CLACK、「テクリエ さぎのみや」開所決定:中高生がデジタル技術に自由に触れ、自己発見と自立を促進する場所の提供へ

CLACK、「テクリエ さぎのみや」開所決定:中高生がデジタル技術に自由に触れ、自己発見と自立を促進する場所の提供へ

CLACKが中高生向けデジタル学習スペース「テクリエ さぎのみや」の開所を決定

認定 NPO 法人の CLACK が、困難な状況にある中高生向けのデジタルテクノロジー学習施設「テクリエ さぎのみや」を東京都中野区鷺宮に開所することを発表しました。2025年の初頭に開所予定で、AIなどの最新技術に触れ、安心して学べる場を提供することを目的としています。子どもたちが自身の個性や得意分野を見つけ、経済的・精神的自立を促すことを目指しています。開所にあたり、「みてね基金」第四期 イノベーション助成からの採択も受けており、CLACKが運営する施設としては大阪の「よどがわベース」に次いで2拠点目となります。

この記事の要約

  • CLACKが東京都中野区鷺宮に中高生向けのデジタル学習スペース「テクリエ さぎのみや」の開所を決定。
  • 子どもたちが最新技術に触れ、自己発見することで経済的・精神的自立を促進することを目指している。
  • 「みてね基金」の助成を受け、CLACKが運営する施設としては2拠点目となる。

認定NPO法人CLACK(以下:CLACK)は、東京都中野区鷺宮(さぎのみや)に困難を抱える中高生のための居場所「テクリエ さぎのみや」を開所することが決定いたしました。本開所は2025年1月中旬を予定しております。

「テクリエ さぎのみや」は、AIなどのデジタル技術の活用がスタンダードとなる社会において、経済的あるいは家庭の事情などに関係なく、子どもが最新の技術に触れる機会や安心して学べる環境をつくることで、子どもたちが好きなことや自分らしさを見つけたり、繋がりや経験、考える力を育める場所を目指しています。そして、将来的な経済的・精神的自立に繋げてまいります。

本事業の開始にあたり、「みてね基金」第四期 イノベーション助成(*1)に採択いただきました。CLACKが運営する中高生のための居場所は、大阪の十三にある「よどがわベース」に続き、2拠点目となります。

(*1)「みてね基金」は、株式会社MIXIが提供する子どもの写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」の社会貢献活動です。子どもやその家族を取り巻く社会課題の解決を目的として活動している非営利団体を支援しています。

・「みてね基金」公式サイトはこちら

・「第四期 イノベーション助成」の選考結果についてはこちら

■「テクリエ さぎのみや」開所の背景

子どもの体験格差に関する調査結果(*2)によると、世帯年収300万円未満の子どもの約30%が「直近1年間で学外での体験がなかった」と回答し、未体験率は世帯年収600万円以上の2.6倍です。子どもに体験機会を与えることができなかった理由として、「経済的な理由」が最も多く、次いで「時間的な理由」が上がり、子どもの体験格差は親の経済力などに大きく左右されることが明らかとなっております。

同調査によると、親が子ども時代に多様な体験をしている場合、非認知能力が向上し、学歴や年収に結びついている可能性があることも指摘し、体験格差の解消は「世代を超えた貧困の連鎖」を断ち切るうえで重要な施策となり得ると仮説が立てられています。

またCLACKでは、デジタル技術が急速に発展、普及する現代において、ITやデジタル技術に関する体験格差も将来に与える影響は小さくないと考えており、子どもが置かれた状況に関係なく、学外で新たな体験ができたり、デジタル技術を安心して学べる環境を提供するため「テクリエ さぎのみや」の開所を決定いたしました。

「テクリエ さぎのみや」を開所する中野区鷺宮は、中野区・杉並区・練馬区が隣接する土地にあり、都営住宅も周辺に多い地域です。地域を跨いで多くの中高生が通えることのできる立地にあるため、ひとりでも多くの子ども達に支援が届くよう、開所前から近隣の学校や他団体、行政機関、地域と関係性を築き連携してまいります。

(*2)出所:公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン「子どもの「体験格差」実態調査最終報告書」


■名称・コンセプトにかけた想い

「テクリエ」は、Tech(技術・テクノロジー)とCreate(つくる)を合わせた造語です。デジタル機材をたくさん揃えた場所で、それらを活用して何かを作ることを楽しんでほしい。その活動を通して、好きなことや自分らしさを見つけられる居場所になってほしいという想いを込めて命名しました。

