PKSHA Technology、製造業のノウハウ継承の課題解決へ向け、AIが設備トラブル対応を支援する「PKSHA Maintenance」を提供開始

PKSHA Technology、製造業のノウハウ継承の課題解決へ向け、AIが設備トラブル対応を支援する「PKSHA Maintenance」を提供開始

設備トラブル対応をAIが支援、「PKSHA Maintenance」提供開始

株式会社PKSHA Technologyは2024年9月より、「PKSHA Maintenance」という製造業のノウハウ継承を支援するソリューションの提供を開始しました。これは工場の設備保全の現場で蓄積されたノウハウを基にした設定対応策を提示するもので、熟練技術者の退職に伴うノウハウ継承の難しさを解決し、過去の保全履歴の知見を集約させることで工場の安心安全な運営を支えます。このような対策は日本の製造業における約80%の企業が技術継承を不安視しているという課題に対する解決策となります。

この記事の要約

  • PKSHA Technologyが製造業のノウハウ継承をAIが支援する「PKSHA Maintenance」の提供を開始
  • 保全ノウハウの継承が難しくなる熟練技術者の退職等の問題解決を目指す
  • 日本の製造業の80%が技術継承を不安視しているとの調査結果に基づき、労働生産性向上を目指す

 株式会社PKSHA Technology(読み:パークシャ・テクノロジー、本社:東京都文京区、代表取締役:上野山 勝也、以下PKSHA)は、工場等における設備保全の現場で蓄積されたノウハウを元に対応策を提示するソリューション「PKSHA Maintenance(パークシャメンテナンス)」の提供を2024年9月より開始しました。PKSHAは「人とソフトウエアの共進化」というビジョンの元、ソフトウエアを軸にしたソリューション・プロダクトの展開を通じ、日本の経済活動の新たな形の実現を目指しています。高齢化が進む製造業界において課題が深刻化している熟練技術者の引退や、それに伴うノウハウ継承の難しさを解決すべく、過去の保全履歴の知見を集約させた設備トラブル対応支援ソリューションを開発し、安心安全な工場運営を実現します。

開発の背景

ベテラン技術者の退職に伴い、設備保全やトラブル対応における技術継承が課題に

 工場の安定稼働に不可欠な設備保全は、適切に行わないと重大な事故や製品品質の低下を招きます。しかし、経験豊富な技術者の退職によって知識の継承が困難になり、また若手の採用やノウハウの継承にも時間がかかることから、日本の製造業における約80%の企業が​​技術継承を不安視 (※1) しています。一方、技術継承が進む企業ほど労働生産性が高く、新人が一通りの仕事をこなせる技能者になるまでにかかる時間が短い傾向にあります (※2)。そのような労働生産性向上を目的に、情報やノウハウの継承とナレッジマネジメントを主眼とした保全支援ソリューション「PKSHA Maintenance」を提供することになりました。

※1、2   :「厚生労働省 平成30年度 ものづくり基盤技術の振興施策「概要」」

開発の概要

実証実験を経て、未知の事象に対しても80%以上の割合で有効な対応策を推論するモデルを開発

 PKSHAは、これまで4330社を超える企業へAI技術の提供を行う中で、クレジットカードの不正検知や不登校の予兆検知モデルの構築など、多くの可視化されないノウハウをデータ化することで事業の生産性向上につなげてまいりました。それらのモデル構築実績を基盤に、今回は設備メンテナンスにおける過去の知見が詰まった保全履歴をデータ化することで、過去履歴の情報を用いながら対応策を検討させて、推論結果を導出するモデルを開発いたしました。

 このモデルは、過去に発生した不具合(既知の不具合)への対応履歴を出力するだけではなく、過去に誰も対応していない不具合(未知の不具合)に対しても、過去のトラブル対応の知見を参照して対応策を推論できることが大きな特徴です。

 これにより、経験の浅い技術者はもとよりベテラン技術者も、未知の不具合への対応工数を削減することができます。

 今回の開発においては、数年分の実データを用いて、本モデルにて生成された処置案の有識者フィードバックを実施したところ、80%以上の未知事象に対して正解処置案もしくは一部正解の処置案を生成することが確認できたことから、市場への本格展開に至りました。

■対応可能なユースケース

・工場における産業機械

・物流倉庫におけるマテリアルハンドリング機器

・各種インフラにおける設備

               など

今後の展望

あらゆる業界・産業のソフトウエアに「PKSHA Maintenance」を実装

 既に製造業をはじめとした工場の保全現場で本番稼働していますが、本ソリューションを各ユースケース向けにセミカスタマイズさせることで、短期間で高精度な設備トラブル対応支援エンジンの実装が可能になります。

 今後もPKSHAは、業界をリードする企業との連携を推進するとともに、様々な業界の生産性向上を目指し、人と共進化する未来のソフトウエアの社会実装を推進してまいります。

株式会社PKSHA Technology 会社概要

株式会社PKSHA Technology 会社概要

「未来のソフトウエアを形にする」をミッションに、企業と人の未来の関係性を創るべく自社開発した機械学習/深層学習領域のアルゴリズムを用いたAIソリューションの開発・AI SaaSの提供を行っています。自然言語処理技術を用いた自動応答や、画像/動画認識、予測モデルなど多岐に渡る技術をベースに顧客の課題にあわせた解決策を提供する他、共通課題を解決するAI SaaSの展開により、ソフトウエアの社会実装を多面的に支援し、人とソフトウエアが共に進化する豊かな社会を目指します。

会社名:株式会社PKSHA Technology
所在地:東京都文京区本郷 2-35-10 本郷瀬川ビル 4F
代表者:代表取締役 上野山 勝也
URL: https://www.pkshatech.com/

◆本件に関するお問い合わせ
pr@pkshatech.com

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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