エム社、シリーズA ファーストクローズにより2億円の調達、医療画像AIの疾患予防システム開発に総計5億円超の資金活用へ

エム社、シリーズA ファーストクローズにより2億円の調達、医療画像AIの疾患予防システム開発に総計5億円超の資金活用へ

エム社が2億円調達、医療画像AI疾患予防システム開発に5億円超投資

東京都港区に本社を置く医療画像AI利用の疾患予防システム開発に注力する株式会社エムは、T&Dイノベーション投資事業有限責任組合、株式会社SMBCベンチャーキャピタル、ALHD株式会社などからシリーズAラウンドのファーストクローズとして2億円を調達し、その調達によりエム社の累計資金調達額は5億円に到達。エム社は既に60以上の医療機関でそのシステムが採用され、この次期調達資金は脳の健康評価サービス「MVision health」の機能拡張や全国へのサービス普及拡大、新たな受診者向けソリューション開発に使用される。

この記事の要約

  • エム社がT&Dイノベーション投資事業有限責任組合らからシリーズAラウンドのファーストクローズとして2億円を調達し、累計調達額5億を達成。
  • エム社のAI技術に基づく疾患予防システムは、60以上の医療機関で採用されている。
  • 新たに調達した資金は、脳の健康評価サービス「MVision health」の拡張や全国へのサービス普及拡大、新たな受診者向けソリューション開発に使用される予定。

 医療画像AIを活用した疾患予防システムの開発に取り組む株式会社エム(本社:東京都港区、代表取締役CEO:森 進、以下「エム」)は、Spiral Innovation Partners株式会社が株式会社T&Dホールディングスと共同で運営するT&D Innovation Fund (T&Dイノベーション投資事業有限責任組合)、株式会社SMBCベンチャーキャピタル、ALHD株式会社などを引受先とした第三者割当増資により、シリーズAラウンドのファーストクローズとして2億円の資金調達を実施したことをお知らせします。 この調達により、エムの累計調達額は5億円に達しました。今後、セカンドクローズでの調達も予定しています。

エム、シリーズA 1st資金調達を実施

■ 資金調達の背景

 エムは、人間ドックや健診で撮影するMRIやCTを画像解析するAIにより、認知症やフレイルなどの健康寿命を奪う疾患のリスク情報を提供するシステム開発、サービスの提供に取り組むスタートアップです。

 既に首都圏を中心とした60以上の医療機関に採用されており、大手医療法人や大学病院の健診センターからも高い信頼を得ています。このサービスを全国、世界に普及させることにより、高齢化社会の課題である認知症、フレイルの未病段階での予防、人々の健康寿命の延伸を実現することを目指しています。

 今回調達した資金は、脳の健康評価サービス「MVision health」(エムビジョンヘルス)の機能拡張、全国の医療機関への普及拡大、および新たな受診者向けソリューションの開発に充てられます。デジタルヘルスケアとヘルスデータの活用が急速に進む現在のトレンドを踏まえ、「疾患リスクの可視化」を手掛けるエムは、「リスク対策」を提供する食品、製薬、フィットネス、保険などの産業とも連携し、健康維持や疾病予防に関するトータルソリューションの提供を目指します。

 高齢化が進む社会において、政府、学会も認知症やフレイルの早期発見、予防を重要視しています。エムは事業を通じて、検査を希望する方がどこでも受診できる全国規模のインフラを整備するとともに、真に予防医療に貢献するソリューションの提供に注力して参ります。

■ 投資家からのコメント 

Spiral Innovation Partners 株式会社 ジェネラル・パートナー 鎌田 和博 氏

日本の高齢化に伴い、認知症がより大きな社会課題となっていく中で、エム社の提供する「エムビジョンヘルス」は、早期からの認知症マネジメントを可能にする素晴らしいソリューションだと思います。

T&D保険グループも早くから認知症保険に取り組まれており、今後はエム社との連携を通じて、認知症の課題解決が更に進むことを期待しております。我々Spiralも、投資家としてこれからしっかりとご支援させて頂きます。

Spiral Innovation Partners 株式会社 ジェネラル・パートナー 鎌田和博 氏

株式会社T&Dホールディングス 経営企画部共創投資課長 矢野 禎二氏

T&D Innovation Fundは、環境変化や技術革新が加速度的に進む現代において、生命保険事業と親和性の高いヘルスケアやインシュアテック等の領域で先進的な技術やビジネスモデルを有するスタートアップ企業を後押しし、事業共創を生み出すことを目的としております。

T&D保険グループでは、保険事業等を通じた社会課題の解決に取り組んでおり、認知症保険を業界に先駆けて販売するなど、高齢化社会が抱える課題解決への貢献を目指してきました。

エムは、高齢化に伴い増加する認知症リスクの可視化プログラムを提供することで、認知症の早期発見・予防に貢献しています。エムが提供するサービスによって、健康寿命の延伸が実現されることを期待しております。

株式会社T&Dホールディングス 経営企画部共創投資課長 矢野 禎二氏

SMBCベンチャーキャピタル株式会社 投資営業第二部長 山内 心吾氏

人々の健康寿命を脅かす認知症は、一度発症すると完治は難しく、効果的な治療法が確立されておりません。予防することも困難とされ、介護する方々や医療費の負担面も含めて、人生100年時代における社会課題の1つです。エム社は、「未病」の段階から認知症をはじめとする脳疾患リスクを独自のテクノロジーで可視化し、健康マネジメント・早期対応を促すことを可能にします。脳以外の医療画像の解析も可能で、様々な分野と連携することで、革新的なデータプラットフォームの実装を目指します。「未病」の段階での介入効果を実証することは難しい課題ながら、人々の健康な未来創出へのエム社の挑戦を、SMBCグループとして応援いたします。

SMBCベンチャーキャピタル株式会社 投資営業第二部長 山内 心吾氏

【会社概要】 

社名:株式会社エム

代表:代表取締役CEO 森 進

本社所在地:東京都港区2-10-6 三田レオマビル10階

URL:https://www.corporate-m.com

設立年:2021年6月

事業内容:医療画像解析AIによる疾患リスク評価システムの開発

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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