トモイクと中央大学の共同研究:子育て疲労感を軽減するAI保育士、日本心理学会大会での発表

トモイクと中央大学の共同研究:子育て疲労感を軽減するAI保育士、日本心理学会大会での発表

AI保育士が子育て疲労感を軽減、トモイクと中央大学による共同研究結果発表

トモイクと中央大学が共同で進めていた、AI保育士の活用による子育て中の母親の心理状態の変化に関する研究が、日本心理学会大会にて発表されました。本研究は15名の母親を対象とし、性格診断結果や子どもの年齢などを考慮して3つのグループに分け、3ヶ月間LINEチャットを通じて子育ての悩みや情報交換などを行いました。その結果、AI保育士の利用が母親の育児負担感を軽減し、顧客満足度にも好影響をもたらすことが明らかになりました。

この記事の要約

  • トモイクと中央大学が共同で、AI保育士の活用が育児中の母親の心理状態変化にどのような影響を及ぼすか、実証実験を実施した。
  • 性格診断結果や子どもの年齢を考慮し、15名の母親を3つのグループに分け、3ヶ月間に渡りAI保育士を通じた子育ての相談・情報交換を行った。
  • 研究の結果、AI保育士の利用が育児負担感を軽減し、顧客満足度を向上させることが示された。

◆共同研究の目的

本サービスの利用前中後で育児中の母親の心理状態の変化を標準化された心理測定尺度を用いて定量的に調べ、AI保育士の活用が母親の育児負担感や、顧客満足度に与える影響を検証しました。

◆実験概要

母親15名を「性格診断結果」と「子どもの年齢」を考慮した3グループに振り分け、各グループは3ヶ月間のLINEチャットを通じて子育ての悩みの解決方法や、その他の情報交換を行いました。

各グループにはAI保育士と*潜在保育士を参加させて育児のアドバイスを行い、円滑なコミュニケーションを図る仕組みを取りました。各グループでは、AI保育士の発話頻度、潜在保育士の発話頻度を変え、実証実験の前中後のタイミングで心理尺度の測定や利用アンケートを行いました。

*潜在保育士:保育士の資格を持っていて、現在保育士の職に就いていない方

◆検証結果

①実証実験後の母親の心理状況について

サービスの利用前中後で、AI保育士の発話頻度が多いグループまたは潜在保育士の発話頻度が多いグループにおいて、母親の情緒的消耗感(母親であることへの疲労感)が減少しました。また、AI保育士の発話頻度が多いグループでは、母親であることへのうんざり感も減少しました。この結果は、2024年9月8日に日本心理学会第88回大会にて発表されました。


②AI保育士に対して

AI保育士の品質に対する母親からの評価は総じて高く、75%が「かなり良かった」「良かった」と回答しました。

AI保育士の良い点としては『返信の速さ』を回答している方が多く、育児・家事・仕事等に追われてまとまった時間が取れない母親が、自身の都合に合わせて気軽にAI保育士に相談でき、AI保育士がすぐ返信をくれる点が高く評価されました。

母親の声(一部抜粋)

・呼びかけた時にすぐに返事がくるのは良い。

・人から聞くと返信しなきゃとプレッシャーになって疲れる時もあるが、AIだと思うと気が楽で気軽に質問できていい。

・回答の最後に育児するママたちを応援しているというメッセージが何度もあり、嬉しかった。

③潜在保育士に関して

母親からの潜在保育士への評価は、潜在保育士の発話に対して75%が「かなり良かった」20%が「よかった」と回答しました。母親が潜在保育士を評価したポイントは、専門的かつ具体的なアドバイスをしてくれる点、親身に話を聞いてくれる点でした。AI保育士が的確な情報を素早く提供するのに対し、潜在保育士は自身の経験を盛り込んだ具体的な情報を提供している点が高評価に繋がりました。

◆結論

2024年3月に、本実証実験をベースとして開発された新サービス、AI保育士さくら先生の無料提供を開始しました。また、今回の実証実験を通してAI保育士は母親の子育て疲労感を軽減することが確認できました。そのため、トモイクはこれからも母親支援に関する商品開発を継続し、母親、家族のWell-being向上のために貢献していきます。

◆AI保育士 さくら先生

LINE公式 https://lin.ee/WUoPtsu

◆会社概要

「もう子育ては独りでしない、独りでさせない。喜びを分かち合える育児を共に創る第三の家族。」になる、というミッションのもと、トモイク株式会社は2022年4月に設立しました。

現代は、移りゆく社会の変化の中で、育児のハードルが上がっています。元来ヒトは自身の子供を信頼できる仲間に託し、共に育て生きてきました。心から信頼して託児や相談ができる環境、それを「トモイク環境」と呼んでいます。私たちは、「トモイク環境」を実現することこそが、母親のWell-beingに繋がり、延いては様々な社会課題を解決する、大きな第一歩であることを確信しています。

今後も「共に育児する×IT」フェムテック領域で事業及びサービスを展開していきます。

会社名 トモイク株式会社

設立  2022年4月5日

所在地  東京都中央区築地7丁目2-13 RINGOビル

代表者 代表取締役 竹村 由賀子

事業内容 保育士・助産師による相談サービス事業、子育て支援プラットフォーム開発

URL https://tomoiku.co/

【運営サービス】

◆保育士・助産師 ともいく子育て相談サービス

URL  https://tomoiku.online/

◆AI保育士 さくら先生

LINE公式 https://lin.ee/WUoPtsu

【お問い合わせ先】

本件に関するお問い合わせは下記にて承ります。

電話番号 03-6264-1028

窓口  ​​   https://tomoiku.co/contact

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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