株式会社Thinkerとカワダロボティクスが自動化ロボットシステムを開発

株式会社Thinkerとカワダロボティクスが自動化ロボットシステムを開発

Thinkerとカワダロボティクスが新型ロボットシステムを開発

株式会社Thinkerとカワダロボティクスが共同で、製造現場のキッティング作業を自動化するロボットシステムのプロトタイプを開発しました。Thinkerの近接覚センサーを搭載したロボットハンド「Think Hand F」と、カワダロボティクスの協働ロボット「NEXTAGE」を組み合わせることで、異なる種類の部品を柔軟に扱える新たなソリューションを提供します。このシステムは、作業者一人分のスペースで設置・運用可能であり、生産効率の向上が期待されています。今後、両社は現場での実証実験に取り組み、さらなる完全自動化を目指していきます。

この記事の要約

  • Thinkerとカワダロボティクスが自動化システムを共同開発。
  • 新型ロボットハンドで製造現場のキッティングを自動化。
  • スペース効率を高めたシステムで生産性向上を狙う。

“指先で考えるロボットハンド”で製造現場の革新に取り組む株式会社Thinker(読み:シンカー、本社:大阪府大阪市、代表取締役兼CEO:藤本弘道、以下Thinker)は、ヒト型協働ロボット「NEXTAGE(ネクステージ)」を展開するカワダロボティクス株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:川田忠裕、以下カワダロボティクス)と共同で、キッティング作業の自動化を可能にするロボットシステムのプロトタイプを開発しました。

YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=Dneoq3tGb84

キッティング(kitting)とは「すぐに使える状態にすること」。製造現場では「特定のプロダクトの組み立てに必要な部品や材料などを揃えて準備する作業」を意味します。これまでも製造現場では、ロボットによるキッティングの自動化が検討されてきましたが、異なる種類の部品を柔軟に扱うことができるロボットハンドがなかったこと、それに対応しようとするとシステムが大型化してしまうことが、実現の大きなハードルとなっていました。このたびの共同開発では、近接覚センサーの力で多種の部品にも柔軟に対応できるThinkerのロボットハンド「Think Hand F」と、作業者一人分のスペースで設置・運用可能なカワダロボティクスの「NEXTAGE」の組み合わせにより、従来のキッティング自動化の課題解決をはかります(すでに「Think Hand F」は「NEXTAGE」のサードパーティー製パートナーオプションに対応中)。Thinkerでは今後もカワダロボティクスとともに現場での実証に取り組み、キッティングの自動化に取り組んでまいります。

なお、共同開発したプロトタイプは、2024年10月15日(火)から幕張メッセで開催される「CEATEC2024」に出展します。ブースでロボットシステムのデモンストレーションを実施するほか、ピッチステージには当社取締役CTOの中野基輝が登壇する予定です。ぜひ、お立ち寄りください。

Thinker 取締役CTO 中野基輝 登壇予定

『CEATEC2024 ネクストジェネレーションパーク ピッチコンテスト』 

日時:10月15日(火)13:00 – 15:00

場所:幕張メッセ ネクストジェネレーションパーク ピッチステージ A

※聴講予約・要

https://www.ceatec.com/ja/conference/detail.html?id=2577

『近接覚センサーが変えるロボットの未来』

日時:10月15日(火)16:45 – 17:00

場所:幕張メッセ ネクストジェネレーションパーク ピッチステージ A

※聴講予約・不要

https://www.ceatec.com/ja/conference/detail.html?id=2688

■「CEATEC 2024」(シーテック 2024)

(Combined Exhibition of Advanced Technologies)

経済発展と社会課題の解決を両立する「Society 5.0」の実現を目指して開催される。IoTの基幹となる電子部品やデバイスから完成品、実装される機器、それらを活用するさまざまなサービスおよび国内外のキーパーソンが一堂に会する場として、社会から大きな注目を集める日本を代表する国際展示会の一つ。

https://www.ceatec.com/ja/

主催     一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)

会期     2024年10月15日(火)~18日(金) 

開場時間   10:00〜17:00 (※15日の10:00~12:00はVIPとメディアのみ入場可)

会場     幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)

【Thinker展示ブース】

ホール4「ネクストジェネレーションパーク」ブース番号「4H292」

https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=148

近接覚センサーTK-01シリーズ

Thinkerが独自に開発した、カメラを用いることなく、赤外線とAIを組み合わせた独自の高速・高分解能なセンシングによりモノの位置と形を非接触かつ高速に把握できるセンサー。これにより、従来の産業用ロボットでは難しいとされていた鏡面・透明物質の取り扱いや、現場環境に応じた臨機応変なピックアップが可能となり、ロボットハンドによるピッキングの可能性を飛躍的に広げることができます。また、ティーチング(ロボットに作業を教え込む工程)の時間や労力を大幅に軽減できることから、これまでとは異なる領域でのロボットハンドの活用も期待されています。2023年8月の量産サンプル提供開始以来、実に800社を超える引き合いをいただいております。現在は60社を超えるパートナー企業とともに実証評価に取り組んでいるほか、一部の企業では量産工程における試験導入も始まっており、実装への準備が進んでいます。

