株式会社RUTILEA、GENIACプロジェクトにGPUクラウドサービス提供へ

株式会社RUTILEA、GENIACプロジェクトにGPUクラウドサービス提供へ

株式会社RUTILEAがGENIACプロジェクトに参画しGPUクラウド提供

2024年10月10日、株式会社RUTILEAは、経済産業省及びNEDOが推進する「GENIAC」プロジェクトにおいて、AI基盤モデル開発テーマにGPUクラウドサービスを提供することが発表されました。このプロジェクトは生成AIの開発力を強化するもので、RUTILEAは高性能のNVIDIA H100およびH200 TensorコアGPUを搭載したインスタンスを利用し、計算リソースを提供します。この取り組みを通じて、より効率的なAI開発が推進されることが期待されています。

この記事の要約

  • 株式会社RUTILEAがGENIACプロジェクトにGPUクラウドを提供
  • NVIDIAの高性能GPUを活用し計算リソースを提供
  • 生成AI開発の強化を図る取り組みが進展

 2024年10月10日に経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(New Energy and Industrial Technology Development Organization、以下NEDO)が推進する生成AIの開発力強化に向けたプロジェクト「GENIAC」(Generative AI Accelerator Challenge)において、新たに計算資源の提供支援を行うAI基盤モデル開発テーマの採択が発表されました。

 株式会社RUTILEA(京都府京都市、代表取締役社長 矢野貴文)は、これら採択テーマの実施予定先である事業者に対し、当社GPUクラウドサービスの特徴を活かし、「計算リソース提供事業者」として、GPUリソースを提供します。

■RUTILEAのGPUクラウドサービスの特徴

①高性能計算リソースの提供

当社のインスタンスは、NVIDIA H100 及び H200 Tensor コア GPUを搭載しており、基盤モデル開発に適した高性能な計算リソースを提供し、AI開発の可能性を拡げます。

②柔軟でスケーラブルなインスタンス提供

ユーザーのモデル開発計画とその進捗に合わせ、必要な時期及びリソース量に応じて、インスタンスを柔軟に提供します。インスタンスは学習データやワークロードに応じてスケーリングでき、効率的なリソース活用を実現します。

③高速かつ大容量の通信帯域

当社のデータセンターは外部接続に100Gbpsの専用回線を使用し、サーバ間通信では最大3,200Gbpsの帯域を確保しています。これにより、大容量のデータ転送や大規模な分散学習をスムーズに行うことができ、迅速な基盤モデル開発をサポートします。

④国内データセンターのセキュリティ優位性

福島県にデータセンターを設置し、日本国内でデータ保護を重視した運用を行っています。国内に拠点を置くことで、セキュリティ及びデータの管理を強化し、信頼性の高い環境を提供します。

⑤GPU/AIの専門エンジニアやビジネス開発のサポート

当社サービスは計算リソースの提供だけでなく、AIモデル開発経験のあるエンジニアによるサポートを提供することができます。RUTILEAのチームは2012年からAIの開発を行っており、顧客の課題を一緒に考えて解決に資する知見を提供することができます。また、RUTILEAの顧客とのネットワークを活用し、顧客の事業展開を全面的にサポートできます。

       

■GENIAC採択事業テーマの実施予定先のうち当社GPUクラウドサービス利用事業者

■ご担当者様からのメッセージ

AiHUB株式会社 取締役 CIO 田中 裕 様

 AiHUBは、日本のオープンソース生成系AIコミュニティから誕生した研究開発型企業です。当社はアニメ分野特化型の基盤モデルの研究開発に取り組みます。 この分野では特にクリエイターへの配慮・真摯に向き合う事でAIを社会の適切なインフラ、サポートツールとして共存を図り、日本のアニメ産業を活性化する事を目指します。また、この度は力強い土台としてRUTILEA様の高性能GPUクラウドの支援により計算負荷の高い基盤モデルの学習を迅速かつ効率的に進めることが可能になりました。共に新しい価値を生み出すAIの可能性を追求してまいります。

NABLAS株式会社 取締役 鈴木 都生 様

 食品・流通小売業界に特化した大規模なマルチモーダルAIモデルを構築するにあたり、RUTILEA様の柔軟なリソース提供は、当社の挑戦を支える重要な基盤となっています。必要な時に迅速にスケール可能なインスタンスにより、私たちは新しいビジネスの創造と日本の産業活性化を目指します。

株式会社オルツ CTO・研究開発責任者  西村 祥一 様

 労働力の補完とパーソナルAIの実現を目標とし、最前線で日本語言語処理技術を革新するため、RUTILEA様の強力なGPUクラウドが、私たちの開発スピードを飛躍的に向上させてくれるものと確信しております。福島県の国内データセンターを活用したセキュアな環境で、日本発の最高品質なパーソナルAIを世界へ届けたく思います。

株式会社データグリッド 取締役CTO 斎藤 優 様

 データグリッドが取り組む、「ユーザー意図を反映する選択的能力を備えた Vision 系基盤モデルの開発」を実施するにあたり、モデル開発を効率的に進められるように、大容量のストレージ基盤と高速なネットワークを持ち、スケーラブルな計算資源を提供している RUTILEA 様のサーバーを選択いたしました。RUTILEA 様のインフラにより、膨大なデータ処理と大規模モデルの学習を効率的に進め、目標とする基盤モデルを構築して参ります。

株式会社リコー デジタル戦略部 デジタル技術開発センター所長 梅津 良昭 様

 企業の知の結晶である様々なドキュメントを活用する新しい大規模マルチモーダルモデル(LMM)の開発には、高度なAI基盤が不可欠です。RUTILEA様のクラウドインフラの強力なサポートにより、私たちはより精度の高いLMMの構築に向けて前進しています。お客様企業の未来を拓くこのプロジェクトを、共に成功へ導きます。

【株式会社RUTILEAについて】 

▼事業概要

 2018年の創業以来、精度の高いAIをすぐに使える状態にすることで、労働生産性の向上に資するAI製品の提供に取り組んでいます。昨今は中央省庁、自動車産業など特定業界に特化したバーティカルAI事業を展開しております。また2024年、福島県双葉郡大熊町にGPUデータセンターを整備し、AI開発プラットフォーム事業をスタートします。

企業名:株式会社RUTILEA 
創 業:2018年8月
所在地:京都府京都市中京区下丸屋町397番地 Y.J.Kビル 6階
代表者:代表取締役社長 矢野 貴文
資本金:10.9億円(資本準備金を含む。2024年8月31 日現在)
事業内容:AI開発プラットフォーム事業及びバーティカルAI事業

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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