コンセプトは、「明日もやりたい」ことが見つかる

日々なんとなくSNSや動画を見て時間を消費し、漠然とした不安を抱きながらも失敗を気にしてなかなか一歩を踏み出せない中高生たちが、興味関心を引き出しやすい「デジタル」に触れられる環境を用意し、「楽しい!」「自分でもできるかも!」といった気持ちから「明日もまたやりたいな」と思えるものに出会うチャンスを提供できる居場所でありたいと考え、決定したコンセプトです。

「テクリエ さぎのみや」のロゴデザイン


■館内イメージ

【1階:カフェ(ワッフル屋)と小上がりのフリースペース】

1階は路面店としてワッフル屋のカフェになっています。奥の小上がり部分はフリースペースとして開放し、カフェの飲食スペースも兼ねたエリアになります。入り口から誰でも入りやすい雰囲気にし、中高生同士や地域の方との繋がりが持てる居場所にしていきます。

【2階・3階:デジタルに関するフロア】

「テクリエ さぎのみや」のメインとなるフロアです。2階には、VRや3Dプリンター、レーザーカッターなどのハードウェアやデジタル機材を豊富に用意し、複数人で話しながらものづくりやクリエイティブ活動に取り組める場所です。

一方で、3階は1人でもくもくと作業に集中したい人向けの場所です。プログラミングやデザイン、デジタルお絵描きや動画編集、3D/2Dモデリングなどのクリエイティブなことを自分のペースで追求できる空間となっています。

【屋上:農園スペース】

屋上には農園を設ける予定です。地域の方も巻き込みながら、シェア農園を作り、好きな野菜を育てる体験づくりなどを想定しています。農園で使用する農具も一部は中高生自身の手で作成したり、IoT農園化に取り組めるような空間を目指しています。


▼「テクリエ さぎのみや」の主な特徴

  • 中学1年生~高校3年生なら誰でも無料で利用可能

    多様なデジタル機材を常設

  • 子どもたちが気軽に相談できるメンターの常駐(デジタルスキルを持つ大学生や大人など)

  • 10代の子どもたちが参加しやすい時間帯の開所(平日夕方~夜など)

■「テクリエ さぎのみや」の施設概要

・名称:テクリエ さぎのみや

・住所:東京都中野区鷺宮3-19-7

・アクセス:西武新宿線「鷺ノ宮」駅 徒歩1分

・対象年齢:中学1年生〜高校3年生(カフェスペースは除く)

・利用方法:開館時間内であればいつでも利用可能。初回の登録や予約は必要ありません。     

                  利用を継続したい場合には、保護者の方に同意書を書いてもらいます。

・費用:無料

・開館時間(予定):毎週火曜日〜金曜日 13:00〜20:00(※カフェスペースは除く)

・公式Instagram:https://www.instagram.com/techrie_saginomiya/ 

<採用募集>

CLACKでは、「テクリエ さぎのみや」に関わるメンバーを募集しています。募集ポジションおよびエントリーは以下よりご確認いただけます。

・事業責任者候補ポジション:https://www.wantedly.com/projects/1490381 

・中高生のデジタル体験やコミュニティ活動に伴走する大学生インターン:https://www.wantedly.com/projects/1797117 

■メディア関係者からのご取材・お問い合わせについて

本施設にかける想いや完成に至るまでの過程(工事の様子)等、ご取材が可能です。本件に関するご取材やご相談をご希望の方は、本プレスリリース下部に記載の「本件に関する問い合わせ先」よりお問い合わせください。ご検討のほどお願い申し上げます。

■認定NPO法人CLACKについて

CLACKは、「生まれ育った環境に関係なく、子どもが希望とワクワクを持てる社会」をビジョンに掲げ、世代を超えた貧困連鎖の解消を目指し活動している団体です。大阪・東京を拠点に、無償のプログラミング学習支援やキャリア教育、デジタルを活用した居場所を提供し、様々な困難を抱える中高生の自走に向けた伴走支援に取り組んでおります。

公式ホームページ:https://clack.ne.jp/ 

<CLACKの主な事業・プロジェクト>

・企業の使用済みPCが高校生の”自走”に繋がる「Pass the Baton(パスザバトン)」

・プログラミング学習支援とキャリア教育を行うプログラム「Tech Runway」

・デジタルを活用した中高生の秘密基地「よどがわベース」

・高校教員向けAI研修プログラム「mirAI for Japan」

企業から寄贈されたPCは1,000台を突破。プログラミング体験会には1,200名以上、3ヶ月以上の継続的なプログラミング学習教室には600名以上の高校生が参加しました。

<ご寄付等に関する企業・個人の方からのお問い合わせ>

より多くの子どもたちへ機会を届けるため、ご協力いただける企業様・個人寄付者様を募集しております。

・企業のご担当者の方はこちら

・個人の方はこちら

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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