GMOメディア、生成AIを使った問題作成技術「クイズGPT」で特許取得-1分で5問生成に成功

GMOメディア、生成AIを使った問題作成技術「クイズGPT」で特許取得-1分で5問生成に成功

GMOメディアがAIを活用した問題作成技術「クイズGPT」の特許を取得

GMOメディア株式会社は、生成AIを使った問題作成技術である「クイズGPT」の特許を取得しました。この技術は、特定のキーワードに対して関連するクイズを1分間で約5問作成することが可能です。「クイズGPT」は、操作者が作問テーマを入力すると、生成AIエンジンが情報ソースから情報を取り込み、そのキーワードから問題とその解答、解説文を作成します。この特許取得により、クイズプラットフォーム「まいにちクイズボックス byGMO」や小テスト作問ツール「コエテコStudy byGMO」などでの活用が進められます。

この記事の要約

  • GMOメディア株式会社が、生成AIを活用した問題作成技術「クイズGPT」の特許を取得したことを発表した。
  • 「クイズGPT」では、1分間で約5問の関連するクイズを作成することが可能である。
  • この特許取得を受けて、「まいにちクイズボックス byGMO」や「コエテコStudy byGMO」などで運用予定である。

 GMOインターネットグループのGMOメディア株式会社(代表取締役社長:森 輝幸 以下、GMOメディア)は、問題生成装置、問題生成方法および問題生成プログラムに関する特許(以下、「クイズGPT」(※1))を取得しました。(特許番号:特許第7546809号)

 「クイズGPT」は、目的に応じた情報ソースを読み込ませることで、生成AIによってキーワードを抽出し、そのキーワードに関連するクイズを1分間で約5問の問題を作成することができる技術です。

この技術は、GMOメディアが運営するクイズプラットフォーム「まいにちクイズボックス byGMO」や、小テスト作問ツール「コエテコStudy byGMO」に活用しています。

                                      
(※1)「クイズGPT」は、GMOメディアの登録出願中商標です。

【生成AIを活用した技術「クイズGPT」が特許取得】

■本特許技術(「クイズGPT」)の仕組み

 「クイズGPT」は、1分間で約5問の問題を作成することができる技術です。システムの操作者が、作問したいテーマを「クイズGPT」へ入力すると、生成AIエンジンが目的に応じた情報ソースから取り込んだ情報を管理している外部記憶データベースより、テーマの情報を入手します。「クイズGPT」は、その中から抽出されたキーワードを元に問題とその解答、解説文を作成します(※2)。

 従来、問題を作成するためには、豊富な知識だけでなく、問題文や解説文といった文章を作成するスキルを持った作成者の存在が不可欠でした。そのため、問題を大量に作成するためには、多大な人的コストが必要でしたが、この「クイズGPT」を用いることで、問題作成にかかる人的コストの削減をすることができるようになります。

                                      
(※2)「クイズGPT」にて作成されたクイズの中から、品質の条件がクリアできたクイズのみユーザーへ公開されます。

【「クイズGPT」の活用実績】

■5,000問のクイズ作成に対するコストを95%以上削減

 インターネットクイズゲームにおいてユーザー数が日本一(※3)のクイズプラットフォーム「まいにちクイズボックス byGMO」において、「クイズGPT」で生成したクイズを5,000問導入いたしました。「クイズGPT」の活用で、少ないコストで質の高いクイズを生成できるようになり、クイズ作成にかかる費用を95%以上削減することができました。

(※3)2023年7月期 指定領域における市場調査(調査機関:日本マーケティングリサーチ機構)

<「クイズGPT」で作成された問題と解説の一例>

 今までも、生成AIを活用した問題生成は行われていましたが、人間が作成するような自然な文章での生成には限界がありました。しかし、今回の「クイズGPT」では、人間が作成する問題に見劣りしないクオリティでの生成が可能となり、高品質の問題を生成することができるようになりました。

 

問題① 〇×クイズ

「クイズGPT」へ入力したテーマ/キーワード:コンコルド効果 /概要

問題文:「コンコルド効果」は、投資を続けることの有効性を証明する心理効果である。

正解:×

解説:「コンコルド効果」は、実際には投資効果が薄れているにもかかわらず、既に投じた資金を無駄にしたくないという心理から更なる投資を続けてしまう現象を指します。投資の有効性を証明するものではありません。

