらに、セキュリティ対策を強化し攻撃者の先手を打つために組織が取り入れるべきプラットフォーム化などの戦略的イニシアチブが盛り込まれています。
AIの急速な統合は、類いまれなイノベーションを生み出しましたが、一方で重大な注意が必要です。脅威アクターは、このトレンドに便乗する方法を模索しています。
攻撃者と防御者の両方がAIの利用を拡大させる中、サイバー戦争はAI対AIのサイバー軍拡競争へと移行し、スピード、適応力、高度な技術が今後のサイバー作戦の成功を左右することになると考えられています。PwCの「2024 Global Digital Trust Insights(サイバーリスクに関する調査)」によると、驚くべきことに、ビジネスおよびテクノロジーのリーダーの40%以上が、生成AIのような破壊的テクノロジーに関連するサイバーリスクについて理解が不足している事を認めています。
2025年が迫る中、組織はデジタル変革の取り組みを積極的に保護するために、サイバーセキュリティ戦略を強化する重要な局面に立たされています。
パロアルトネットワークスの創業者兼CTOであるニア・ズーク(Nir Zuk)のコメント:
サイバーセキュリティのゲームは高リスクの試合へ進化しており、私たちはそこで人間の創意工夫と技術革新が交差する位置にいます。AIがベテランのクォーターバックのようにサイバー攻撃を指揮するため、組織はもはや、受動的なゾーンディフェンスでは太刀打ちできません。このゲームで勝利を収めるためには、攻めの姿勢の統合プラットフォームのアプローチを採用する必要があります。真のアドバンテージは、データを一元化し、まだ先の見えないAIの成果を実現可能となるよう整備し、将来のセキュリティと成功を実現するための意思決定を今下せる組織にあります。
甚大な影響を及ぼすサイバー攻撃の急増の見込みや、エネルギー効率を高めるソリューションとして量子AIの統合が進むといった内容を盛り込んだ2025年の予測には、組織がサイバーセキュリティ戦略を形成し、AIテクノロジーの力を最大限に活かせるよう支援する基本的なガイドラインが示されています。
パロアルトネットワークスの2025年におけるAIおよびサイバーセキュリティの予測:
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単一の統合データセキュリティプラットフォームがサイバーインフラストラクチャの中心に
2025年、サイバーセキュリティの状況は、統合データセキュリティプラットフォームへとシフトし、コード開発、クラウド環境や、セキュリティオペレーションセンター(SOC)全体でAIを活用した分析ができるようになり、AIによるサイバー脅威に対する防御が強化されます。MSSPとVARが連携しサポートすることで、リソースを最適化し、全体的な可視性と効率性を向上させる統合セキュリティソリューションの採用に組織を導き、最終的には組織が攻撃者を凌駕することができるようになります。
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データ優位性:AIスタートアップよりも既存の大手組織がAI分野で大きな成功を収める
2025年、サイバーセキュリティの分野においては、広範な顧客基盤とデータリソースを備えた既存の大手組織が、AIスタートアップに対して明らかに優勢になります。既存の大手組織では、膨大な量の高品質データにアクセスできるため、AIモデルのパフォーマンスが向上し、競争力が高まります。新規参入企業にとって、同様のデータ量にアクセスすることはかなりの難題です。しかし、AIの進化を加速させ、共に成功を収めるために、既存の大手組織と新興企業との間でより多くのパートナーシップが提携されることが予測されます。
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2025年のAIの総合的な役割:セキュリティ運用における信頼性の確立、ガバナンスの遵守、リーダーシップの再構築
脅威が拡大し続ける中、高度なAIセキュリティアナリストは脅威の検出と対応のワークフローの大部分を自律的に実行することによって、SOCが進化し、アナリストは高度な分析と戦略的思考を必要とするIQの高いタスクに集中できるようになります。またこの移行の一環として、AIガバナンスやグローバル規制のさらなる進展を待つ中で、組織は透明性を優先的に確保し、AIシステムの意思決定プロセスを正確に追跡し、説明することが極めて重要になります。
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安全なエンタープライズブラウザを広く採用する方針へ
