INFORICH、AI搭載バッテリースタンド「NaviSPOT」の開発を発表

INFORICH、AI搭載バッテリースタンド「NaviSPOT」の開発を発表

INFORICHがAI搭載バッテリースタンド「NaviSPOT」を発表

株式会社INFORICHは、「NaviSPOT」というAI機能搭載のバッテリースタンドの開発を発表しました。この新しいバッテリースタンドは2024年12月以降にシンガポールで設置を進め、追加で日本国内の都市や観光地でも展開予定です。INFORICHはシンガポールのSBS Transitと提携し、駅やバス停での設置を協議しています。NaviSPOTは、多言語による交通案内やバーチャル対応機能を提供し、観光客の利便性を高めることを目指しています。

この記事の要約

  • INFORICHがAI搭載バッテリースタンド「NaviSPOT」を開発発表。
  • 2024年12月からシンガポールで導入を進める予定。
  • SBS Transitとの提携で顧客体験向上を図る。

モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT™(チャージスポット)」を運営する株式会社INFORICH(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:秋山 広宣、以下 INFORICH )は、2024年11月7日(木)に開催したINFORICHの事業戦略発表会「INFORICH CONFERENCE ExSPOT 2024」にて、AI機能搭載のバッテリースタンド「NaviSPOT(ナビスポット)」の開発を発表しました。本バッテリースタンドは、2024年12 月以降を目標にシンガポールでの設置を協議しており、今後国内でも都市圏や観光地など人流が集中するエリアを中心に順次設置を進めてまいります。

また、INFORICHはシンガポールで公共交通機関を運行するSBS Transit Ltd.(※)(以下 SBS Transit)と2024年11月6日(シンガポール時間)に、事業提携に関する基本合意書(MOU)を締結いたしました。両社は、年内を目標にSBS Transitが運営する駅やバス停など「NaviSPOT」の設置を含む、顧客体験向上のための統合プラットフォーム構築について、現在協議を進めております。

当社は「NaviSPOT」を通じ、多言語での交通案内や店舗でのバーチャル対応など、観光中のコミュニケーションをサポートする機能を提供することで、国内外のインバウンド旅行者を始めとしたユーザーの利便性向上と、店舗や施設でのインフラ設備拡充を目指します。

※SBS Transit Ltd.は、シンガポールで公共交通機関を運行する会社。バスや鉄道などの公共交通機関、タクシーやハイヤーによる地点間輸送、企業間モビリティソリューションなど、広範なネットワークを持つ大手複合輸送事業者であるコンフォートデルグロの子会社です。

2024年11月6日(シンガポール時間)、シンガポールでの調印式

■「NaviSPOT」開発の背景

インバウンド旅行者の増加は、日本経済にとって大きな利益をもたらしている一方、観光インフラの不足や、言語・文化の壁、サービス業での労働力不足など、いくつかの課題も顕在化しています。特に、インバウンド旅行者が日本国内で交通手段を利用する際や、店舗や観光地での案内を理解する際に生じる言語障壁は、大きなストレスとなっていました。これは欧州などでも同様で、オーバーツーリズムの問題によって観光税の導入や、民泊規制を行う地域も出ています。

また、国内ではコロナ禍以降、飲食業を中心に発生している人手不足が影響し、店舗内で十分なサポートが提供できない状況も多く発生しています。(※)

当社ではこれらの課題に対応し、観光地や店舗での顧客体験をさらに向上させるべく、新たに「NaviSPOT」を開発しました。

※参考:鈴茂器工株式会社/「飲食店の人手不足に関する調査(2024年)」

■「NaviSPOT」のサービス詳細について

「NaviSPOT」は、当社の「ChargeSPOT」バッテリースタンドにAI機能を搭載し、旅行者や店舗・施設利用者が求める情報に迅速に応えることができるコンシェルジュ機能を持つバッテリースタンドです。搭載するAIによって提供できる機能は異なり、設置場所でのニーズに合わせて搭載する機能を決定することができます。今後予定している機能の一例は、以下のとおりです。

【 「NaviSPOT」搭載予定機能(一例) 】

・交通案内やルート案内

・店舗、施設内の案内

・店舗でのバーチャル対応によるコミュニケーションサポート

・店舗内でキャンペーン商品のレコメンド

・店舗顧客の属性・データ収集と分析

【開発パートナー】

・AKA株式会社

・Pantheon Lab Ltd.

※今後、機能に合わせてパートナーを拡大する予定となっており、復数社との協議中。

本バッテリースタンドは、日本国内において2025年からの展開を目標に、都市圏や観光地など、人流が集中するエリアを中心に順次設置を進める予定です。また、これらの機能は全て多言語での提供を想定しています。現在は日本語と英語のみの対応となりますが、今後、対応言語を拡大していく予定です。

「NaviSPOT」の利用により、旅行客は簡単に目的地までの道順を把握でき、複雑な乗り換え情報も分かりやすく表示されます。店舗では、AIが質問に多言語で応対し、スムーズなコミュニケーションを実現します。同時にバッテリーレンタルも可能で、外出中の利便性がさらに向上します。

■ SBS Transitとの事業提携と今後の展開予定

2024年11月6日(シンガポール時間)に、シンガポールで公共交通機関を運行するSBS Transitと事業提携に関するMOUを締結しました。今後、モバイルバッテリーシェアリングのほかルート案内やインフォテインメント(information-entertaiment)、生成AIデジタルコンシェルジュサービスを提供する統合デジタル顧客体験プラットフォーム(統合プラットフォーム)の開発に関して、SBD Transitとの協力のもと進めていくことになります。

シンガポール国内での設置に向けて、年内を目標に現在協議を行っており、SBS Transitが新たに運行を行う地下鉄路線において、統合プラットフォームの取り組みの一つとして「NaviSPOT」を順次設置していく予定です。

当社は、充電環境の提供のみにとどまらず、今後も場所の価値を最大化し、その場所を訪れる旅行者や店舗・施設利用者が最大限の価値を得られるよう努めていくとともに、「INFORICH VISION 2030」として掲げる、“日常に溶け込むワクワクと『あってよかった』がめぐる世界へ” の実現を目指してまいります。

※ChargeSPOT™は、株式会社INFORICHの商標または登録商標です。

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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