ヤマハとTuneForte社、AI技術「TuneCamera」活用した画期的協業開始:シリコンバレー拠点の初果実

ヤマハとTuneForte社、AI技術「TuneCamera」活用した画期的協業開始:シリコンバレー拠点の初果実

ヤマハとTuneForte、AI技術を活用した新たな協業を開始

音楽業界大手のヤマハと、AI技術開発会社のTuneForteが協力関係を結び、新たなサービスの開始を発表しました。この新サービスでは、「TuneCamera」というAI技術が活用されます。TuneCameraは、楽器演奏の様子をカメラで撮影し、AIが演奏者のスキルや個性を解析するというものです。このサービスを導入することにより、ヤマハはさらなる音楽体験の提供や、演奏者のスキルアップ支援などを目指すとのことです。また、この協業はシリコンバレーを拠点とする初の大型プロジェクトとなり、両社の一層の発展が注目されます。

この記事の要約

  • 音楽業界大手のヤマハとAI技術開発会社のTuneForteが協業する。
  • 共同で「TuneCamera」というAI技術を活用したサービスを開始。
  • この協業はシリコンバレーを拠点とする初の大型プロジェクトとなる。

ヤマハ株式会社(以下、当社)が2024年4月に米国シリコンバレーに設置した事業開発拠点Yamaha Music Innovations(以下、ヤマハ・ミュージック・イノベーションズ)はこのたび、AI技術を活用したミュージシャン向けサービス「TuneCamera(以下、チューンカメラ)」を提供する米国のスタートアップ企業TuneForte社(以下、チューンフォルテ社)との協業を決定いたしました。 今回協業するチューンフォルテ社との最初の取り組みでは、同社が提供する、“AI技術を用いて自動で演奏映像を判断し、楽器演奏中のズームやパンなどの処理を自動で行うことができる”「チューンカメラ」(β版)を、当社グループの欧州旗艦店「Yamaha Music London(以下、ヤマハ・ミュージック・ロンドン)」に導入し、お客様がより手軽により見栄えの良い演奏動画を撮影することを可能にする環境を創出します。 当社は、今後もさまざまなパートナーとの協業を通じて、お客様により音楽を愉しんでいただけるような新たな製品・サービスを提案してまいります。

ヤマハ・ミュージック・ロンドンでの「チューンカメラ」設置・撮影のイメージヤマハ・ミュージック・ロンドンでの「チューンカメラ」設置・撮影のイメージ

ヤマハ・ミュージック・ロンドンでの「チューンカメラ」設置・撮影のイメージヤマハ・ミュージック・ロンドンでの「チューンカメラ」設置・撮影のイメージ

  • 協業先の概要

社名

TuneForte(米国カリフォルニア州サンフランシスコ)

代表者

Hamid Najafi (ハーミッド ナジャフィー)

事業内容

ミュージシャン向けAIツールおよび配信プラットフォームの開発・展開

  • 協業の背景

近年、「SNSなどに楽器を演奏している姿を投稿したい」というお客様のニーズが高まっていることを受け、2023年10月のヤマハ・ミュージック・ロンドンのリニューアルオープンにあたっては、当社グループの直営店として初めて、常設の動画・画像専用撮影ブース「Content creation zone(以下、コンテンツ・クリエーション・ゾーン)」を開設しました。コンテンツ・クリエーション・ゾーンでは、お客様がご自身のスマートフォンなどを用いて手軽に動画撮影を体験いただける一方で、より見栄えのする映像を撮影したいというニーズがありました。

当社のシリコンバレー事業開発拠点ヤマハ・ミュージック・イノベーションズは、こうしたニーズの高まりもふまえ、成長分野であるコンテンツ配信関連の製品・サービス開発強化に繋がるスタートアップ企業との協業を模索してまいりましたが、このたび、β版チューンカメラに対する顧客フィードバック収集を目指すチューンフォルテ社と、当社の目指す方向性が一致し、ロンドンでの協業が実現いたしました。

今回新たに設置することが決定したチューンカメラは、AI技術を用いて自動で演奏映像を判断し、楽器演奏中のズームやパンなどの処理を自動で行います。チューンカメラの設置により、お客様はより手軽に、より見栄えのある演奏動画の撮影が可能になります。

AI技術を用いた「チューンカメラ」での自動ズーム処理のイメージ (通常撮影)AI技術を用いた「チューンカメラ」での自動ズーム処理のイメージ (通常撮影)

AI技術を用いた「チューンカメラ」での自動ズーム処理のイメージ (自動ズーム)AI技術を用いた「チューンカメラ」での自動ズーム処理のイメージ (自動ズーム)

  • TuneForte社代表 Hamid Najafi氏のコメント

楽器業界におけるグローバルリーダーであるヤマハと、当社の保有するAIカメラ技術を生かした協業は、ミュージシャンの表現・配信体験の革新と同時に、視聴体験の向上を劇的に加速させる重要な一歩となります。

当社のビジョン実現に向けてヤマハはこの上ないパートナーであり、今後もより広い協業を目指してまいります。

  • ヤマハ・ミュージック・イノベーションズ代表 杉野 祐介のコメント

ヤマハ・ミュージック・イノベーションズは、当社が中期経営計画で掲げる「ヤマハアセットと外部先進技術をかけあわせた新しい顧客価値の創造」の具現化のため、本年4月よりシリコンバレーでの活動を開始いたしました。今回のチューンフォルテ社との協業を通じて、当社はお客様により愉しい体験を提供するとともに、配信ミュージシャン向けソリューションの展開拡大を目指します。

ヤマハ・ミュージック・イノベーションズは今後も、スタートアップ企業との協業・事業開発を推進してまいります。

ヤマハ 企業情報サイト/ニュースリリース
https://www.yamaha.com/ja/news_release/

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記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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