消費者向けウェブブラウザは本質的に安全性が低く、95%の組織が、すべてのデバイスにおいてブラウザに起因するセキュリティインシデントを報告しています。業務用の安全なエンタープライズブラウザを採用することで、組織は、増大する脅威に対抗するための強力なセキュリティ対策を実施することができます。
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2025年はセキュリティのためのAIを含め、AIの電力消費への影響が注目される
AIワークロードの爆発的な増加により、大量の電力を消費するデータセンターが世界的に増加し続けています。2025年は、サイバーセキュリティの活用も含めて、AIによるエネルギーへの影響に注目が集まります。AIのエネルギー消費の課題を軽減するために、エネルギー効率を高めるAIモデル、量子ベースのAIフレームワーク、そしてさらにはポイントソリューションのプラットフォーム化などの技術が実現するのを目の当たりにすることでしょう。
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2025年には、誇張された量子セキュリティの現実が明らかに:期待と対策
広く採用されている暗号化手法に対する量子コンピュータによる攻撃の実用化は、現段階では可能ではありません。しかし今後10年以内には実現する可能性が高く、組織は短期間で量子耐性のロードマップを準備し、潜在的な脅威に対抗するために量子耐性に関して防御策を講じる必要があります。国家が関与する脅威アクターが「とりあえず今盗んでおいて後で解読する(harvest now, decrypt later)」戦術を強めると見られ、政府の機密性の高いデータや価値の高い知的財産へのアクセスを標的とし、量子テクノロジーが進化した暁には解読しようと目論んでいます。CIOは、量子アニーリングで大きな進展があったとはいえ、軍事レベルの暗号化が破られたわけではないことを強調することで、このトピックに関する過度な期待に対処することができます。
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企業の新たな協力関係を築くダイナミックデュオ、CIOとCMO
2025年、CIOとCMOは、運用やサイバーセキュリティ、顧客体験を向上させるために、セキュリティ、規制遵守、AIガバナンスや、責任あるAIの活用について密接に協力する必要があります。両者が協力して、AI生成コンテンツのラベリング、データプライバシーなど多くの問題にうまく対処できれば、CIOとCMOは経営幹部のダイナミックデュオとして、ビジネスの成功とセキュリティに不可欠な存在となります。
パロアルトネットワークス株式会社について
パロアルトネットワークスは、サイバーセキュリティのグローバルリーダーです。企業や組織が安心してテクノロジーを活用できるよう、サイバー脅威を克服するための技術革新に努め、世界中のあらゆる業界の何千ものお客様に、次世代サイバーセキュリティを提供しています。最高クラスのサイバーセキュリティプラットフォームとサービスは、業界をリードする脅威インテリジェンスに支えられ、最先端の自動化によって強化されています。ゼロトラストエンタープライズの実現に向けた製品の導入や、セキュリティインシデントの対応、ワールドクラスのパートナーエコシステムを通じたより良いセキュリティ成果の提供などにより、毎日をより安全なものにするための支援に取り組んでいます。それが、パロアルトネットワークスがサイバーセキュリティのパートナーとして選ばれる理由です。
パロアルトネットワークスでは、ミッションの実現に向けて最高の人材を集めることに尽力しており、Newsweek誌の「最も愛される職場」(2021年)、Comparably(職場文化モニタリングプラットフォーム)の「多様性に優れた企業」(2021年)、HRC(ヒューマンライツキャンペーン)の「LGBTQ平等のための最高の場所」(2022年)に選出されています。詳しくは http://www.paloaltonetworks.jp をご覧ください。
※Palo Alto Networks、Palo Alto Networksロゴは米国およびその他の国・地域におけるPalo Alto Networksの登録商標または商標です。本書に記述されているその他すべての商標、商号、サービスマークは、各所有者に帰属します。
※本プレスリリースはカリフォルニア州サンタクララ発、2024年11月14日発表の抄訳です。