トイメディカル、ソフトバンク、ユーリアが妊婦のQOL向上に向けた栄養モニタリング事業を開始

トイメディカル、ソフトバンク、ユーリアが妊婦のQOL向上に向けた栄養モニタリング事業を開始

妊婦のQOL向上へ、トイメディカルとソフトバンクが連携

トイメディカル株式会社、ソフトバンク株式会社、株式会社ユーリアは、熊本県の支援を受けて、高齢出産女性に向けた栄養モニタリングプロジェクトを開始することを発表しました。この取り組みは、妊婦の栄養状態をモニタリングし、栄養管理の重要性を促進することを目的としています。具体的には、妊婦に対する適切な食事方法を検証し、リスクを可視化するためのデータベースを構築。これにより、高齢出産における健康課題の解決を図り、妊婦の生活の質の向上を目指します。2024年12月から本格的な検証を開始します。

この記事の要約

  • トイメディカルとソフトバンクが妊婦向け栄養モニタリング事業開始。
  • 高齢出産女性の栄養管理とリスク可視化を目指す。
  • 2024年12月から検証を開始し、QOL向上を図る。

トイメディカル株式会社(以下「トイメディカル」)とソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)、株式会社ユーリア(以下「ユーリア」)は、熊本県による「令和6年度(2024年度)UXプロジェクト実証実験サポート事業」の公募において、「熊本県における高齢出産女性の栄養状態のモニタリングと吸収されない塩が及ぼすQOLの改善についての取り組み」(以下「本取り組み」)を提案し、2024年9月27日に実施事業者として採択されました※1。3社は妊婦のQOL(Quality of Life:生活の質)の改善に向けて、妊婦の栄養状態のモニタリング方法や適切な食事方法などに関する検証を、2024年12月に開始します。

※1 公募概要および採択結果は、こちらをご覧ください。

【背景と目的】
熊本県では、35歳以上で出産する女性の割合が30%弱となっており※2、全国でも出産年齢が高い傾向にあります。高齢出産の場合、妊娠高血圧や糖尿病などのリスクが高まるため、栄養管理が重要になるものの、熊本県における産婦人科医の人数は全国平均を下回っており※3、医療の提供体制に課題があります。このような状況を踏まえて、3社は妊婦の栄養状態のモニタリング方法や、安心して出産できる栄養状態にするための適切な食事方法を検証し、栄養状態に関するデータベースを構築して出産に伴うリスクを可視化するとともに、それぞれの妊婦に最適なソリューションの提供体制の整備に取り組み、妊婦のQOLの改善を目指します。さらに、本取り組みで得た知見やノウハウを基に、トイメディカルの塩分コントロール技術やユーリアの栄養モニタリング技術を組み合わせて、高血圧や心血管疾患などを引き起こす原因となる塩分の過剰摂取など、健康課題の解決に貢献することを目指していきます。

※2 詳細は熊本県の「令和4年人口動態調査の概要」をご覧ください。

※3 詳細は厚生労働省の「令和 2 年(2020 年)医師・歯科医師・薬剤師統計結果概要(医師分)」をご覧ください。

【本取り組みの内容】

トイメディカルとソフトバンク、ユーリアの3社は、熊本県内に在住する35歳以上の妊娠後期の女性最大50人を対象に、尿から体の状態を即時解析するユーリアの栄養モニタリング技術を活用し、採尿を通して栄養状態を確認する検査を定期的に実施し、2カ月間にわたって栄養状態のモニタリングとデータの記録を行い、妊婦の栄養状態に関するデータベースを構築します。また、食事の味を変えることなく塩分の体内吸収を抑えるトイメディカルの調味料「零(ぜろ) しお」を提供して、「零 しお」を使用する前の塩分摂取量を抑えた食事と使用した食事で満足度に関するアンケートを行い、提供後における妊婦のQOLの改善や、ストレス軽減の効果を評価します。妊婦の栄養状態や食事に関する満足度を踏まえて、それぞれの妊婦に適切な食品やサプリメントを提案するなど、最適なソリューションを提供する体制を、熊本県の医療機関などと連携して整備することを視野に検証します。さらに、妊娠していない女性の栄養状態を、妊婦と同一の条件で1カ月間にわたってモニタリングしてデータベースを構築し、妊婦の栄養状態に関するデータベースと比較して、栄養状態の変化や特徴などを確認します。

