株式会社ABEJA、ABEJA Platformにロボティクス・AIを統合し提供開始
株式会社ABEJA、ロボティクス・AIの統合を発表
株式会社ABEJAは、ABEJA Platformにロボティクス・AIを統合し、新たに顧客企業向けの提供を開始しました。この取り組みにより、ロボティクス・AIがフィジカルオペレーションの自動化に寄与し、様々な業界での業務効率化が期待されます。ABEJAは「ゆたかな世界を、実装する」という理念のもと、AIの導入支援を行っており、最先端技術を駆使した基盤システムの構築を進めています。また、製造業でのロボット活用を通じて、今後の社会実装やデジタル化の推進に寄与していく見通しです。
この記事の要約
- 株式会社ABEJAがロボティクス・AIをABEJA Platformに統合。
- フィジカルオペレーションの自動化を進め、業界での効率化を目指す。
- 最先端技術を活用し、社会実装に貢献する計画。
人とAIの協調により「ゆたかな世界を、実装する」株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役CEO:岡田 陽介、以下「ABEJA」)は、ABEJA Platformにロボティクス・AIを実装し、顧客企業に向けて提供を開始いたしました。今後ABEJAは、ロボティクス・AIが搭載されたABEJA Platformを、フィジカルに動作できるロボットと組み合わせることで、多種多様な業界・業態におけるより高度なフィジカルオペレーション(ブルーワーク)の自動化の社会実装を進めてまいります。
ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念に掲げ、ミッションクリティカル業務へのAI導入支援のため、基盤システムとなるABEJA Platformの開発・導入・運用を行う「デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。ABEJA Platformは、ミッションクリティカル業務における堅牢で安定した基盤システムとアプリケーション群であり、生成AIをはじめとする最先端技術による運用が人とAIの協調により実現可能です。ABEJAは、2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、顧客企業からの信頼のもと、数多くの導入を進めることで「テクノロジーの力で産業構造を変革する」ミッションに取り組んでいます。また、「イノベーションで世界を変える」ビジョンに基づき、2012年からディープラーニング、2018年から大規模言語モデル(LLM)、2019年から量子コンピューティングなどの前衛的研究開発を積極的に行っており、研究開発成果を順次ABEJA Platformに搭載することで、社会実装に貢献してまいります。
ロボットの活用は、主に製造業などで進化してきたものの、各タスク専用のアーキテクチャをそれぞれに構築する必要があり事前に与えられた指示通りにしか行動を出力できないため、汎用的な利活用に限界がありました。現在、そうした課題に対するアプローチとして、ロボットの行動生成にLLM、特にTransformerモデルを用いる「ロボティクス・AI」の研究開発が加速しています。足元、2024年11月に東京で開催された「NVIDA AI Summit」※1においても、生成AI、ロボティクス・AI、産業デジタル化の進歩にフューチャーされており、NVIDIA CEOのジェンスン・ファン氏が「AIの革新はデジタルからフィジカルに広がる」とコメントするなど、生成AIを用いた「ロボティクス・AI」とフィジカルなロボットを組み合わせる技術革新が急速に進むとの見通しが示されています。
製造業に強みを持ち、かつ少子化が進む日本においては、今後、ロボティクス・AIの進化および対応領域が大幅に拡大することが見込まれます。ロボティクス・AIにおいては、ロボットの効率的な動作を実現するクラウドやエッジなどの環境、ロボットの動作や関連情報などの膨大なデータ学習、ロボットに組み込ませるためのAIモデルの構築、ロボットが正しく動作(推論)するかのシミュレーションなど最先端の技術が複合的に必要となります。
ABEJAは、ロボティクス・AIにおいても、企業が独自に開発して自社の標準システムに統合する手法は、コストや開発期間の面で効率的ではないと考えております。
ABEJA Platformは、ミッションクリティカル業務へのAI導入に必要な機能を揃えた基盤システムとアプリケーションの集まりで、デジタル版EMSとして既に多種多様な業界・業態に、幅広く汎用的に利活用いただいております。ABEJA Platformにロボティクス・AIを実装させたことで、顧客企業は、ABEJA Platform上で、LLMを用いてタスクの実行に必要なプロセスやロボットの動作を生成し、ABEJA Platform外のフィジカルなロボットに指示情報を提供する一連のプロセスを実行することが可能となります。
従来よりABEJAは、AIやLLMの取り組みにおいては、モデル単体より、周辺技術の研究開発に取り組むことが、汎用性や先進性をもたらすと考え、適宜ABEJA Platformをアップデートしてまいりました。このたびの「ロボティクス・AI」の実装は、2024年10月に行ったABEJA Platformの大幅なアップデートをベースに、フィジカルなロボットへの連携技術を追加したことで実現しております。(ABEJA、ABEJA Platformをアップデート ~「ABEJA LLM Series」の拡充および統合で、適用範囲が大幅に拡大 ~ |株式会社ABEJA)
ABEJAは、引き続き、ABEJA Platformの拡充を推進することで、顧客企業に最先端の技術を迅速に提供できると認識しております。具体的にロボティクス・AIにおいては、ABEJAは、計算コストパフォーマンスの向上および経済的合理性や適用範囲の拡張を目的に、Agentを代表とするLLMの周辺技術の研究開発に統合的に取り組んでおります。今後、ロボットが指示されたタスクに応えられる情報を保有していない場合においても、ABEJA Platformが多種多様なデータや情報を自律的に参照しロボットのタスク実行を支援する指示を提供するなど、さらなる精度向上を実現してまいります。
ABEJA Platformは、主に人の生死や事業に大きな影響を与えるミッションクリティカル業務に適用しているため、人とAIの協調を用いたオペレーションが必要不可欠です。ABEJAが提唱する人とAIの協調(Human in the Loop)には、「Time in the Loop」のアプローチも包含しております。数秒後をシミュレーションし、その結果を評価し随時プロセスを更新する改善システムにより、ロボティクス・AIを用いた高度なオートメーション業務においても、早期段階より実運用が可能で、AIが主体となり先駆的なビジネスプロセスを実現することが可能となります。
ABEJAはまずは、エンタープライズ企業のプラントなどの自動運転やロボットの自動化などに用いることを想定しておりますが、医療や小売、介護など幅広い領域への適用が可能であり、今後、ABEJA Platformがエンタープライズ領域で利活用されるロボットアプリケーションの新たな標準になると確信しております。
ABEJAは、引き続き、ミッションクリティカル業務におけるABEJA Platformの開発・導入・運用を通して、産業構造の変革を推進します。
※1「NVIDIA AI Summit」:https://www.nvidia.com/ja-jp/events/ai-summit/
※2 青枠の各技術が、このたびABEJA Platformに実装されたロボティクスの構成技術を示しております。
■ 株式会社ABEJAについて
ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念に掲げ、ミッションクリティカル業務へのAI導入支援のため、基盤システムとなるABEJA Platformの開発・導入・運用を行う「デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。ABEJA Platformは、ミッションクリティカル業務における堅牢で安定した基盤システムとアプリケーション群であり、生成AIをはじめとする最先端技術による運用が人とAIの協調により実現可能です。ABEJAは、2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、顧客企業からの信頼のもと、数多くの導入を進めることで「テクノロジーの力で産業構造を変革する」ミッションに取り組んでいます。
本 社:東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
設 立:2012年9月10日
代 表:代表取締役CEO 岡田 陽介
事 業:ミッションクリティカル業務へのAI導入支援のため、基盤システムとなるABEJA Platformの開発・導入・運用を行う「デジタルプラットフォーム事業」
URL :https://abejainc.com