エリクソンとソフトバンク、AI-RANでネットワーク効率化に挑む

エリクソンとソフトバンク、AI-RANでネットワーク効率化に挑む

エリクソンとソフトバンクがAIを活用したネットワーク改革を実施

エリクソンとソフトバンクは、AIと無線アクセスネットワーク(RAN)の統合を目指し、共通のインフラ基盤ソリューションの開発に取り組むことを発表しました。このプロジェクトでは、AI技術を用いてネットワーク効率を向上させ、通信業界での新しいユースケースの創出を図ります。両社は協力し、技術経済性分析やプロトタイプ開発、実証実験を実施しながら、エッジでの統合を最適化することを目指しています。また、ハードウェアの区画化や負荷分散、ソフトウェアの可搬性の評価も行う予定です。通信業界での未来志向の取り組みとして期待されています。

この記事の要約

  • エリクソンとソフトバンクが共同でAIとRAN統合を推進。
  • 新しいインフラ基盤ソリューション開発により、ネットワーク効率化を図る。
  • 技術分析や実証実験を通じて新たなユースケースの創出を目指す。

エリクソン(NASDAQ:ERIC)とソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、このたびAI-RANに関する共同検討を開始することに合意しました。両社はそれぞれの強みを結集し、ネットワークの効率化と性能の向上を実現する、革新的なAI(人工知能)とRAN(無線アクセスネットワーク)の統合ソリューションの開発を目指します。

エリクソンとソフトバンクは今後、AIとRANを同じネットワークインフラ上で動作可能にする、共通のネットワークおよび計算基盤ソリューションの実現に向けて取り組みます。この取り組みは、AIの力を活用してネットワークの効率化を図ることで、通信事業者における新たなユースケースの創出をもたらすものです。両社は、技術経済性分析(TEA)や、プロトタイプの開発、ラボでの実証実験を共同で実施し、エッジにおけるAIとRANの統合の最適化を目指します。また、この取り組みを通して、ハードウェアの区画化や負荷分散、異なるハードウェアプラットフォーム間でのソフトウェアの可搬性も併せて評価する予定です。

エリクソンとソフトバンクは、下記の重点分野の実現に向けて共同で取り組みます。

  • AIとRANの統合の最適化:エッジでAIとRANが協働するためのアーキテクチャーの最適化。特にC-RAN(Centralized-RAN、集中型無線アクセスネットワーク)に焦点を当て、共有ハードウェア上でのAIとRANの処理の利点と欠点の評価も行う。

  • AIとRANの共存:AIアプリケーションとRANアプリケーションの間でのハードウェアおよびワークロードの共有を管理すること。

  • エンジニアリングデモ:同じハードウェア上でRANアプリケーションとAIエンジンを動作させるテストを行い、リソースの共有方法を確認すること。

エリクソンの上席副社長 兼 ネットワーク事業部門総責任者であるFredrik Jejdling(フレドリック・イェドリング)は、次のように述べています。
「AIとRANインフラを融合する可能性を探求する、今回のソフトバンクとの取り組みに大いに期待しています。今回の取り組みは、イノベーションと卓越性へのエリクソンのコミットメントを改めて示すものであり、通信事業者によるオープンで効率的かつ汎用性の高いネットワーク構築に貢献する、新しいソリューションにつながると信じています」

ソフトバンク株式会社の専務執行役員 兼 CTO(最高技術責任者)である佃英幸は、次のように述べています。
「エリクソンとの新たなコラボレーションを歓迎します。この取り組みは、RANの重畳および効率化への寄与を可能とするAIインフラへ投資をしていくという、ソフトバンクの戦略とも一致するものです。今回のパートナーシップは、AIを活用して通信ネットワークを強化し、主要な業界プレーヤーとのコラボレーションの機会を開くことにつながり、ソフトバンクのビジョンを反映しています」

エリクソンとソフトバンクは、MWCバルセロナ2024(スペイン・バルセロナで開催)で発表されたAI-RANアライアンス(*1)の設立メンバーとして名を連ねています。AI-RANアライアンスは、RAN技術とモバイルネットワークの進歩を目標として、通信技術におけるAIの活用に共同で取り組みます。

(*1)https://ai-ran.org/news/industry-leaders-in-ai-and-wireless-form-ai-ran-alliance/

・SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。

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本リリースはエリクソンおよびソフトバンク株式会社の共同リリースです。重複して配信される場合がありますことをご了承ください。

エリクソンについて

エリクソンの高性能なネットワークは、毎日何十億人もの人々にコネクティビティを提供しています。エリクソンは150年近くにわたり通信テクノロジー開発のパイオニアであり続け、通信事業者や企業にモバイル通信とコネクティビティのソリューションを提案しています。お客さまやパートナーと共に、エリクソンは未来のデジタルな世界を実現します。 https://www.ericsson.com

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記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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