JR東日本のプレミアムサポートで、北海道発のAxcxeptがクラウドファンディングでAIモデル開発を加速

JR東日本のプレミアムサポートで、北海道発のAxcxeptがクラウドファンディングでAIモデル開発を加速

Axcxept社、北海道発のAIモデル開発がJR東日本のプレミアムサポートで加速

Axcxept株式会社(本社:北海道札幌市)は、現在進行中のクラウドファンディングプロジェクトにて、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)からプレミアムサポーターとしての支援を受け、AIモデルの開発を一層推進することを発表しました。JR東日本は生成AI(人工知能)の活用と研究開発に精力的に取り組んでおり、同プロジェクトもその一環とされています。Axcxept社の新サービス展開や最近の技術革新についても、この発表を通じて報告されています。

この記事の要約

  • Axcxept株式会社がクラウドファンディングプロジェクトでJR東日本からプレミアムサポーターとしての支援を受けた。
  • これにより、北海道発のAIモデル開発が一層加速する見込み。
  • JR東日本は生成AIの活用と研究開発に積極的で、Axcxept社のプロジェクトもその一環とされる。

Axcxept株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:Kazuya Hodatsu、以下「当社」)は、現在進行

中のクラウドファンディングプロジェクトにおいて、東日本旅客鉄道株式会社様(以下、JR東日本

様)からプレミアムサポーターとしてのご支援をいただいたことをお知らせいたします。また、最近の

技術革新と新サービスの展開についてもご報告いたします。

JR東日本様の生成AI研究開発との共鳴

JR東日本様は、生成AIの活用と研究開発を精力的に進めておられます。この中で、全社員への生成AIチ

ャットの展開や、JR 東日本様独自の業務内容に回答できる生成AIシステムの開発、「鉄道版生成AI」

の研究など、先進的な取り組みを行っています。

※参考:生成AIチャットの全社員展開及び生成AIの内製開発について (jreast.co.jp)

この度、当社の日本語AI言語モデル「EZOシリーズ」の開発及びオープンな活動に対し、JR東日本様

から共感をいただき、プレミアムサポーターとしてご支援いただくこととなりました。

クラウドファンディングプロジェクトの盛り上がり

本プロジェクトは、SNS(X)上での交流を通じて多くの方々から共感と支援をいただき、順調に進行

しています。さらにプロジェクトはSNS上から広がり、当社本社がある札幌市産業振興センター内の企

業様など、多岐にわたる方々に応援をいただき、プロジェクトは大きな加速を見せています。

AI(LLM:大規模言語モデル)の開発には、GPUサーバー費をはじめとした多くの設備費用がかかります。支援金はこの活動を維持するための、GPUサーバーや学習のためのデータセットを作成するために活用させていただきます。開発したモデルをだれでも利用できるよう、オープンモデルとして公開し、モデルを活用したAIソリューション、モデルを利用した新たなモデルの開発など、日本全体のAI利活用推進の力の一つになることを目的としています。

クラウドファンディングページ:https://camp-fire.jp/projects/788445/view

EZOシリーズと最新の技術革新

当社が開発した「EZOシリーズ」は、9BパラメータのGemma-2を拡張したモデルなど、軽量でありな

がら、70B以上の大規模モデルに匹敵する日本語処理能力を実現しています。特に「AXCXEPT/EZO-

Common-9B-gemma-2-it」と「AXCXEPT/EZO-Humanities-9B-gemma-2-it」の2モデルは、Japanese MT BenchとElyza Tasks100による評価で顕著な改善を示しており、効率的かつ実用的なAI実装への道を開いています。

自動評価を行う、Japanese MT Bench / Elyza Tasks 100 を用いた日本語性能評価の結果。AIによる自動評価のため、一つの指標であることにご注意ください。

最近の技術革新として、以下の成果を達成しました:

  1. EZO-VLMシリーズの開発: オープンソースモデルをベースに、画像認識と日本語処理能力を大幅に向上させた新しいVision-Language Model(VLM)を開発。

  2. DomainLLM APIサービスの開始: GPT-4レベルの日本語AI応答APIサービスの事前利用申請を開始。従量課金または専用サーバー月額10万円から利用可能。

  3. Borea技術の開発: 新たな高速トレーニング手法「Borea」を開発し、Phi-3.5-miniモデルの性能を大幅に向上。

これらの技術革新により、日本語性能の指標において顕著な向上を達成しています。

ただし、これらの性能評価は現時点で広く普及しているAIを用いた自動評価方法によるものであり、今後さまざまな評価指針が出てくる可能性があることにご留意ください。

なお、この活動は、当社以外の多数の有志の方々や、ベースとなるモデルを公開してくださっている企業・個人の方々の先駆の活動があってこその取り組みです。改めてここに感謝を申し上げます。

CSR活動としてのAI推進

当社の活動は、技術力の向上や証明という目的だけでなく、日本全体のAI推進の糧となることを目指し

ています。AI技術の理解促進と利活用の拡大を通じて、マーケット全体の活性化につながるCSR活動と

して位置付けています。

今後の展開

当社は、本プロジェクトを通じて得られた支援と知見を活かし、さらなる高性能モデルの開発を進める

とともに、より軽量なモデルの開発も目指します。企業様とのコラボレーションを通じてAIの幅広い普

及を目指しつつ、持続的な成長戦略を推進してまいります。

具体的には以下の取り組みを予定しています:

  • より大規模なデータセットを用いたモデルの精度向上

  • 産業別の特化型VLMモデルの開発

  • リアルタイム画像処理に対応した軽量モデルの提供

  • マルチモーダルAIを活用した新サービスの開発

  • EZO・Borea技術のさらなる最適化と新機能の開発

  • MoE(Mixture of Experts)へのEZO・Borea技術適用

  • 大学や研究機関との共同研究プロジェクトの拡大

北海道から、日本のAI活用に革新をもたらすべく、今後も邁進してまいります。

補足事項

  • 本プレスリリースは、Axcxept株式会社単独によるものです。

  • JR東日本様とのビジネス上の提携ではありません。

  • 本プレスリリースの内容は、JR東日本様の確認と合意を得た上で公開しております。


会社概要

  • 社名:Axcxept株式会社

  • 代表:Kazuya Hodatsu

  • 所在地:札幌市白石区東札幌5-1-1-1 札幌市産業振興センター

  • HP: https://axcxept.com

  • 事業内容:AI言語モデルの開発・提供、AIシステム開発、LLM研究、Webサイト制作、クラウド基盤構築 ほか

お問い合わせ先

Axcxept株式会社

担当:代表 Kazuya Hodatsu

Email:info@axcxept.com

X:@hokazuya(ホーダチ)[ https://x.com/hokazuya ]

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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