ベビカム、開発中の子育てAIツールをこども家庭庁に紹介、妊娠・育児中のママ・パパの声も届ける
子育て支援AIツールの開発と、妊娠・育児中のママ・パパの声を政府に届ける取り組み
ベビカムは、こども家庭庁にユーザー代表と共に訪問し、子育て中のママ・パパの声を直接伝えるとともに、自社が開発している子育て支援AIツールについて紹介した。こども家庭庁は、政府の子育て支援の中心的存在で、幅広い施策を推進している。ベビカムのこの訪問は、ママ・パパの生の声と新たなテクノロジーを活用した子育て支援体制の構築につながると期待されている。
この記事の要約
- ベビカムが妊娠・育児中のママ・パパの代表である山崎愛実さんと共にこども家庭庁を訪問。
- 子育て中のママ・パパの声を加藤鮎子こども政策担当大臣に直接届けた。
- 自社で開発中のAI子育て支援ツールについても紹介、新たな子育て支援の可能性を示した。
2023年4月に発足した、政府のこども政策や子育て支援の司令塔となる”こども家庭庁”。
ご存知の方も多いと思いますが、現在「こどもまんなか社会」の実現に向けて、幅広いこども施策を推進しています。
8月某日、ベビカム代表の安西正育、そしてベビカムユーザー代表として山崎愛実さんが、霞が関の”こども家庭庁”を訪問しました。
そこで、加藤鮎子こども政策担当大臣へ子育て中のママ・パパの声を直接届け、こども家庭庁の取り組みをインタビューしてきました。
ベビカムが開発に取り組んでいる『AIを使った子育て支援ツール』についてもご紹介してきました。
とても貴重な機会となった今回の訪問。その時の様子をご紹介します。
双方の取り組みについて
○妊娠中の過ごし方がその後の子育てに大きく影響する
ベビカム 安西:
ベビカムは1998年から妊娠・出産・育児コミュニティとして運営しており、多くのママが妊娠中の不安や孤独を感じていることがわかっています。
妊娠期間は育児にも大きな影響を与えるため、まずは、こども家庭庁として妊娠中のサポートについての取り組みを教えてください。
加藤大臣:
本当にそうですね。私自身も出産して男の子が2人おりまして、上の子が12歳、下の子が5歳でまだ小さいんです。出産の経験から、妊娠中のサポートの重要性を感じています。
政府としても、全ての妊婦・子育て世帯が、安心して出産・子育てできる環境を整備していくことが重要だと考えています。
今年の6月に子ども・子育て支援法などの法律を改正しましたが、この中に妊娠期から子育ての様々なニーズに対応した支援につなげるための伴走型の相談支援を盛り込んでいます。
伴走型の相談支援は、妊婦さんやその配偶者等に対して、出産・子育ての不安・悩みに関する相談や、その後の継続的な子育て支援制度の情報発信などを行うものです。
それから、経済的な不安やご負担も出てきますので、妊娠届出時と出生届出時の計10万円の経済的な支援について、伴走型の相談支援の強化とともに、来年4月からは、法律に基づく事業として実施します。
ベビカム 安西:
行政のサポートが妊娠中から手厚くなると、ママ・パパも助かりますし、その後の子育てにもすごくいい影響がでそうですね。
○妊娠・子育てに関する情報をもっと早くから学べれば…
ベビカム 安西:
多くの人が両親学級で初めて育児について学びますが、早期からの教育があれば、子育てがスムーズになると思いますが、どのようにお考えですか?
加藤大臣:
一昔前の大家族での共同生活が一般的だった頃と違い、現在は核家族化が進み、子育てを自然と見て学ぶ機会は減っていると思います。1人でこどもを育てる家庭も増えています。子育ては重要ですが、多くの親が孤立して不安を抱えており、支援が必要だと感じています。
ベビカム 安西:
同じように思います。26年前に、なんとかインターネット上で妊娠・子育て中の方たちが繋がれるようにと思い、立ち上げたのがベビカムです。
加藤大臣:
ええ、きっと助けられてるお母さんたちがたくさんいると思いますよ。
加藤大臣:
現在、「若い世代のライフデザインや出会いを考えるワーキンググループ」を開催し、若者がライフデザインを切れ目なく考えられるような支援のあり方を検討しています。
多くの若者は子育てや結婚についての具体的なイメージが湧いていないのではないかと感じています。
そのため、若者向けの子育て体験プログラムや乳幼児との触れ合い機会の創出などを政府としても交付金で支援しています。
また、若い世代に子育てに関するイメージを持ってもらえるような情報提供やサポートを積極的に行っていただいている自治体や企業への支援や、子育てやライフデザインに関連するコンテンツを作って、こども家庭庁で発信してみるといったことも、検討しているところです。
ベビカム 安西:
確かに、若い方へ伝わるようなコンテンツがあると良さそうですね。
加藤大臣:
また、子育て中の悩みを、保育士さんなどとの日常的なやり取りから学んでるお母さん方って非常に多いと思うんです。
一方で、専業でお子さんを育てているお母さん方もたくさんいます。
専業で育児をするお母さんに向けて、「こども誰でも通園制度」の試行的事業が始まりました。この制度は、就労要件を問わず、保育所等を月に一定時間利用できるもので、全てのこどもの育ちを応援し、こどもの良質な成育環境を整えるとともに、家庭内での育児の工夫や保育士さんからの助言を受けやすくすることを目指しています。
ベビカムが開発している子育てAIツールをご紹介しました
○新しい技術で子育てを助けたい!