○近接覚センサーTK-01の紹介動画(YouTube):

https://youtu.be/9ngE1IxFgHw 

〇動く対象物をセンシングすることで把持部が追従する動画(YouTube):

https://www.youtube.com/watch?v=MtwL4D1kWuU

ロボットハンド Think Hand F

Thinkerが独自に開発した「ばら積みを“まさぐりながら”掴む」を実現する新しいロボットハンド。これまでカメラでの画像認識など、高額になりやすいシステムを必要としてきたモノのピッキングを、柔軟な関節と、3次元の変位計測が可能な近接覚センサーを組み合わせることで、カメラだけに頼らず対象物の形に合わせてつまみ上げることを可能にし、自動化システムのトータルコスト低減にも貢献します。

ヒト型協働ロボットNEXTAGE

人のパートナーとしてさまざまな作業を行う汎用性の高いヒト型ロボット。2009年の発表以来15年以上にわたり国内のさまざまな業界で導入されてきており、ヒューマノイドならではの数百に及ぶ多種多様な現場で活躍しています。

NEXTAGEは、頭部のステレオビジョンと手先カメラによる画像認識機能を備えており、周囲の対象物を認識しながら双腕で作業を行うことができます。これにより、人の作業環境をそのまま活用し、柔軟性の高い自動化を実現します。さらに、複数の動きを簡単に覚えさせることができるため、製品種類に応じて様々な工程が必要となる多品種少量生産にも対応可能です。NEXTAGEシリーズは、電子・電気部品業界や自動車業界、化粧品や食品メーカーなど広い分野において、あらゆる業務の自動化に貢献しています。

URL :https://nextage.kawadarobot.co.jp/

■カワダロボティクス株式会社

名称  : カワダロボティクス株式会社

住所  : 〒111-0036 東京都台東区松が谷1-3-5 JPR上野イーストビル7階

代表者 : 代表取締役社長 川田忠裕

資本金 : 1億円

設立  : 2013年4月1日

企業説明: 各種機械・装置及びシステムの開発、設計、製作、販売及び保守

URL : https://www.kawadarobot.co.jp/

■会社概要

名称  : 株式会社Thinker

住所  : 〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町4丁目1−3 大阪センタービル6F-188 

代表者 : 代表取締役兼CEO 藤本 弘道

設立  : 2022年8月

企業説明: 大阪大学大学院基礎工学研究科の小山佳祐助教(当社取締役)が開発した「近接覚センサー」の販売および、同製品を活用したソリューション提案を行っています。その場、その場に応じて、自分で判断する“思考力”をロボットに持たせることで、ヒトと一緒に働く協働ロボットの世界に革新を起こします。

URL : https://www.thinker-robotics.co.jp/

備考  : 社名のThinkerには「考え抜く集団」「考えるロボット」「ロボットの進化(シンカ)を加速させる」といった思いを込めています。

■関連リンク

・「手先のイノベーション」を起こせ、産業用ロボットの可能性開く赤外線型の近接覚センサー

(MONOist 2023年10月19日)

https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2310/05/news002.html

・“指先で考えてつかむ”次世代型ロボットハンド開発に着手

(PRTIMES 2023年7月31日)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000106143.html

・動作時の死角を補う第六感センサー、独自のハードとAIで透明物体も逃さない

(日経クロステック 2022年9月13日)

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02183/00002/

・ロボットの視覚・触覚を補う“第六感”、阪大小山助教が開発「近接覚センサー」

(日経クロステック 2022年2月28日)

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/nmc/18/00011/00158/

・小山佳祐公式サイト

https://kk-hs-sa.website/

■株式会社Thinkerへのお問い合わせ

お問い合わせページ:https://www.thinker-robotics.co.jp/contact/

Eメール:info-web[at]thinker-robotics.co.jp

※[at]を@に変えて入力ください。

件名に貴社名、本文にご担当者情報[(1)法人名、(2)部署、(3)氏名、(4)メールアドレス、(5)企業URL]とお問い合わせ内容をご記入のうえ、送信ください。

公式ウェブサイト:https://www.thinker-robotics.co.jp/ 

■カワダロボティクス株式会社およびヒト型協働ロボットNEXTAGEへのお問い合わせ

お問合せページ:https://nextage.kawadarobot.co.jp/contact

Eメール:nextage[at]kawadarobot.co.jp

※[at]を@に変えて入力ください。

公式ウェブサイト:https://www.kawadarobot.co.jp/

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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