JR東日本が提案するタクシー乗り場の混雑可視化技術

JR東日本が提案するタクシー乗り場の混雑可視化技術

JR東日本、タクシー乗り場混雑を可視化する新技術を導入

JR東日本は、タクシー乗り場の混雑情報をリアルタイムで可視化する技術を提案しています。具体的には、駅近くにカメラを設置し、得られたデータを分析することで、利用者の行動計画の変化やタクシー乗り場の混雑緩和の効果を検証します。この取り組みは、JR東日本が設立した「WaaS共創コンソーシアム」の一環として進められており、2024年度の実施が予定されています。これにより、利用者の利便性向上が期待されています。

この記事の要約

  • JR東日本がタクシー乗り場の混雑可視化技術を提案。
  • カメラ設置によるデータ取得と分析を実施。
  • 2024年度から「WaaS共創コンソーシアム」の一環で進める予定。
  • 東日本旅客鉄道株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長: 喜㔟陽一、以下「JR東日本」)、DXCテクノロジー・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:西川望)、株式会社日立製作所(本社:東京都千代田区、執行役社長兼CEO:小島啓二)、大和自動車交通株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:大塚一基)、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:新宮達史)は「タクシー乗り場のリアルタイム混雑可視化」実証と題し、4か所のタクシー乗り場にて実証実験を行います。

  • 本実証実験では、株式会社ナビタイムジャパンの総合ナビゲーションアプリ「NAVITIME」より、東京駅八重洲口、東京駅丸の内北口、品川駅港南口、新橋駅汐留口タクシー乗り場の「リアルタイム混雑状況」などの情報提供を行います。

  • 東京駅八重洲口(2021年度)や品川駅高輪口(2022年度)での実証実験を踏まえ、複数箇所でのニーズを確認、社会実装を見据えた課題を検証します。

1.実証実験の概要

(1)目  的

複数駅のタクシー乗り場の混雑情報を可視化し、ユーザーの目的地までの行動計画の変化およびタクシー乗り場の混雑緩和を検証します。

(2)名  称

「タクシー乗り場のリアルタイム混雑可視化(2024年度)」

(3)実施内容

・タクシー乗り場付近にカメラを設置し、データを取得・解析する。

・タクシー乗り場の混雑情報を「NAVITIME」アプリ上で、お客さまへ提供する。

※カメラで撮影した取得映像は、利用者数のカウントおよび混雑状況の可視化のみに使用し、映像データは人数集計後に即時破棄される為、個人情報は保存されません。

(4)実施場所(4箇所)

東京駅八重洲口、東京駅丸の内北口、新橋駅汐留口※、品川駅港南口

※新橋駅汐留口は深夜時間帯を除いての混雑情報の提供となります。

<実証イメージ>

(5)混雑状況のご案内

本実証実験ではナビタイムジャパンと連携し、総合ナビゲーションアプリ「NAVITIME」より4か所のタクシー乗り場の「リアルタイム混雑状況」をご確認いただけます。

<「NAVITIME」アプリ上でのイメージ>

(6)実施期間

2024年11月下旬~2024年12月27日(金)

※提供開始の際は、SNS等で順次お知らせします。

2.実証実験体制

(1)実証実験の枠組み

本実証実験はJR東日本が設立した「WaaS共創コンソーシアム※」の実証実験のひとつとして実施します。

※「WaaS共創コンソーシアム」は、Well-beingな社会の実現に向けて、移動×空間価値の向上をめざすコンソーシアムです。

https://www.jreast.co.jp/jrewcc/

(2)実証実験メンバーと役割

会社名

役割

東日本旅客鉄道株式会社

実証実験事務局

DXCテクノロジー・ジャパン株式会社

混雑状況可視化システム提供

株式会社日立製作所

実証実験アドバイザリー

大和自動車交通株式会社

アンケート調査・システム評価

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

実証実験機器提供

(3)これまでの取り組みと今後

東京駅八重洲口や品川駅高輪口でも同様の実証実験を実施し、ニーズを検証しました。実証結果では、お客さま・タクシー事業者の8割以上から駅前タクシー乗り場の混雑状況が提供されるアプリを利用したいとの声があり、高い関心を頂くことが出来ました。また、他駅への展開を期待するお客さまの声も頂き、今回複数駅・複数乗り場での実証実験を行うこととしました。実証実験により、他箇所でのニーズ、行動変容を検証するとともに、一昨年度の実証を踏まえた、新たな課題を検証します。

本実証実験の結果を踏まえ、今後の社会実装に向けて検討を推進していきます。

【参考】

これまでの「タクシー乗り場のリアルタイム混雑可視化」実証に関するプレス

 ・東京駅にて「タクシー乗り場需要の可視化による交通行動の最適化実証」を実施(https://www.jreast.co.jp/press/2021/20220105_ho01.pdf

 ・品川駅にて「タクシー乗り場需要の可視化による交通行動の最適化実証」を実施(https://www.jreast.co.jp/press/2022/20221107_ho02.pdf

[別紙]

目的地が本実証実験の対象駅の場合やタクシーを含むルートの場合、ルート検索結果上の「タクシー乗り場混雑状況」ボタンからその駅のタクシー乗り場混雑情報をご確認頂けます。また対象駅や対象タクシー乗り場の地点情報画面からも混雑情報をご確認頂けます。

「NAVITIME」について

徒歩、電車、バス、自転車、飛行機、車(タクシー)などの様々な移動手段を組み合わせたドアtoドアのルートを案内します。その日、その時、その人に合った最適な移動をサポートする、トータルナビゲーションアプリです。

・iOS:https://apps.apple.com/jp/app/id365876050

・Android OS:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.navitime.local.navitime

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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