AOSデータ社、飲食店向けオープンデータの公開開始 生産性向上に寄与
飲食店向けオープンデータの公開で生産性向上を実現
AOSデータ社が飲食店業界向けに新たにオープンデータを公開しました。この取り組みは、消費者のニーズに応えるために透明性のあるデータ提供を実現するものです。飲食店業界では、消費者が重視する情報の幅が広がっており、特に衛生状況やアレルゲン情報への意識が高まっています。さらに、新型コロナウイルスの影響で、リアルタイムでの情報確認が求められる中、オープンデータは飲食店と消費者を繋ぐ重要なツールとなっています。デジタル化が進む中、このデータ公開が業界の生産性向上にも寄与することが期待されています。
この記事の要約
- AOSデータ社が飲食店向けオープンデータを公開。
- 消費者の詳細な情報ニーズに応える透明性の重要性が増大。
- 新型コロナウイルスによる影響で、リアルタイム情報の確認が重要視されている。
企業データとAIの利活用カンパニー、AOSデータ株式会社 (本社:東京都港区、代表取締役社長 佐々木 隆仁、以下 AOS データ社)は、飲食店分野に関わる研究者、政策立案者、企業、市民において、店舗の営業情報、衛生評価、メニュー情報など多様なデータを通じて、消費者の食の安全を守り、市場の透明性を確保するために課題解決に向けたデータ駆動型のアプローチに貢献する重要な飲食店オープンデータをAI学習用データコマースプラットフォーム「DataMart.jp」( https://datamart.jp/ )で公開したことをお知らせします。
■飲食店データの高まり
飲食店業界において、オープンデータの重要性が急速に高まっています。従来、飲食店の情報は限られた範囲でしか提供されていませんでしたが、デジタル化の進展や消費者のニーズの多様化に伴い、より詳細で透明性の高いデータが求められるようになってきました。行政や自治体、企業が提供するオープンデータは、消費者の利便性を高めるだけでなく、飲食業界の効率的な運営や地域経済の活性化にも寄与しています。飲食店分野のオープンデータがなぜ重要視されるのか、その背景を見ていきます。
1. 消費者行動の変化と情報の透明性への需要
消費者が外食を選ぶ際、単に味や価格だけでなく、店の評判や衛生状況、アレルゲン情報、支払い方法など、多岐にわたる要素が重視されるようになっています。特に、健康志向やアレルギーに関する意識が高まり、詳細なメニュー情報や衛生管理状況の透明性が求められています。オープンデータは、これらの情報を容易にアクセスできる形で提供することで、消費者の信頼を高め、店舗選びをサポートする重要な役割を果たします。
2. 新型コロナウイルスの影響
新型コロナウイルスのパンデミックにより、飲食店業界は大きな打撃を受けました。この危機により、消費者は飲食店がどのような衛生対策を講じているか、また、営業状況や感染症対策に関する情報を非常に重視するようになりました。自治体や保健所などが提供するオープンデータを通じて、消費者はリアルタイムで店舗の状況を確認し、安心して飲食店を利用できるようになっています。
3. DX(デジタル・トランスフォーメーション)の進展
飲食店業界においても、デジタル・トランスフォーメーション(DX)が進行しており、顧客管理、メニュー管理、店舗運営、物流などのデジタル化が加速しています。この流れの中で、オープンデータは、飲食店の運営効率化やマーケティング戦略に活用されるツールとして重要な役割を担っています。たとえば、地理情報や消費者レビューを分析することで、マーケティングやサービス改善に役立てることができます。
4. 観光業の復興と飲食店データの連携
観光業と飲食店は密接に関連しています。観光客が訪れる際、どのレストランで食事をするかは、旅行の大きな楽しみの一つです。自治体や観光協会は、観光客に対して魅力的な飲食店情報を提供するために、オープンデータを積極的に活用しています。さらに、インバウンド観光が盛り上がる中で、外国語対応のメニュー情報やアレルギー情報などがオープンデータとして提供されることで、訪日観光客の利便性が向上します。
5. 食の安全と規制の強化
食品衛生や安全に対する意識が高まっており、特にアレルゲン情報や食材の産地情報、衛生検査の結果など、食に関する情報が重要視されています。政府や自治体は、飲食店が食品安全基準を遵守しているかを確認するためのデータを公開し、消費者が適切な選択をできるよう支援しています。これにより、消費者の信頼性が向上し、食の安全に関する不安を軽減する効果が期待されています。
6. 地域経済の活性化とデータの利活用