問題② 〇×クイズ

「クイズGPT」へ入力したテーマ/キーワード:ビートルズ/楽曲

問題文:2023年には、ジョン・レノンの未発表楽曲「ナウ・アンド・ゼン」がビートルズの最後の新曲として発売された。

正解:〇

解説:「ナウ・アンド・ゼン」はジョン・レノンの未発表楽曲で、ビートルズの最後の新曲として2023年にリリースされました。この曲は、ジョージ・ハリスンの録音やポール・マッカートニーとリンゴ・スターの新しいオーバーダビングが加えられ、最新技術でミックスされました。

問題③ 〇×クイズ

「クイズGPT」へ入力したテーマ/キーワード:源氏物語/各帖

問題文:『雲隠』は源氏物語の中で唯一題名だけが残っている巻である。

正解:〇

解説:『雲隠』は源氏物語の中で唯一、題名だけが残っている巻です。本文は伝存しておらず、この巻の内容については多くの補作が試みられています。

■小テスト作問ツール「コエテコStudy byGMO」で教務DXを支援

 「コエテコStudy byGMO」とは、科目「情報I」の教科書内容に沿った問題を「クイズGPT」で3,000問以上作問し、簡単に小テストを作成することができるツールです。教育現場では、プログラミング教育の専門知識を持つ教員の不足や、学習教材の準備など、様々な課題を抱えています。これらの課題を解決するため、「クイズGPT」を通じた教務DXの支援に貢献します。

【今後の展望】

 今回、特許を取得した「クイズGPT」は、「まいにちクイズボックス byGMO」や「コエテコStudy byGMO」における取り組みに大きな成長機会をもたらすものと考えています。今後は、外国語での問題作成や各種資格検定の対策講座など、活用の幅を広げていきたいと考えています。

 GMOメディアでは、今後もAI技術の進化を取り入れながら、特許技術を活用してサービスの拡充や、社会課題解決への貢献に努めてまいります。

■特許概要

特許番号

特許第7546809号

発明の名称

問題⽣成装置、問題⽣成⽅法および問題⽣成プログラム

特許権者

GMOメディア株式会社

出願番号

特願2024- 75732

登録日

2024年8月29日

【「まいにちクイズボックス byGMO」について】
 (URL:https://kantan.game/quiz

 GMOメディアでは、以前より、身近で手軽に楽しめるコンテンツでありながら知的好奇心を刺激し、高度な競技性まで実現することができるクイズの可能性に注目し、スマートフォンやPCで気軽にクイズを楽しんでいただけるクイズプラットフォーム「まいにちクイズボックス byGMO」を提供しています。

 「まいにちクイズボックス byGMO」は、2024年5月に月間アクティブユーザーが330万人を突破し、現在、多くのユーザー様にご利用いただいています。幼少期の教育の現場から高齢者向けの知的トレーニングまで、さまざまなシーンで活用いただいています。

【GMOメディアについて】(URL:https://www.gmo.media/

 GMOメディアは、創業以来インターネット上で自社開発・自社運営のサービス群であるメディア事業を中心に展開しています。現在はプログラミング教育ポータル「コエテコ byGMO」と美容医療の情報に特化した「キレイパス byGMO」の2事業を投資育成し、それぞれプログラミング教室や医療機関のDXを支援するサービスも展開しています。さらに「ポイ活」などポイントインセンティブに感度の高いユーザーを起点としたECメディアの運営も行っています。

 

以上

【本件に関するお問い合わせ先】

●GMOメディア株式会社

 コンテンツ事業本部 コンテンツ1部

 TEL:03-5456-2626 

 E-mail:info@gmo.media

【GMOメディア株式会社】(URL:https://www.gmo.media/

 会社名  GMOメディア株式会社 (東証グロース市場 証券コード:6180)

 所在地  東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー

 代表者  代表取締役社長 森 輝幸

 事業内容 ■メディア事業 

      ■ソリューション事業

 資本金  7億6,197万円

    

【GMOインターネットグループ株式会社】(URL:https://www.gmo.jp/

 会社名  GMOインターネットグループ株式会社 (東証プライム市場 証券コード:9449)

 所在地  東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー

 代表者  代表取締役グループ代表 熊谷 正寿

 事業内容 ■インターネットインフラ事業 

      ■インターネット広告・メディア事業

      ■インターネット金融事業  

      ■暗号資産事業     

資本金  50億円

 ※記載されている会社名・製品名は、各社の商標、もしくは登録商標です。   

Copyright (C) 2024    GMO Media, Inc. All Rights Reserved.

    

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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