SyntheticGestaltが経産省・NEDOのGENIACプロジェクトに採択される

SyntheticGestaltが経産省・NEDOのGENIACプロジェクトに採択される

SyntheticGestaltがGENIACプロジェクトに採択されました

本日、SyntheticGestalt株式会社は、経済産業省とNEDOが実施する「GENIACプロジェクト」に採択されたことを発表しました。このプロジェクトは国内生成AIの強化を目的としており、主に生成AIのコア技術である基盤モデルの開発に必要な計算資源の提供や実証調査を支援します。SyntheticGestaltの提案「AI創薬を実現させる分子情報特化基盤モデル開発」は、100億種類の化合物の4次元情報を用いて、医薬品や新素材の発見を簡易化し、精度を向上させることが期待されています。

この記事の要約

  • SyntheticGestaltがGENIACプロジェクトに採択されました。
  • プロジェクトは生成AIの開発力強化を目的としています。
  • 新基盤モデル開発で化合物発見を簡易化及び精度向上を図ります。

本日、SyntheticGestalt株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO:島田 幸輝、以下「SyntheticGestalt」)は、経済産業省及び国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が進行中の国内生成AIの開発力強化を目的とした「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」プロジェクトに採択されたことを発表いたします。

「GENIAC」は、国内の生成AIの開発力強化を目的とし、経済産業省及びNEDOが協力して実施する事業です。主に生成AIのコア技術である基盤モデルの開発に対する計算資源の提供や、データやAIの利活用に向けた実証調査の支援等を行っています。

この度NEDOが実施した公募に、弊社の提案である「AI 創薬を実現させる分子情報特化基盤モデル開発」が採択されました。

今回の採択を通じSyntheticGestaltは、100億種類の化合物の4次元情報を用いた革新的な基盤モデルの開発に取り組みます。この基盤モデルは、医薬品、新素材、化粧品、農薬など、幅広い低分子化合物の発見を目的としたAIモデルの開発を大幅に簡易化し、精度向上を実現することが期待されています。

本基盤モデルの特徴:

  • 世界最大規模:100億種類という圧倒的な数の化合物情報を活用

  • 独自の4次元情報処理:他社にない高度な立体構造情報 + 表面電位情報を使用

  • 革新的なアプローチ:LLMではなく、分子情報を直接学習する独自モデルを開発

SyntheticGestalt株式会社 代表取締役CEO 島田幸輝のコメント:
 「従来の化合物分析・設計におけるAI利用の限界を克服し、実用的なAIモデルの開発を可能にすることが我々の目標です。この基盤モデルにより、新規化合物の発見にかかる膨大な研究開発コストと労力を大幅に削減し、社会に大きなインパクトをもたらすことができると確信しています。AIが単なる情報処理ツールであることを超え、新分子の発明と文明の発展に直接貢献できることを示すことが、我々の使命であると考えています。」

本プロジェクトを通じて、SyntheticGestaltは世界の分子に対するAI開発能力を向上するとともに、世界をリードする化合物設計AIの基盤技術を確立することを目指します。これにより、創薬や新素材開発など、幅広い産業分野でのイノベーション創出が期待されます。

SyntheticGestaltについて

SyntheticGestaltは2018年に設立された、東京とロンドンにオフィスを持つ分子情報に特化してAIを開発する企業です。開発した10億種類の化合物情報で学習した分子特化型の基盤モデルは2024年3月のNVIDIA GTCにて発表もしています。製薬・素材・バイオ・食品・飲料といった様々な領域でパートナー企業様のAI開発を当社のAI基礎技術と開発能力を用いてサポートしています。

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
ページトップへ