地域経済を活性化させるため、自治体がオープンデータを使って飲食店の情報を提供し、地元の魅力を発信する取り組みが進められています。特に地域の小規模飲食店にとって、データの公開によって新たな顧客層を開拓する機会が広がり、競争力の向上につながることが期待されています。また、地域特産品を使用した飲食店の情報がデータとして公開されることで、地域ブランドの認知度向上や観光誘致にもつながります。
7. スタートアップとイノベーションの促進
オープンデータは、新たなビジネスモデルの創出にも寄与しています。飲食店分野のオープンデータを活用したスタートアップ企業が、レストラン検索アプリや飲食業界のマーケティング支援ツール、デリバリーサービスなどを開発しており、業界全体にイノベーションをもたらしています。消費者は利便性の高いサービスを受けることができ、飲食店側も顧客のニーズに応じたサービス改善が容易になります。
飲食店分野のオープンデータは、消費者のニーズに応えるための透明性の向上、DX推進の一環、地域経済の活性化、食の安全確保など、多くの側面からその重要性が増しています。飲食業界と消費者の双方にとってメリットのあるデータが公開され、デジタル時代の飲食体験を向上させるための重要な基盤として位置づけられています。
■飲食店データとは
飲食店業界におけるオープンデータは、消費者の利便性を高めるだけでなく、飲食店の運営効率化や地域経済の活性化に大きな影響を与えています。デジタル化が進む中で、店舗情報や衛生管理データ、レビュー情報など、さまざまなデータが公開され、透明性や信頼性が求められています。飲食店に関するデータは幅広く、顧客のニーズに応えるための重要な要素となっています。以下では、飲食店分野におけるオープンデータの内容をご紹介します。
1. 店舗基本情報:
– 店名
– 住所
– 営業時間
– 電話番号
– 定休日
2. 位置情報:
– 緯度・経度(GPS座標)
– 最寄り駅や交通アクセス
– 駐車場の有無
– 主要ランドマークからの距離
– エリア別の店舗分布
3. 業種分類:
– レストラン
– カフェ
– バー
– フードトラック
– ファストフード
4. メニュー情報:
– 料理の種類(和食、洋食、中華など)
– メニューの価格
– 食材の産地
– アレルゲン情報
– カロリー表示
5. 衛生管理:
– 食品衛生評価結果
– 衛生検査の実施状況
– 改善要求事項の履歴
– 衛生トレーニングの有無
– 衛生基準の遵守状況
6. レビュー・評価:
– ユーザーの星評価(5段階評価など)
– レビューコメント
– ポジティブな意見・ネガティブな意見
– 評価の変動傾向
– 評価に基づく人気ランキング
7. 支払い方法:
– 現金
– クレジットカード
– モバイル決済(QRコード決済など)
– 電子マネー
– 仮想通貨の対応有無
8. 提供サービス:
– テイクアウト
– デリバリー対応
– イートインの有無
– バリアフリー対応
– 無料Wi-Fiサービス
9. 特別メニュー:
– 季節限定メニュー
– ヴィーガン・ベジタリアン対応
– アレルギー対応メニュー
– キッズメニュー
– グルテンフリーメニュー
10. イベント情報:
– 店舗独自のイベント(ライブ演奏、料理教室など)
– 季節ごとのプロモーション
– 新メニュー発表イベント
– フェスティバルやキャンペーン参加
– 地域イベントとの連携
11. 顧客属性データ:
– 年齢層
– 性別
– 既婚・未婚の割合
– 利用頻度
– 常連客の割合
12. 観光客向けサービス:
– 外国語メニューの提供
– 多言語対応のスタッフ
– 外国人観光客向けのプロモーション
– 観光地との連携サービス
– インバウンド観光向けの特典
13. 店舗規模と座席数:
– 座席数
– 個室の有無
– テラス席の有無
– 禁煙・喫煙スペース
– 店舗面積
14. 健康・栄養情報:
– カロリー表示
– 食材の栄養価
– ヘルシーメニューの提供
– ダイエット対応メニュー
– オーガニック食材の使用
15. 環境対策:
– 食材のロス削減対策
– 再生可能エネルギーの利用
– リサイクルの取り組み
– エコ容器の使用
– 環境に配慮した調達
16. 市場動向:
– 地域別の店舗数の推移
– 新規開業店舗数
– 閉店店舗数
– 売上推移
– 人気の業態(居酒屋、レストランなど)
飲食店分野に関連するオープンデータが多様に存在し、それぞれの情報は消費者や店舗経営者、地域経済に役立つ資源となります。
■データの共有・活用から、資産として売買されるDXの推進へ
