株式会社コンカー、AIとビッグデータ活用で「経費精算のない世界」の実現に向け新機能発表

株式会社コンカー、AIとビッグデータ活用で「経費精算のない世界」の実現に向け新機能発表

コンカー、AIとビッグデータによる新機能「Verify」を2025年春に公開予定

株式会社コンカーが出張・経費管理の業務を高度化する新機能「Verify」を公表しました。「Verify」は、AIとビッグデータによる不正検知サービスで、経費精算申請後にAIが申請内容を自動チェックするものです。整合性確認や重複した領収書の検出など、30種類以上の監査項目に対応しています。またAIのチェックに加えてコンカーや経験豊富なAuditorによるチェック体制も整えてあり、より精度の高い監査が可能となっています。これによって、コンカーは「経費精算のない世界」実現に向けた最後のピース、「承認レス」を実現すると発表しました。

この記事の要約

  • 株式会社コンカーがAIとビッグデータを活用した新機能「Verify」を公表。
  • 「Verify」は経費精算申請後のAIによる自動チェックサービスで、30種類以上の監査項目に対応。
  • 「Verify」の導入により「経費精算のない世界」実現に向けた「承認レス」が達成される見込み。

 出張・経費管理クラウドのリーダーである株式会社コンカー(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:橋本 祥生、以下 コンカー)はAIとビックデータにより経費精算のない世界を実現するための新機能を発表しました。

「経費精算のない世界」のラスト1ピース「承認レス」をAI×ビックデータで達成する

コンカーは「経費精算のない世界をつくる」をテーマに、経費精算業務を高度化する、5つのレス(キャッシュレス、入力レス、ペーパレス、承認レス、運用レス)の実現に向け、サービスの拡充、パートナーとの連携をはじめ、様々な取り組みを続けてきました。5つのレスのなかで、唯一未完成であった「承認レス」が、2025年春にリリース予定のAI不正検知サービス 「Verify」によって実現されます。

 AI不正検知サービス「Verify」は、経費精算申請後、AIが申請内容を自動チェックするサービスです。AIによるチェックでは、申請内容と領収書の内容の整合性、領収書の画像の使い回しの有無等について、AIによって非常に高い精度と速度での確認に対応することができます。またVerifyは、AIのチェックに加えてコンカーの経験豊富なAuditor*¹によるチェック体制を整えており、AIのチェックに重ねてAuditorによるチェックを実施することで、より精度の高い監査ができる仕組みになっています。Verifyによるチェックは30種類以上の監査項目*²にわたり、市場平均価格との差分検知、不適切な加盟店の洗い出し、重複した領収書の検知、領収書突合による整合性確認等が予定されています。

*¹コンカーが運用するチェック担当者のことです。

*²監査項目内容はUSでのチェック例で、日本リリースは未定となります。

その他のSAP Concur AI新機能

SAP Concurソリューションでは、AIとビックデータを活用した様々なサービスの提供、リリースを予定しています。

【SAP Concur全体】

  • AI管理者サポート (2024年冬以降 リリース予定)

    管理者が利用するサポートポータルに生成AIを搭載。実際の解決手順をリアルタイムに作成し、管理者の負担を今まで以上に軽減。

【Concur Expense】

  • Request Assistant (リリース済、2025年アップデート予定)

    出張事前申請の際の面倒な概算金額の見積もりをAIが自動算出。今後は会社の規定や過去の履歴を反映した見積もりを可能にする他、機能進化し続けるサービスとなる。

  • ホテル領収書明細化機能 (リリース済、2025年アップデート予定)

    SAP Concurにホテルの領収書をインポートすると、領収書の情報が自動入力される機能。入力時の誤りや手間がかかっていた作業を一掃。

【Concur Travel】

  • Co-Pilot Jouleによる出張手配 (2025年内リリース予定)

    出張先のイベントを入力するとSAPの対話型AI「Joule」が個人の趣味嗜好に沿ったフライトを提案し、会社の規定との整合性の確認も行う。

【Concur Invoice】

  • AI-OCR機能の拡充(2024年内リリース予定)

    メールで請求書を指定されたアドレスに送付するだけで内容をAI-OCRで読み取りConcur Invoiceに連携される。外部サービスとの連携からコンカー標準機能として実装される。

AI x ビックデータカンパニーとしての今後の展望

今後、コンカーが目指す世界観は「間接費業務の自律運用」の実現です。既に一部はSAP Concurでは実用化が進んでいますが、より発展的なAIによる導入支援や、運用支援を行うサービスを構想しています。SAP ConcurのAIの最大の特徴と優位性は圧倒的な情報量です。SAP Concurは全世界で利用されている経費精算領域のソリューションとして30年以上の歴史があり、飛行機の予約データは年間約3,000万件、2023年は10億件以上の経費明細を処理しています。また、10年近くSAP ConcurのソリューションでAIを活用してきた実績があります。このグローバル企業ならではの規模と、長きにわたる歴史と実績に基づくビックデータを用いた、SAP Concurのこれからにご期待ください。

コンカーの代表取締役社長である橋本 祥生は、以下のように述べています。

「コンカーは、今後AI x ビックデータカンパニーとして進化して参ります。最先端のテクノロジーの恩恵を享受するには、サービス提供者の我々だけではなく、ユーザーの皆様自身が、今までの経験や価値観にとらわれず、『SAP Concurの利用を通じて実現したい業務』に向けて、マインドセットを変えていくことが重要です。コンカーは今後も最先端のテクノロジーを駆使したサービスを提供し、日本企業の業務変革に貢献します。引き続きご支援のほどよろしくお願いします。」

  • 株式会社コンカーについて

世界最大の出張・経費管理クラウド SAP Concur の日本法人で、2010年10月に設立されました。『Concur Expense(経費精算・経費管理)』・『Concur Travel(出張管理)』・『Concur Invoice(請求書管理)』を中心に企業の間接費管理の高度化と従業員の働き方改革を支援するクラウドサービス群を提供しています。

コンカーの詳細については www.concur.co.jp をご覧ください。

  • SAP Concurについて

SAP Concurは、出張、経費、請求書管理を統合したソリューションを提供する世界有数のブランドであり、これらのプロセスの簡素化と自動化を追求しています。高い評価を得ているSAP Concurのモバイルアプリは、社員の出張をサポートし、経費を自動で入力し、請求書の承認を自動化します。AIを使いリアルタイムのデータを統合、分析することで、効率的な支出管理を行うことが可能です。SAP Concurのソリューションは、手間の掛かる作業をなくし、お客様の業務効率化に貢献、最高の状態でビジネスを進めることができるようサポートします。詳細はconcur.comまたはSAP Concur ブログをご覧ください。

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記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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