<本取り組みのイメージ>

【本取り組みの検証期間】

2024年12月~2025年2月(予定)

【各社の役割】

会社名

役割

トイメディカル(代表企業)

・塩分の過剰摂取を解決するサプリメントや調味料の開発・提供

ソフトバンク

・生成AI(人工知能)などを活用した栄養状態に関する検査結果の解析

・サービスパッケージ化の検討

ユーリア

・栄養状態を簡便にモニタリングできる即時栄養検査キットの提供

【各者のコメント】 

■トイメディカル株式会社 代表取締役 竹下英徳

このたび、トイメディカルとソフトバンク、ユーリアの3社で進めてきたプロジェクトが、本事業に採択されましたことを大変うれしく思います。トイメディカルおよびユーリアが持つ独自技術に、ソフトバンクのAIなどを活用した分析力とソリューションの構築に関する知見やノウハウが加わることで、熊本県から社会課題を迅速に解決するための新たなソリューションモデルを発信していきたいと考えています。今後もより良い社会を目指し、事業を通して地域社会や国全体に貢献できるよう尽力していきます。

■ソフトバンク株式会社 執行役員 法人統括 デジタルトランスフォーメーション本部 本部長 河西慎太郎

このたび本事業に採択されたことを大変光栄に思います。即時性が高い革新的なセルフケアは、現代社会が抱える多様な課題の解決に対して大きな可能性を持っています。本取り組みでは、出産年齢が高齢化する日本の現状に対して、妊婦の健康管理や出産リスク低減に対するセルフケアの有効性を検証しながらボディーマネジメントの新たな形を示し、その価値を明確にしていきます。ソフトバンクは、今後もテクノロジーの力で社会課題に挑み、より良い未来の創造に貢献していきます。

■株式会社ユーリア 代表取締役 水野将吾

このたび本事業に採択されたことを、心から光栄に思います。おいしい食事と健康の両立には多くの難題がありますが、3社の連携によるこれまでにないアプローチで、これらの課題に挑戦できることを大変楽しみにしています。また、私自身も縁深い熊本県から、こうした社会課題の解決に挑戦できることを心からうれしく思っています。本取り組みが有意義であり、業界の課題解決に貢献できるプロジェクトとなるよう、全力を尽くしていきます。

【会社概要】

■トイメディカル株式会社について

「美味しいと健康をトレードオフにしない世界の実現」を目指すフードテック企業です。アルギン酸による塩分吸収・抑制機能を研究、日本初の塩分コントロール技術を実現しました。塩分過剰摂取が引き起こす健康リスクに挑み、世界中の人々に美味しさを保ちながら健康を守る、減塩に代わる選択肢を提供しています。

URL:https://toymedical.jp/

■株式会社ユーリアについて

「すぐわかるを、もっと身近に」をミッションに掲げ、尿から体の状態をスマートフォンアプリの利用によって即時解析することを目的とし、東京大学との共同研究で立ち上がったヘルスケア企業です。独自のバイオマーカーの研究による解析・計測技術の開発や、検出したデータを簡単にモニタリングできるスマートフォンアプリの開発の他、尿から解析した体の状態によってパフォーマンス改善サポートなどのアシストができるよう日々研究・開発を行っています。

URL:https://yuurea.co.jp/


【本件に関する報道関係者からの問い合わせ先】

株式会社ユーリア 広報担当

Tel:050-3717-0358 E-mail:info@yuurea.co.jp

担当:田辺

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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