株式会社WOGO、AI活用の設計見積自動化サービスを発表
WOGO、AIを活用した設計見積自動化サービスを発表
株式会社WOGOは、設計支援エンジンにAIを活用した新しい自動化サービスを発表しました。このサービスは、パラメトリックモデリングを基にしたアプローチによって、自動的に最適な構造や形状を生成することが可能です。これにより、複雑な専門知識を持たない現場の担当者でも、簡単な操作で設計や見積もりができるようになります。WOGOは「3D制作の民主化」を目指しており、今後も産業の活性化に寄与することを目指しています。設立は2021年で、東京大学の技術者が中心となって迅速に先端技術を実装しています。
この記事の要約
- WOGOがAIを用いた設計見積自動化サービスを発表。
- パラメトリックモデリングを活用し、設計が自動的に最適化される。
- 易しい操作で設計及び見積業務が可能になり、産業活性化の貢献を目指す。
次世代の工業設計アプローチ【パラメトリックモデリング】とは
WOGOの設計支援エンジンは、次世代の工業設計の基礎技術として、パラメトリックモデリングを活用した新しいアプローチを推進します。
パラメトリックモデリングとは、設計要素をパラメータとして定義し、これを変更することでデザイン全体が自動的に更新される手法です。世界で見てもまだ工業設計への応用は珍しく、WOGO社が独自に研究開発を進めております。この技術とAIを組み合わせることで、設計者はパラメータの調整のみで、自動的に最適な構造や形状を生成できるようになります。
WOGOの設計支援エンジンは、パラメトリックモデリングのコンセプトを最大限に活用し、製造業や建築業向けに特化した自動化ソリューションを提供します。これにより、現場の担当者が複雑な専門知識を必要とせず、簡単な操作で自社製品の設計及び見積業務を瞬時に行うことが可能になります。
製造・建築業界の課題である人手不足と属人的作業解消を目指す
従来の工業設計では、設計者が手動で一つひとつのモデルをプリミティブ(基本形状)から構築する方法が一般的でした。2D図面では平面上に設計要素を描き込み、3D CADでは基本形状を積み上げて立体モデルを作成していました。このプロセスは、複雑な操作や手動での修正が必要となり、設計時間が長くなるうえに、設計者のスキルや経験に大きく依存するという課題がありました。
WOGOの設計支援エンジンを導入することで、一度設定したパラメータに基づいて設計が自動的に更新され、属人性を解消します。また、生成AIと連動することで、AIによる設計補助が可能となり、設計者の作業負担をさらに軽減します。
受注機会損失の回避や、在庫との自動連携などの可能性が広がる
WOGOの設計支援エンジンは、設計プロセスの効率化だけでなく、企業全体の業務にも大きな影響を与える可能性があります。設計データを基に迅速かつ自動で提案や見積もりを作成できるため、受注の遅延を防ぎ、機会損失を大幅に減少させます。AIとアルゴリズムによる設計スピードの向上により、クライアント対応時間が短縮され、受注率が向上します。実際に試験版を導入した企業では、リードタイムの短縮が20%の売上アップに貢献した例もあります。
また、WOGOの設計支援エンジンは、設計データと在庫管理システムの自動連携が可能です。これにより、設計段階で必要な資材情報がリアルタイムで在庫システムと共有され、過剰在庫や不足在庫を防止します。発注プロセスの自動化も促進され、製造現場やサプライチェーン全体の効率を向上させ、コスト削減と納期短縮に貢献します。
代表コメント
WOGOは「3D制作の民主化」を目指し、グローバル100万ダウンロード超えの3Dスキャン&編集アプリ「WIDAR」など、さまざまなプロダクトや技術をリリースしてきました。
その中でも、パラメトリックモデリングとAIを活用した次世代の2D・3D制作エンジンは、従来のモデリング業務を単に簡略化するだけでなく、さらなる可能性を秘めていると確信しています。
私たちは、データドリブンな設計システムを構築することで、産業のさらなる活性化に貢献したいと考えています。
会社紹介
株式会社WOGOは、東京大学の情報理工学系出身のメンバーを中心に2021年に設立された、技術系スタートアップです。
迅速な実装力と、3DCG、AIなど様々な先端分野に対する理解を強みに持ちます。
3Dスキャン&編集アプリ『WIDAR』、AIキャラクターチャット『VPal』と言った特色のある自社アプリ開発のほか、様々な業種の企業向けに技術提供も行います。