インテックとdotData、金融機関向けDX推進で協力体制構築
インテックとdotDataが金融DX推進で協業開始
株式会社インテックとdotDataは、金融機関向けの業務効率化や生産性向上を目的としたデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向けて、協力体制を構築することを発表しました。具体的な取り組みとして、インテックの金融機関向けソリューション「fcube」と、dotDataのデータ分析ツール「dotData Insight」が連携し、営業・マーケティングにおけるデータ分析と業務用テンプレートの提供が行われる予定です。これにより、金融機関は多様化する顧客データを効果的に活用できるようになります。
この記事の要約
- インテックとdotDataが金融機関向けに協業を発表。
- 業務効率化と生産性向上を図るDX推進を目指す。
- データ分析ツールとソリューションの連携を行う。
TISインテックグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:疋田秀三、以下インテック)と、dotData,Inc.(本社:米国 カリフォルニア州、CEO:藤巻遼平、以下dotData)は、金融機関のAIを活用した業務効率化・生産性向上などのDX推進を目的に、データ利活用分野で協業を開始することを発表します。
本協業において、インテックとdotDataは、以下の取り組みを実施します。
・インテックが提供する金融機関向けソリューション「fcube」と、dotDataが提供するデータ分析ツール「dotData Insight」の連携
・金融機関の営業・マーケティング業務におけるデータ分析の実施、および業務ユースケース別分析テンプレートの提供
■背景
昨今、多くの企業が推進しているデータ利活用は、データ収集・分析にとどまらず、インターネットやスマートフォンなど、さまざまなチャネルで顧客とコンタクトをとることができ、各チャネルで得た情報を営業・マーケティングに活用できます。金融機関においても同様に、拡大・多様化する顧客データを分析・活用する動きが活発化しています。
インテックは「fcube」の開発・サービス提供を通じ、金融機関の顧客情報や営業データの蓄積・管理・活用により業務DX化や顧客接点の高度化を実現してきました。
dotDataは、企業のデータ利活用において最も重要であり、かつデータ分析の専門家でも難易度が高いとされる、データの関係性を見極める「特徴量」※1の発見・抽出を自動化する独自技術を提供しています。これにより、金融機関をはじめとする多くの企業が、データ分析の専門知識なしにAIによるデータインサイト(洞察)を活用し、データ利活用の民主化※2を実現しています。
インテックとdotDataは、これまで両社が培ったノウハウとリソースを活かし、金融機関のさらなるデータ利活用高度化の支援を目的に、今回の協業に至りました。
※1 特徴量:AIがデータのどの部分に着目して学習すればよいかを示す指標。
※2 データ利活用の民主化:従来、高度なスキルを持つ専門家しか扱えなかったデータを、組織内のさまざまな人が活用できるように、データを有効に活用できる環境を構築すること。組織全体の意思決定の迅速化、業務効率の向上などを目的としている。
■協業によって実施すること
1. 業務ユースケース別分析テンプレートの提供
インテックが提供する「fcube」と、dotDataが提供する特徴量生成・抽出を自動化するAI、生成AIを融合した「dotData Insight」を連携します。「fcube」が蓄積するデータから、dotDataのAI によって自動生成・抽出されたデータ特徴量を、BIツールのように直感的に可視化し、生成AIとのアイデアの壁打ちによって、顧客や営業に関する重要なインサイト(洞察)を得ることが可能です。
2. 「dotData Insight」の分析結果を「fcube」に還元
「dotData Insight」の分析結果は、「fcube」のアプリケーションを通じ、金融機関の担当者が閲覧することができ、顧客の行動や要望の変化など、データ特徴量を活用した営業・マーケティング業務の効率化・生産性向上につながる気づきとして、還元します。
■今後の展開
インテックとdotDataは、今後もより多くの企業のデータ利活用ニーズの実現を目指し、要望に合わせた業務ユースケース別分析テンプレートの追加、データ特徴量の抽出や、「fcube」およびdotDataのソリューションの組み合わせによる新たな価値を提供していきます。
■エンドースメント
インテックとの協業により、我々のコアテクノロジーが、金融機関の皆様にさらに価値の高いデータ活用ソリューションとして提供できることを嬉しく思います。両社がそれぞれの強みと技術を集結させ、インテックと共に金融機関のDXにさらなる革新をもたらすことを期待しています。
dotData,Inc. CEO 藤巻遼平
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
■インテックの「fcube」について
インテックが提供する金融機関向けソリューションの総称です。CRMシステム、コールセンターシステム、ローン自動審査システムなどを提供することで、金融機関と共に、金融機関を利用する顧客、金融機関の取引先や関係先、地域企業などあらゆるステークホルダーを支援します。豊富な導入実績と業務ノウハウの蓄積、最新技術の活用で、地域の人々にとって豊かで便利な日常や地域企業の課題解決、事業の持続的な成長を実現します。
詳細は以下をご参照ください。
URL:https://www.intec.co.jp/service/solution/bank.html
■dotData,Inc.の「dotData Insight」について
「dotData Insight」は、dotData独自のAIと生成AIを融合した次世代のデータ分析プラットフォームです。手作業によるデータ前処理無しに、多様な業務データを入力するだけで、dotDataのAIが人間の想像を超えた組み合わせや閾値まで網羅的に探索し、データに隠れたパターン(特徴量)を発見します。ユーザーは、生成AIとアイデアを壁打ちしながら、これらの特徴量やビジネスKPIの解釈を深掘りし、実践的な改善策を導き出します。さらに、世界初の生成AIによる「ユースケースアドバイザー」に業務課題を伝えるだけで、AIが最適な分析テーマやデータ活用方針を自動提案します。専門知識がなくても業務部門がデータからインサイトを得て、迅速かつ的確な意思決定を実現し、企業の成長を加速させます。
詳細は以下をご参照ください。
URL:https://jp.dotdata.com/dotdata-insight/
■dotData,Inc.について
dotDataは特徴量自動発見・抽出プラットフォームのリーダーとして、企業のデータ利活用において最も難しいと言われる特徴量の発見・抽出の課題を解決します。dotDataの特徴量自動設計技術は、わずか数時間で、大規模で複雑な関連性を持つデータの関係性を分析し、人間のバイアスにとらわれることなく、自動的に透明性の高い説明可能な特徴量を抽出し、お客様のビジネスにとって重要なインサイトを導き出します。このAI技術は、dotDataの全てのAIプラットフォームの基盤であり、データから自動で洞察を引き出すだけでなく、機械学習や生成AIと組み合わせることで、予測分析からビジネスアナリティクスまで、企業の幅広い課題に応えるAIソリューションを提供します。変化の激しい現代において、どの業界や業務においても、AIが生み出す洞察は、ビジネスの成長やイノベーションのためのゲームチェンジャーとなります。ここにこそ、多くのフォーチュン500の企業がdotDataを選ぶ理由があります。
詳細は以下をご参照ください。
株式会社インテックについて(https://www.intec.co.jp/)
お客様の経営戦略に沿った情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、アウトソーシング、サービス提供、運用保守まで、IT分野において幅広く事業を展開しています。インテックは、1964年の創業以来培ってきた技術力をもとに、AI、RPA等のデジタル技術の活用や、新たな市場の創造にも積極的に挑戦しています。常にオープンな姿勢で、人、企業、社会を技術でつなぎ、自らも変革しながら「豊かなデジタル社会の一翼を担う」企業としてお客様に新しい価値を提供してまいります。
TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心としたさまざまな社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。
◆本サービスに関するお問い合わせ先
株式会社インテック バンキングビジネス事業本部 事業企画部 担当:松田
E-Mail:fcube_pr@intec.co.jp