ディー・クリエイトとオルツの共同開発:20年の考査ナレッジとAIテクノロジーを融合した「考査AIシステム」の誕生

ディー・クリエイトとオルツの共同開発:20年の考査ナレッジとAIテクノロジーを融合した「考査AIシステム」の誕生

“考査AIシステム”:ディー・クリエイトとオルツが共同開発成功

視聴者との considerate対話を基にしたテレビインフォマーシャル制作を専門とするディー・クリエイトが、AI技術開発企業オルツと共同で「考査AIシステム」を開発。これは広告制作における考査ナレッジとガイドラインを基に、AI技術を用いて考査検証の品質保証と効率化を図るシステムです。オルツの自然言語対話認識や動画・静止画認識、OCR判定認識、データ検証/AI学習といった最新のAI技術が活用され、映像やセリフなど、人の目と耳で行っていた内容チェックをAIが担って、職員の負担を軽減し、重要な業務に集中できる環境を提供します。

この記事の要約

  • ディー・クリエイトとオルツが共同で考査AIシステムを開発、広告制作における考査検証の効率化を目指す。
  • 自然言語対話認識や動画・静止画認識、OCR判定認識、データ検証/AI学習といったオルツの最新AI技術が活用される。
  • AIを活用し、人が手動で行っていた内容チェックを自動化。職員の業務負担を軽減し、重要な業務に集中させる。

 P.A.I.®️(パーソナル人工知能)をはじめ、AIクローン技術でつくり出すパーソナルAIの開発および実用化を行う株式会社オルツ(本社:東京都港区、代表取締役:米倉 千貴、以下、オルツ)は、株式会社ディー・クリエイト(本社:東京都港区、代表取締役社長:富田 芳光、以下、ディー・クリエイト)と、ダイレクトマーケティング*1事業分野のAI活用に向けたパートナーシップの強化・推進をし、TVインフォマーシャル*2を中心としたオフライン広告およびオンライン広告のコンテンツ制作過程の考査検証(内容チェック)において、AI技術を活用する「考査AIシステム」の開発を進め、本システムの実用を2024年7月に開始いたしました。今後、実証実験(PoC)などを行い、2024年度中に外部向けのSaaS型サービスの開始を目指します。本システムは広告考査のみではなく、TVインフォマーシャル放送の際に必要な番組考査の領域もカバーしていることが特徴です。なお、本システムは、2024年8月に特許を出願しています。

  • 「考査AIシステム」開発の目的

 ディー・クリエイトは、創業以来20年以上にわたり、TVインフォマーシャル制作を中心に数多くの考査交渉に携わり、パフォーマンスの高い広告コンテンツの制作に取り組んでまいりました。そこで培った考査ナレッジと、広告制作の各種ガイドラインなどをベースに、オルツの高度なAI技術を活用したシステム開発に取り組みました。両社は本開発を通して、高度な専門知識や経験が必要な考査検証の品質の平準化と安定化ならびに環境整備の実現に加え、ディー・クリエイト社内の業務効率化・負荷軽減を目指しています。

 なお、本開発にあたっては、オルツの自然言語対話認識や動画・静止画認識、OCR判定認識、データ検証/AI学習といった最新のAI技術を活用しています。映像やセリフといった、これまでは人の目と耳を使い、時間のかかる内容チェックの過程をAIが代替することで、担当者の負担を軽減し、人が集中するべき業務に集中できるようになります。

                                                       『考査AIシステム』の概要図

 ディー・クリエイトのノウハウ、知見、経験値とオルツのAI技術を活用したメディア・コンテンツ考査システム

  • 「AI考査システム」の提供

 現行の考査検証は、広告制作における重要なチェック機能であり、広告を発信する媒体社の、専門知識・経験を有したベテラン担当者が行っています。ここにオルツのAI技術を導入することによって、データ検証や業務工程の80%以上の人的対応をRPAに置き換えることが可能になることが分かりました。その結果、検証精度の向上や検証基準の平準化・安定化、検証業務の効率化が可能になると判断し、本「AI考査システム」の開発を進めてまいりました。

