AGRIST、Microsoftと協力し「AGRIST Ai」開発、自社農場での効果確認に向け10月導入予定、収益増28.6%以上見込み
AGRIST、AIと連携したスマート農業パッケージ開発へ、28.6%の収益増予想
AIとロボットを用いたスマート農業パッケージを提供するAGRISTが、Microsoftの支援を受け、農業に特化したAI「AGRIST Ai」を開発。AGRISTが運営する自社農場での導入を予定し、反収28.6%以上の収益増を見込んでいる。老齢化や後継者不足など深刻化する農業の問題解決を目指し、AIとロボット技術で農業の生産性向上と持続可能性向上を目指している。
この記事の要約
- AGRISTがMicrosoft支援の下、特化型AI「AGRIST Ai」を開発し、自社農場に導入予定。
- 導入結果、収益は28.6%以上の増加が見込まれる。
- AIとロボット技術により、農業の生産性向上と持続可能性を長期的に実現することを目指す。
AIとロボットを活用したスマート農業パッケージを販売するAGRIST株式会社(本社:宮崎県新富町、以下AGRIST)は、この度、Microsoftの支援を受けて、農業に特化したAI「AGRIST Ai」を開発しました。このAIを、AGRISTが運営する鹿児島県東串良町の自社農場で導入し、反収28.6%以上の収益増加を見込みます。
「AGRIST Ai」開発の背景
AGRISTは、テクノロジーで農業課題を解決し、100年先も続く持続可能な農業を実現するスタートアップ企業です。 AIを搭載した自動収穫ロボットを活用したスマート農業を自治体や企業と連携して全国で展開しております。
近年、農業従事者の高齢化や後継者不足が深刻化する中、農業の生産性向上と持続可能性が求められています。AGRISTは、AIとロボット技術を活用し、これらの課題解決を目指しています。
この度、AGRISTは、Microsoftの「Copilot」を活用してAzure上で農場から収集されたデータを解析し、農作物の収量を予測するAI「AGRIST Ai」を開発しました。「AGRIST Ai」を活用することで収量予測が容易になり、反収あたり28.6%以上の収益増加を見込むことが可能となります。
農業におけるテクノロジー活用の事例として、宮崎県の自社農場「AGRIST FARM」では、農業経験1年の農業従事者がIoTの活用により、収穫量を1.5倍に増加することができています。
AGRISTは、新しいテクノロジーの開発により、農業のDXをさらに加速させていきます。
目的
AGRIST Aiの導入により、以下のことを目指します。
-
高精度な収量予測: 農場のデータをAIで解析することで、より正確な収量予測を実現し、農家の経営をサポート
-
最適な栽培管理: 収量予測に基づいた最適な施肥量や灌水量の設定により、生産性を向上
-
労働力不足の解消: 自動化されたデータ収集と分析により、農家の作業負担を軽減
今後の展望
AGRISTは、AGRIST Aiをさらに発展させ、管理用のロボット、環境制御ツール、営農管理システムなど、多様な作物に対応できるよう機能を拡充していく予定です。また、農業用の収穫ロボットとの連携を強化し、より収益性が高い農業を実現していきます。さらに、AGRIST Aiを他の農家に提供することで、日本の農業全体の生産性向上に貢献していきます。
東串良農場について
ピーマンの一大産地である鹿児島県東串良町に、2拠点目となる自社農場を2023年8月に建設しました。高軒高ハウスでココナッツのヤシがら培地を使用した養液栽培を行う30aのピーマン栽培ハウスです。Sustagram Farmのショールームとして全国からの視察を受け入れております。
エンジニアコメント
「AGRIST Aiの開発にあたり、MicrosoftのAzureの強力なプラットフォームと、CopilotのAI機能を活用できたことは非常に大きなメリットでした。特に、大規模な農業データを高速かつ高精度に解析できるようになった点が、収量予測の精度向上に大きく貢献しています。今回の鹿児島県での実証実験で得られた成果を踏まえ、今後は、AGRIST Aiを全国の農家に展開し、日本の農業のDX化を加速させていきます。」
Microsoftとの連携について
・2024年8月2日 農業の収量増加へ。Microsoft AI Co-Innovation Labで収量予測AIを開発。
・2023年8月7日 AGRIST、Azure OpenAI Service を使用したLINE版農業アシスタント「あぐりすたんと」を無料提供開始
画像・素材
AGRIST Aiのシステム画面
農場でのロボット稼働の様子(埼玉)
Microsoftとの共同開発の様子
「AGRIST Aiサミット2024」開催
「AGRIST Aiサミット2024」が10月2日(水)14:30-15:30に開催されます。今回のサミットでは、AIを活用した事業を推進する農業スタートアップで20個以上の賞を受賞しているAGRIST、「人と向き合い街をつくる」日鉄興和不動産、AIを活用した事業を推進するマイクロソフト、マクニカが、AIとロボットがどのように農業の課題を解決し、持続可能な産業を創出するのかを語ります。
当日の様子はオンラインから視聴可能です。是非ご参加ください。
AGRIST株式会社
AGRISTは、テクノロジーで農業課題を解決し、100年先も続く持続可能な農業を実現するスタートアップ企業です。 AIを搭載した自動収穫ロボットを活用したスマート農業を全国で展開しております。 本社は、国の地方創生優良事例にも選出された農業が盛んな宮崎県新富町です。 2023年までに農林水産大臣賞を含む国内外で20個以上の賞を受賞しました。
AGRISTでは、AI農業プラットフォーム「AGRIST Ai」の構築を行うエンジニア、ロボット開発エンジニア、次世代農場の栽培および農業技術の研究開発を行う農場スタッフの採用を強化しています。詳しくは下記の採用サイトをご覧ください。
採用サイト:https://agrist.com/recruit
代表者:齋藤潤一、秦裕貴
本社所在地:宮崎県児湯郡新富町富田東1-47-1
設立:2019年10月
事業内容:AIとロボットを活用したスマート農業