SailPoint、Identity Security Cloudの機能強化とAIソリューション発表
SailPointがアイデンティティセキュリティ機能を強化し新製品を発表
SailPointテクノロジーズジャパンは、Identity Security Cloudの機能を拡張し、新製品「SailPointアイデンティティリスク」を発表しました。新機能には、ダイナミックアクセス権限ロール、アクセス権限モデルメタデータ、データセグメンテーションが含まれ、AIアプリケーションのオンボーディング機能も強化されています。このプラットフォームは、企業がアイデンティティの管理を一元化し、セキュリティを向上させるために設計されています。新たなエージェント型AIツールも発表され、2025年上半期に一般提供が予定されています。
この記事の要約
- SailPointがIdentity Security Cloudの新機能を発表。
- 新製品「SailPointアイデンティティリスク」が限定提供開始。
- エージェント型AIツールが2025年上半期に一般提供予定。
*本プレスリリースは、2024年10月22日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版です。内容および解釈については英語版が優先されます。
企業向けアイデンティティ セキュリティのリーダーであるSailPoint Technologies, Inc.(以下「SailPoint」)の日本法人SailPointテクノロジーズジャパン合同会社(東京都港区、社長 藤本 寛、以下「SailPointテクノロジーズジャパン」)は、SailPoint Identity Security Cloudの機能拡張を発表しました。SailPoint Identity Security Cloudは、ユニファイド アイデンティティ セキュリティ プラットフォーム「SailPoint Atlas」を基盤としています。SailPoint Atlasは、世界中の複雑な環境を擁する大企業の多くが、単一のユニファイド プラットフォーム内で、重要データやアプリケーションへのアクセス権限を管理し、保護できるようにするためのプラットフォームです。
Identity Security Cloudは、ダイナミック アクセス権限ロール、アクセス権限モデル メタデータ、データ セグメンテーションの3つの新機能を搭載し、既存のAIアプリケーション オンボーディング機能も強化しました。また、新製品「SailPointアイデンティティ リスク」のプレビュー版も発表しました。
・データ セグメンテーション:データ セグメンテーションは、強力な権限委任管理プログラムの中心的な機能であり、データ レベルでの管理のための、詳細な制御レイヤーを提供します。これにより、アイデンティティ データやアクセス権限のデータの表示方法が決まり、企業内の規定やデータ プライバシーに関する規則違反のリスクを低減させつつ、グローバルに展開する複数の事業部門に対して独立した管理を実現します。
・ダイナミック アクセス権限ロール:ダイナミックなアクセス権限ロールの導入により、Identity Security Cloudのユーザーはコンテキストに応じた属性値を追加することが可能になり、従来のロール モデルと比較して、ビジネス ニーズを満たすために必要なロール(権限の集合)数を大幅に削減できます。このアプローチは、ロール(権限の集合)の無秩序な増加であるロール スプロールを防ぎ、ビジネス ユーザー主導のアクセス権限モデルを実現することで、運用管理の負担を大幅に軽減します。
・アクセス権限モデル メタデータ:カスタム メタデータ属性を用いてロール(権限の集合)やアクセス プロファイル、エンタイトルメントにビジネス コンテキストを付加することで、Identity Security Cloudのユーザーは、アイデンティティ データ セットを拡張し、より多くのコンテキスト情報を提供できます。アクセス権限の項目にコンテキストを追加することで、人工知能(AI)による分析の精度が向上し、より多くの情報に基づいた意思決定を支援します。
・AI アプリケーション オンボーディング:AIと自動化技術を活用することで、組織はアプリケーションの検出からオンボーディングまでを迅速かつシームレスに実行できます。今回の機能強化では、アカウント プロビジョニングや、オンボーディング済みアプリケーションと未オンボーディングのアプリケーションを迅速に識別するための高度なアプリケーション検出機能、より詳細なアクティビティ通知、アカウント相関マッピングの推奨機能が追加されました。オンボーディング プロセス全体にわたってAIを活用した的確な推奨事項を提供することで、プロビジョニングの迅速化とガバナンスの成果を向上させることができます。
・SailPointアイデンティティ リスク:SailPointアイデンティティ リスクは、SailPoint Identity Security Cloudの新たな製品の一部として、現在は限定提供中です。本製品は、人間とマシン双方のユーザーセッションを高度に可視化し、アイデンティティの行動パターンに基づくコンテキスト インサイトを提供します。さらに、脅威の検出前、検出中、検出後の各フェーズにおいて、予防的なセキュリティ対策を講じ、継続的なリスク評価を実施することが可能です。
SailPoint 社長のマット・ミルズは次のように述べています。
「現代の攻撃者にとって、アイデンティティは主要なターゲットとなっています。企業はアイデンティティを包括的に管理し、保護する必要があります。SailPointは、従業員、非従業員、マシンのアイデンティティを一元管理できるユニファイド アイデンティティ セキュリティ プラットフォームを提供することで、運用の負担を軽減し、生産性を損なうことなくセキュリティを向上させます。私たちは継続的なイノベーションを通じて、進化する脅威からお客様をしっかりと保護することに尽力しています」
さらに、SailPointは、年次のユーザー カンファレンスであるSailPoint Navigateで、エージェント型AIツールの詳細を初公開しました。このツールは、アイデンティティ ソリューションに関する質問に応答し、シンプルな対話形式でガバナンスやセキュリティ対応を実行するインテリジェント アシスタント機能を提供します。SailPointは、2025年上半期に全顧客向けにこのツールの一般提供を開始する予定です。このエージェント型ソリューションは、SailPoint Identity Security Cloudに統合されており、ユーザーは最も差し迫ったアイデンティティ管理とセキュリティに関する多くの疑問に対して、シンプルかつインテリジェントな方法で解決策を得ることができます。
<参考資料>
・SailPoint Identity Security Cloudの詳細はこちらをご参照ください。
・SailPointアイデンティティ リスクの詳細はこちらをご参照ください(英語)。
・SailPointの機能を実際にご体験いただけるセルフガイド式製品ツアーはこちらからアクセスいただけます(英語)。
■SailPointについて
SailPointは、現代の先進的な企業が、アプリケーションやデータの安全な利用を、アイデンティティの観点から、スピードと拡張性を持って、継ぎ目のない一枚岩のプラットフォーム上で管理・保護することを支援しています。アイデンティティ セキュリティのカテゴリー リーダーであるSailPointは、企業のシステム環境の安全性を確保する基盤としてのアイデンティティ セキュリティを、これからも進化させ続けていきます。SailPointが提供するインテリジェントで拡張性が高い包括的なユニファイド プラットフォームは、アイデンティティを標的にしたダイナミックなサイバー脅威から組織を保護するとともに、企業の生産性と効率性を向上させます。企業が、ビジネス変革を牽引する安全なテクノロジー エコシステムを先進的で高度に作り上げる支援を提供していきます。