ベビカム 安西:
今、AIを活用する時代になってきています。ベビカムでもAI技術を活用して、妊娠・育児に関する悩みを解決するツールの開発に取り組んでいます。
これまでベビカムでたくさんのユーザーが妊娠・子育てに関する体験談を投稿してくれています。その蓄積された体験談をAIに学習させ、悩みをチャットに入力するとAIが先輩ママたちの体験談などを元にアドバイスしてくれるというものになっています。
加藤大臣:
相談を入力すればパッと返事が出てくるってことですね。
あ、他のママたちの体験談も出てくるんですね…私も相談してみたいです。
ベビカム 安西:
はい、AIならいつでも、深夜でも答えてくれますし、相談したことに対して、誹謗中傷や攻撃も受けません。子育てに絶対活用できると考え、現在進めているところなんです。たくさんのママやパパに使っていただきたいと思っています。
ベビカムユーザーが直接声を届ける機会にもなりました
ベビカム 安西:
ベビカムでは『こども家庭庁についての意識調査アンケート』を実施しました。
約200名近くの現役ママ・パパの多くは
「お金の不安や仕事と家庭の両立の難しさ」
「その中でも子育てをどう充実させていくことができるか」
といった不安の中で子育てをしている様子が伺えました。
今回は、ベビカムユーザーの代表として山崎 愛実(まなみ)さんからご質問させていただきます。
山崎さん:
私には2歳の息子がおり、保育園に通わせながら仕事をしています。保育園の長い保育時間には助けられていますが、「小学校1年生の壁」に対する不安も大きいです。共働き世帯が多い中で、仕事を続けるための支援策が整っているか、今後の予定を教えていただきたいです。
加藤大臣:
はい、ありがとうございます。
小学校に上がると多くの親が放課後児童クラブにこどもを預けますが、迎えの時間に関する課題があります。こども家庭庁では、長時間開所する施設に手当てをプラスするとともに、職員の方の待遇改善も進めています。また、「朝の居場所作り」を行う自治体もあり、今現在、どういう取り組みをしているのか実態調査をしています。さらに、国の支援モデル事業の活用を自治体にはたらきかけて、朝のサポートを強化する取り組みを推進しています。今後は、これらのサポートを拡大し、小学校就学後のこどもたちへの継続的な支援を目指しています。
ベビカム 安西:
最後に、もう1人の方の意見を代わりにお伝えします。
「現在0歳児の子育て中で、保育費や学費の負担から2人目のこどもを持つことを躊躇しています。子育て世帯への経済的支援を増やすことで、親の不安を減らし、こどもの将来の選択肢を広げることが可能でしょうか」
大臣、いかがでしょうか。
加藤大臣:
はい、昨年末にまとめた『こども未来戦略』では、若い世代の所得を増やすことを目指し、3.6兆円という前例のない規模で子育て支援を強化しています。具体的には、児童手当の支給期間を高校生年代まで延長し、第3子以降の手当を3万円に増額、出産・子育て支援のための10万円の応援交付金を制度化しました。これらの支援策が含まれる法律が先日成立したところですので、こうした充実策をこれから確実に子育てしているみなさまにお届けしてまいります。
最後に
今回のインタビューで、行政としても様々な調査や支援を実施しており、妊娠中から育児、またそのこどもが成長しママやパパになるときまでのことを考えられていることがわかりました。
ベビカムユーザーからの声としてまとめた『妊娠・育児中の生活で一番困っていることについて』アンケートも直接大臣へ直接お渡ししました。
こども家庭庁の今後の取り組みに、ぜひ期待したいと思います。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
【ベビカム株式会社について】
1996年創立。
1998年、 妊娠・出産・育児の不安を楽しみに変えるためのコミュニティサイト「ベビカム」を開設。 現在会員数は約35万人で日本最大級。
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2023年11月15日に妊娠・出産・育児に関わる誰もが参加できる、みんなのコミュニケーションひろば『ベビカムひろば』をオープン。 おしゃべり(投稿)を通して、毎日がもっと楽しくなる『おしゃべりカフェ』や、口にしづらいお悩みも匿名で相談できる『相談室』も。そのほか、 専門家にも協力を得ている大百科的コンテンツ、 膨大な体験談などを提供。
さらに、ユーザーのニーズに合った生活情報、 商品情報の提供や、セミナー・イベント等も行うとともに、自治体とも提携して、子育て中の女性の就業支援に関わる事業も展開している。
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ベビカムでのリサーチの活動は、 キッズデザイン賞 審査委員長特別賞・社会貢献メディア賞を受賞しており、各分野の大手企業との商品開発やマーケティング等のコラボ活動も手がけている。
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コロナ禍においては、いち早くオンラインで両親学級を開催し、病院にもその仕組みを提供。さらに、妊婦さん&ママたちに向けて、オンラインによるLIVEや、RADIOの配信を行ない、初めての子育てに戸惑うママたちと繋がり、不安を安心に変えられる場として展開中。
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また、 本田技研工業のコミュニティ企画・運営をはじめ、 数多くの企業に向けて、 コミュニティの企画コンサルティング、 制作、 マーケティング、 運営サービス等も提供する。
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ベビカム Webサイト https://www.babycome.ne.jp/ja/
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会社名: ベビカム株式会社
設立:1996年2月20日
資本金:8000万円
代表者: 代表取締役 安西正育
所在地: 東京都千代田区麹町2-10-3 エキスパートオフィス麹町
ホームページ: https://company.babycome.jp
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【本リリースに関するお問い合わせ先】
ベビカム株式会社 担当:竹内真由美
TEL:03-4405-1938
E-Mail:bcpress@babycome.jp