株式会社EpicAIと日揮グローバル、プラント長寿命化AIプロジェクト始動

株式会社EpicAIと日揮グローバル、プラント長寿命化AIプロジェクト始動

EpicAIと日揮グローバル、AIでプラント長寿命化を目指す

株式会社EpicAIと日揮グローバル株式会社は、オープンイノベーション促進事業として採択されたプログラム「BAK INCUBATION PROGRAM 2024」を通じて、プラントの長寿命化を実現するための新たなAI技術開発に取り組みます。このプロジェクトでは、廃棄物削減を目指し、欠品したプラントパーツの3Dモデルを迅速に生成するAIを開発します。既存の2D情報や画像から、必要なパーツを短期間で製造できる手法を確立し、事実上のデジタル在庫管理を行うことで、プラント補修の効率を大幅に改善。また、この技術により製造業全体のサプライチェーンの変革を図り、様々な業界への展開を目指します。

この記事の要約

  • EpicAIと日揮グローバルがプラント長寿命化プロジェクトを開始
  • 欠品パーツの3DモデルをAIで迅速生成する技術を開発
  • 製造業のサプライチェーンの変革を目指すデジタル在庫の実現

株式会社EpicAI(代表取締役 横山敬一、以下「EpicAI」)は神奈川県が実施するオープンイノベーション促進事業「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK:バク、以下BAK)」による伴走支援プログラム『BAK INCUBATION PROGRAM 2024』に採択され、パートナー企業である日揮グローバル株式会社(以下「日揮グローバル」)とともにプラントの長寿命化に向けた部品(パーツ)の3Dモデルを自動生成するAIを開発し、2次元情報しかないような故障パーツを迅速に3Dプリンタで製作する手法の確立に向けた取り組みを開始いたします。

・プロジェクトの目的と背景 

製造業において産業廃棄物を削減するためには、既存プラントの長寿命化が重要です。一方で、長期間運用されているプラントにおいては、補修に必要なパーツがすでに欠品していて、パーツを製造しようとしても時間を要することが多くあります。パーツの欠品は、プラントの補修作業の遅延を招いたり、最悪の場合プラントを停止せざるを得なくなり、大きな生産機会の損失を出すリスクを孕んでいます。

 

本プロジェクトでは、EpicAIのAI技術と日揮グローバルの国内外プラント建設における3Dプリンタ適用の実証ノウハウを融合させ、プラントのパーツの2D図面や写真等の情報をもとに、短期間で簡単に3Dモデルを生成できるAIを開発いたします。このAI技術により倉庫にパーツをストックせずとも、2次元情報しかない故障パーツを迅速に3Dプリンタで製作するという新たなサプライチェーンを確立し、スペアパーツをデジタル情報で管理し必要な時に必要な分だけ製作する「Digital Inventory」の実現を目指します。そして、老朽化したプラントの長寿命化における課題を解決し、レジリエンスを向上させると共に、様々な業界に展開し、製造業におけるサプライチェーンの変革や付加価値向上を目指します。

 

株式会社EpicAIについて

 

EpicAIは株式会社松尾研究所でのエンジニア経験を持つメンバーを中心に構成された、本郷のAIスタートアップです。代表横山は東京大学グローバル消費インテリジェンス寄附講座(GCI)にて講師を担当し、東京大学での研究などのアカデミックなAIバックグラウンドを持つメンバーが多数在籍しております。画像認識技術・マルチモーダル生成AI技術を活用したデータ活用・AI技術に強みを持っており、製造や建設領域での図面・設計データの活用ソリューションを提供しております。

 

【株式会社EpicAI】

 

代表者:横山敬一

 

所在地:東京都文京区本郷6-25-14

 

設立:2023年12月

 

HP:https://epicai.co.jp/

 

お問い合わせ先:https://epicai.co.jp/contact

 

日揮グローバル株式会社について

 

 

日揮グローバルは、日揮グループ傘下の事業会社です。日揮グループは持株会社である日揮ホールディングスの傘下に世界各地に95社を擁する企業グループです。“Enhancing planetary health”のパーパスのもと、エネルギーとインフラの分野を中心としたプラント・設備の設計・調達・建設・メンテナンスを行う「総合エンジニアリング事業」を主要ビジネスの一つとし、1928年の設立以降、日本国内のみならず世界各地で様々なプロジェクトを遂行してきました。これらプロジェクトの遂行を通して培ってきた実績やエンジニアリング技術、プロジェクトマネジメント力を礎に、長期経営ビジョン「2040年ビジョン」における「エネルギートランジション」をはじめとする5つのビジネス領域へと事業を多角化し自らの変革を進め、持続的な成長を果たしていくことを目指しています。

 

「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」について 

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/sr4/cnt/f537611/bak01.html

 

 

 神奈川県では、県内に拠点を持つ大企業と質の高いベンチャー企業による連携プロジェクトの創出と、オープンイノベーションに向けたコミュニティ形成を目的として、大企業・ベンチャー企業・研究機関・支援機関等 に参画いただく協議会「ビジネスアクセラレーターかんがわ (BAK)」を運営しています。 今後、プロジェクトの実現に向けて、県の支援を受けながら実証に向けた活動を行います。プロジェクトの成果発表は2月下旬を予定しています。

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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