神戸大学とJDSCが連携し、AIスマート空調で省エネ社会実現へ
神戸大学とJDSCがAI空調技術で省エネ社会を推進
株式会社JDSCと神戸大学が連携し、AIを活用したスマート空調技術の社会実装を進めています。JDSCは技術提供を通じて、空調システムのエラー検出やアルゴリズムの改良を支援し、省エネ効果を高めることを目指します。この「AIスマート空調」は、外気温や人流データを基にエネルギー消費を抑えつつ快適な環境を保つ技術です。実証実験では40%以上の消費削減が実現されています。今後はデータ分析を進めることで更なる高度化を図り、持続可能な社会の構築に貢献していきます。
この記事の要約
- JDSCと神戸大学がAIスマート空調プロジェクトを開始
- 空調のエネルギー消費を40%以上削減する技術の実証実験済み
- データ分析によりシステム不具合の解消を目指す
株式会社JDSC(本社:東京都⽂京区、代表取締役:加藤 エルテス 聡志、以下「JDSC」)は、国立大学法人神戸大学(所在地:神戸市、学長:藤澤 正人、以下「神戸大学」)が推進する「AIスマート空調」の社会実装において、神戸大学発のスタートアップKOBEイノベーションガレージ合同会社(本社:神戸市、代表:長廣 剛)とともに技術提供します。JDSCは、所有するAIとデータサイエンスの高い技術力とコンソーシアムの知見を活用し、「AIスマート空調」のエラーや不具合検出の自動化とアルゴリズムの改良を支援し、本技術の更なる高度化と普及拡大を通じて、CO2排出削減によるエネルギー効率の高い社会の実現を目指します。
「AIスマート空調」は、IoTデータ等を用い、外気温や人流、顧客の服装などから熱需要を予測することで、快適性を保ちながらエネルギー消費を抑制する空調制御技術で、神戸大学の実証実験では約40%を超える空調消費エネルギーの大幅削減に成功しました。本技術の更なる高度化には、取得したデータの分析によるエラーや不具合の解消が必要である一方、供給系・需要系・気流系など複数のモジュールによって構成された複雑なシステムであるため、不具合の原因特定には高度な専門性が必要です。JDSCは、これまでにもダイキン工業株式会社と空調機器のIoTデータを用いた不具合監視・運転異常予兆検出AIを共同開発し、AIを活用した空調への取り組みを実現しており、豊富な知見や技術を保有しています。
神戸大学カーボンニュートラル推進本部(研究・社会共創部門)特命教授の長廣 剛 氏は次のように述べています。
「『AIスマート空調』の確実な運用と社会実装の加速に向けて、JDSCが持つAIおよびデータサイエンスの技術に期待しています」
JDSCは、今後も蓄積されたデータサイエンスの知見を基に、AIや機械学習、数理最適化などの先端技術を社会実装することで、産学官や業界を問わず課題解決を推進し、日本のアップグレードに貢献していきます。
■株式会社JDSCについて https://jdsc.ai/
JDSCは、物流最適化や需要予測、フレイル検知や教育など、基幹産業を中⼼とした幅広い分野で、⼀気通貫型の⾼付加価値なAIソリューションを提供しています。アルゴリズムモジュールの開発とライセンス提供事業、ITシステムの開発と運⽤事業、データサイエンスに関するビジネスマネジメント事業を行い、業界全体の課題解決にAIを活⽤し、⽇本の産業のアップグレードを⽬指しています。
《JDSCの3つの特⻑》
1. AIアルゴリズムに関する技術⾯での豊富な知⾒
2. AIによる解決策の提⽰から実⾏まで⼀気通貫で⽀援するビジネス⾯での⾼い執行能⼒
3. ⼤⼿企業との共同開発と産業横展開を両⽴する⽣産性の⾼いビジネスモデル
■JDSC主催Webinarの開催について https://jdsc.ai/jdscday2024/
JDSCは2024年10月23日(水)、自社ウェビナー「UPGRADE JAPAN !! JDSC DAY 2024〜AI時代を勝ち抜く、リーディングカンパニーのDX最前線と今後の展望〜」を開催します。
本ウェビナーには、JDSCと協業する業界のリーディングカンパニーであるダイキン工業株式会社、センコー株式会社、株式会社オープンハウスグループ、三井物産グループの東洋船舶株式会社、四国電力グループの株式会社STNet、株式会社日本政策投資銀行、株式会社岩手銀行をお招きし、AIとデータを利活用した各種課題解決やDXの最新事例と今後の展望を余すところなくご紹介します。また、基調対談では、データサイエンスやIoT、スマートシティ研究の権威である東京大学大学院情報学環の越塚 登 教授とJDSC代表の加藤 エルテス 聡志が「ビジネスにおけるデータ活用とAIのこれから〜未来の市場で勝つ戦略〜」について語ります。