NTT東日本社員チーム、Kaggleコンペティションで金メダル獲得!データサイエンス人材の育成に注力
NTT東日本の社員チームがKaggleコンペで金メダルを収穫!データサイエンス人材育成に熱意
NTT東日本は、地域循環型社会の共創を目指し、デジタルスキルの強化を図る一環として社員全員の育成を推進しています。特にデータサイエンティストへの積極的な育成が注力されており、データサイエンティストとAIのスキル向上のための競技プラットフォーム「Kaggle」への参加が推奨されています。先日、同社の社員チームが、皮膚がんの早期発見を支援するためのアルゴリズムを開発するというタスクを達成し、金メダルを受賞しました。これは、データサイエンス分野の人材育成に向けた同社の取り組みの成果を示すものであり、今後もこの活動は続けられる予定です。
この記事の要約
- NTT東日本の社員がデータサイエンスとAIの競技プラットフォーム「Kaggle」で金メダルを受賞
- 同社はデータサイエンス分野の人材育成を図るため、社員全員を対象にKaggleへの参加を推奨している
- 受賞は、地域循環型社会の共創を目指す同社の取り組みの一環で、今後も引き続き人材育成に注力する計画である
東日本電信電話株式会社(代表取締役社長:澁谷 直樹、以下「NTT東日本」)のデータサイエンティスト青柳 裕介(あおやぎ ゆうすけ)、小林 優輝(こばやし ゆうき)、森田 大貴(もりた だいき)の3名のチームが、世界的なAIのデータ分析コンペティションプラットフォーム「Kaggle(カグル)」※1で開催された「ISIC 2024 – Skin Cancer Detection with 3D-TBP」※2(以下、本コンペティション)において、全2,737チーム中14位に入賞し、金メダルを獲得しました。 これにより、青柳社員、小林社員は「Kaggle」コンペティションに参加している約20万人のユーザーの中で上位約1%に相当する「Kaggle Master」※3の称号を獲得しました。NTT東日本には青柳社員、小林社員、森田社員の3名の「Kaggle Master」が在籍することとなります。
NTT東日本は、「地域循環型社会の共創」というパーパスを掲げ、地域に密着した現場力とテクノロジーの力で地域課題の解決を実現するために、社員ひとりひとりのデジタルスキルの向上をめざした全社的な育成を実施しています。なかでも、データサイエンティストにおける重要指標の一つとして、「Kaggle」への積極的な参加を推奨しており、今後も、データサイエンス分野の人材育成に向けた育成を推進してまいります。
1. 本コンペティションについて
「Kaggle」はデータサイエンスと機械学習の分野における競技プラットフォームで、世界中のデータサイエンティストがAIの精度を競い合います。さまざまな企業や研究機関が提供するデータセットに基づいてコンペティションが開催されており、効果的なソリューションを提出した参加者に報酬や称号が提供されます。
本コンペティションは、「皮膚画像を用いて、皮膚がん症状を判断する」アルゴリズムを開発するタスクでした。皮膚がんの早期発見を支援し、医療アクセスが限られた地域での診療を改善することを目的としたInternational Skin Imaging Collaboration の主催で、2024年6月27日(木)から2024年9月7日(土)にかけて開催されました。
2. 社員のコメント
青柳社員
「今回のコンペで、同年度入社3名での参加も5回目となり、念願だった3名での金メダル獲得を非常に嬉しく思います。取り組み初期と比べると、個々人のスキルや議論の質の向上を実感しており、データサイエンティストとしての知識と経験が着実に蓄積されていると感じています。今後も、さらなる高みをめざして、引き続き研鑽を続けていきます。」
小林社員
「この度、同年度入社2名とともに金メダルを獲得できたこと、大変光栄に思います。世界中のトップデータサイエンティストと競い合ってデータ分析をするという魅力的な競技性を持つKaggleは、自らを大きく成長させる環境となっています。今回、金メダルを獲得し、Kaggle Masterという上位の称号を得られたことは、データサイエンス分野のプロフェッショナル人材として会社を牽引するための重要な一歩になると考えております。今後は、得られた知見を活かし、地域の課題解決や価値創造に実現できるよう、引き続き精進してまいります。」
森田社員
「終盤は深夜まで議論するなど大変でしたが、データビジネス共創担当の同年度入社3名チームでの金メダル獲得という目標を達成することができ、嬉しく思います。Kaggleは技術者としての可能性や人脈を広げてくれた場所であり、世界中のデータサイエンティストとの競争・交流を通じて得られた実践的な知見は、担当業務でのAIモデル作成等に活きることが多く、非常に役立っています。今後はKaggleを社内にも広め、データサイエンス分野の人材育成への貢献を果たしていきたいと考えております。また、個人としてはKaggle Grandmasterの称号をめざし、さらなる研鑽を重ねてまいります。」
3. 本件に関するお客さまからのお問い合わせ先
NTT東日本 ビジネス開発本部 CXビジネス部 データビジネス共創担当
Mail:db-ai-co-creation-ml@east.ntt.co.jp
※2:https://www.kaggle.com/competitions/isic-2024-challenge/leaderboard
本コンペティションでは上位15チームに金メダルが付与されました。
※3:Kaggleコンペティション参加者は、成績によって上から順に「Grandmaster」「Master」「Expert」「Contributor」 「Novice」とランク分けされます。金メダル1枚と銀メダル2枚の獲得が「Master」昇格の条件であり、これまでに青柳社員は銀メダル3枚・小林社員は銀メダル2枚を獲得していたため、本コンペティションでの金メダル獲得により、「Master」へ昇格しました。
2024年9月19日時点で、「Grandmaster」は全世界で約350人(うち、約70人が日本)、「Master」は全世界で約2130人(うち、約280人が日本)です。
https://www.kaggle.com/code/takuji/number-of-kaggle-grand-masters-by-country