 両社は、ディー・クリエイト社内での活用に留まらず、考査検証を実施している得意先・取引先などに対してもSaaS型の「AI考査システム」サービスの開発・提供を構想しています。このサービスは、2024年度中の提供を目指して、オルツの深層学習や大規模言語モデル(LLM)、音声認識などのAI技術を活用した開発を続けてまいります。両社は今後も、独自のノウハウと技術を融合させ、AIビジネス共創パートナーシップ体制を強化してまいります。

*1 ダイレクトマーケティングとは

 ダイレクトマーケティングとは、企業が消費者と直接的にコミュニケーションを図り、商品やサービスの販売を促進するマーケティング手法です。中間業者や小売店を介さずに、企業がターゲットとする消費者に対して直接アプローチするため、効率的に顧客との密接な関係を築くことができ、販売やブランドロイヤルティの向上を図るための有効なマーケティング活動として広く利用されています。

*2 TV通販インフォマーシャルとは

 TVインフォマーシャルとは、「インフォマーシャル(infomercial)」の一種で、テレビ番組の形式をとって商品やサービスの詳細な情報を提供する長時間の広告を指します。この言葉は「情報(information)」と「コマーシャル(commercial)」を組み合わせた造語です。通常のテレビ広告が30秒から60秒程度であるのに対し、インフォマーシャルは60秒から30分、時には1時間の長さで放送されることがあります。インフォマーシャルは、主に直接販売形式で商品の注文を受け付けることが一般的です。この形式は、視聴者に対して商品の魅力をじっくりと伝えることができるため、特定の商品やサービスの販売促進に効果的とされています。

※記載されている会社名、製品名、サービス名は、各社の登録商標または商標です。

▶LHTM-2/LHTM-OPT/GPT など大規模言語処理ソリューションに関するお問い合わせ先

 https://alt.ai/aiprojects/gpt/

  • 株式会社ディー・クリエイトについて

ディー・クリエイトは、博報堂DYホールディングス/大広グループのダイレクトマーケティングに特化したマーケティング実践企業であり、2000年の創業以来、ダイレクトマーケティング活動におけるメディアおよび制作領域、購買の起点となるコンタクトセンターマネジメント領域、購入後のロイヤルティ向上を担うCRM(Customer Relation-ship Management)領域をベースに、優れた「メディアプロデュース力」「マーケティング力」、「コンタクトセンターマネジメント力及び、CXコンサルティング力」を有してまいりました。ディー・クリエイトは、高い顧客価値を提供することで、企業と生活者のリレーションシップのHUBとなり、クライアント企業様の事業成長のサポートやクライアントのお客様のCX(Customer Experience:顧客体験価値)の向上に努めています。 

https://www.d-create.co.jp/

  • 株式会社オルツについて

2014年11月に設立されたオルツは、P.A.I.®️(パーソナル人工知能)、AIクローンをつくり出すことによって「人の非生産的労働からの解放を目指す」ベンチャー企業です。生成AI、独自開発LLM及び音声認識技術をはじめとするAI要素技術を豊富に保有し、それらを活用した多くのAI Productsを開発・提供しています。2024年4月までの累計調達額は約100億円超に達しています。

https://alt.ai/

<報道関係者からのお問い合わせ先>

株式会社オルツ 広報 西澤

e-mail:press@alt.ai

<アライアンスに関するお問い合わせ先>

株式会社オルツでは、IT・金融・建設・物流・メディア・製造・小売・サービス業など、

ジャンルを問わずAIソリューションの提供および支援を行っております。

お気軽にお問い合わせください。

株式会社オルツ AI Solutions事業部 浅井

e-mail:ai_solutions@alt.ai

株式会社ディー・クリエイト

カスタマービジネスプロデュース局 / 諏訪
e-mail:sales_info@d-create.co.jp

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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