AOSデータは、『Data to AI® 』というキャッチフレーズを掲げ、AI・DX時代のAI&データドリブン経営のためのデータワンストップサービスを展開しています。具体的には、紙などのアナログ情報をデジタル化するプラットフォーム「aipapyrus.com」、企業内のデータを安全に共有・集積するプラットフォーム「idx.jp」、損失したデータを復旧するデータリカバリーセンター「data119.jp」、データを活用するためのAIデータ加工センター(データアノテーションサービス) 「aidata.jp」など、データのライフサイクル全体を一気通貫で管理するための各種ソリューションを、ワンストップで運営および提供しています。
「DataMart.jp」は、データ化、データ共有と保存、データ活用のデータライフサイクルの次に位置付けられる、企業間のデータ売買マーケットプレイスであり、企業データが資産として売買されるDXを推進いたします。
■AI学習用データコマース「DataMart.jp」を支える各賞受賞実績の技術
「DataMart.jp」は、経済産業大臣賞に輝くAOSグループのリーガルテックの技術、ITreview Grid Awardの3部門で連続受賞、2020年11月ITreview Customer Voice Leaders受賞の「AOSBOX」のクラウドバックアップ技術、BCN AWARD システムメンテナンスソフト部門最優秀賞を15年連続受賞したデータ管理技術、経済産業大臣賞を受賞したグループ企業のリーガルテック社のVDR技術を融合し、安全なデータのやりとりと共有および保管システムを基盤とするインテリジェントなDXソリューション「IDX」を支えるソリューションとして開発されました。
■飲食店データプロバイダーの募集
近年、飲食業界はデジタル化の進展や消費者のニーズの多様化、新型コロナウイルスの影響により、大きな変革を遂げています。こうした変化の中で、飲食店データを基にした意思決定や戦略的アプローチが、業界の持続的な成長を支える重要な要素となっています。DataMart.jpでは、この新たなデジタル時代に向け、革新的なデータコマースの構築を目指し、質の高い飲食店データを提供していただけるデータプロバイダーを募集しています。飲食業界における新たな未来を切り開くため、共に成長し、業界に価値を提供するパートナーとして提携を希望しております。データを活用して、消費者と飲食店の双方に利益をもたらすソリューションを構築していきましょう。
AOSデータ社では、以下のフォーラムを開催いたしますので、ご都合がよろしければ、是非、ご参加ください。
■「AI-MIS™ 経営情報フォーラム×AI/DXフォーラム October」開催概要
(1)日時 2024年10月25日(金)14:00~17:00(受付開始 13:45)
(2)会場 日経ホール&カンファレンスルーム https://www.nikkei-hall.com/access/
東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル6F *当日は、オンラインとハイブリッドで開催予定です。
詳細はこちら https://www.idx.jp/mis/forum4/
【AOSデータ株式会社について】
名 称:AOSデータ株式会社 代表者:佐々木 隆仁
設 立:2015年4月 所在地:東京都港区虎ノ門5-1-5 メトロシティ神谷町ビル4F
資本金:1億円(資本準備金15億2500万円)
URL:https://www.aosdata.co.jp/
AOSデータ社は、データ管理技術で知的財産を守る活動を続けており、企業8000社以上、国内会員90万人を超えるお客様のデータをクラウドにお預かりするクラウドデータ事業、20年に渡り100万人以上のお客様の無くしてしまったデータを復旧してきたデータ復旧事業、1,300万人以上のお客様のデータ移行を支援してきたシステムデータ事業で数多くの実績を上げてきました。データ移行、データバックアップ、データ復旧、データ消去など、データのライフサイクルに合わせたデータアセットマネジメント事業を展開し、BCNアワードのシステムメンテナンスソフト部門では、15年連続販売本数1位を獲得しています。
捜査機関、弁護士事務所、大手企業に対して、証拠データのフォレンジック調査や証拠開示のEデイスカバリサービスで数多くの事件の解決をサポートした技術が評価され、経済産業大臣賞を受けたグループ企業のリーガルテック社のリーガルデータ事業を統合し、今後一層、データコンプライアンス、AI・DXデータを含めた「データアセットマネジメント」ソリューションを通して、お客様のデータ資産を総合的に守り、活用できるようにご支援することで、社会に貢献いたします。
また、 防衛省の若手隊員の登用・育成を促進し、防衛省の優秀な人材確保・育成に寄与することを目的として作られた若年定年制度を支援し、先端技術のエンジンニアキャリアが活かされる産官連携で日本社会に貢献します。