モルゲンロート、医師の長時間労働改善へAIアバター問診の特許を取得、持続可能な医療の実現に一歩

モルゲンロート、医師の長時間労働改善へAIアバター問診の特許を取得、持続可能な医療の実現に一歩

モルゲンロートがAIアバター問診特許取得、医師の労働時間削減に

医療法人社団モルゲンロートが、医師の長時間労働を改善するためのAIアバター問診の特許を取得した。その特許は「診療の管理装置及び診療システム」で、2024年7月10日に登録された。AIアバター問診は、患者の待ち時間削減と医師の業務効率化を実現するもので、すでに2024年5月に試験導入を果たしている。最新のAI技術といったソフトウェア、そしてオペレーションをサポートする知的財産として位置づけられ、医師の負担の軽減と診療の質の向上に貢献する。導入はタブレット等のモバイルデバイスで行われ、電子カルテへの問診記録の自動転記も可能に。

この記事の要約

  • モルゲンロートが医師の働き方改革を目指しAIアバター問診の特許を取得。
  • AIアバター問診は診察待ち時間を削減し、医師の業務効率化を可能にする。
  • 導入はタブレット等のモバイルデバイスで行い、電子カルテへの問診記録の転記が自動で行える。
AIアバター院長との対話

モルゲンロート、持続可能な医療の実現を目指し、医師の長時間労働を改善するAIアバター問診の主要技術の特許を取得!

 

~AIアバター問診を導入することで、診察待ち時間削減により顧客満足度の向上も狙う~

 

医療法人社団モルゲンロートは、患者さんの診察の待ち時間の削減と医師の働き方改革の促進を目指し、革新的なAI事前問診アバターの開発における主要特許『診療の管理装置及び診療システム』(出願人:小暮裕之)が2024年7月10日に登録されました。

本特許は、最新のAI技術を駆使したアバター問診のソフトウェア、オペレーションの部分を支える知財となります。別途出願中の関連特許(ハードウェア)と組み合わせることで、診察前に必要な問診情報を収集し、近年問題視されている医師の負担軽減と診療の質の向上を実現します。

本システムは、2024年5月柏みんなクリニックで試験導入され、2024年10月2日有明こどもクリニック豊洲院で導入予定となっております。タブレット等のモバイルデバイスを用いて、AIアバターとのインタラクティブなやり取りが実現され、電子カルテへ問診記録の転記が自動で行われます。

全国の医療機関や医療従事者より、導入の問い合わせ・現場の見学の希望を頂いております。

 

☆AIアバター問診動画:https://youtu.be/5O2E3XJc4B8?si=7sP6WbKtIbw8yeYq

 

■開発の背景
近年、高齢者の増加に伴う医療需要の高まりや、生活習慣病・悪性腫瘍治療を中心とする医療ニーズの変化、患者さんの生活や健康状態に合わせた総合的な医療の提供による長時間の診察・手術対応など、医師の長時間労働が問題視されています。2024年4月からは医師の働き方改革の新制度が施行され、時間外労働の上限規制が設けられました。

厚生労働省の第18回 医師の働き方改革の推進に関する検討会「医師の勤務実態について」(※1)によると、今回の新制度の時間外労働の上限である960時間を超える医師の割合は全体の21.2%となりました。また、日本医師会総合政策研究機構のリサーチエッセイ(※2)によると、人口1,000人あたり医師数は、日本は2.4人と、世界38ヵ国が加盟する経済協力開発機構(OECD)の平均3.5人と比較し、少ないことが指摘されています。

 

【参考資料】

※1:厚生労働省「医師の勤務実態について」(令和5年10月12日)

   https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001232021.pdf

※2:日本医師会総合政策研究機構のリサーチエッセイ(令和元年9月17日)

   https://www.jmari.med.or.jp/download/RE077.pdf

 

本発明は、旧来のクリニック運営で行われてきた複数の患者様を大部屋で待たせるという仕組みが患者様の快適さを失わせているという仮説をもとに、患者様の待ち時間を最小化・プライバシーの確保・感染予防等、また、クリニックスタッフの労力の最小化を同時に実現することを目的にしております。

具体的には、各個室待合室のスマートロックと予約システムが連動し、スマートチェックイン・スマート診療を実現します。また、LLM(大規模言語モデル)を用いて、当社団の現場における問診量を学習し、患者様とのスムーズ、且つ、遅延のないコミュニケーションを実現しております。マイナンバーや保険証の読み取り、診療報酬の算出、処方箋・請求書の発行・決済まで一連の医療事務をオートマティックに行うことが出来ます。

 

○現在出願中の関連特許

・特願2024-081994

・出願日:2024年5月20日

・発明の名称:問診システム及び問診用端末

 

期待される効果
①診察の待ち時間削減による患者満足度の向上

患者さんが診察を待つ間に問診を行うことで、診察時間を短縮し、全体の待ち時間を減少させます。
②医師と医療事務の作業負担の軽減および生産性の向上

カルテ編集の自動化により問診内容をリアルタイムでカルテ入力用に編集し、医師が診察前に詳細な情報を参照できるようにします。
③インバウンド需要や外国人移住者の増加による多言語対応

日本語と英語に対応しており、様々な国籍の患者さんが快適に使用できるように設計されています。

 

○有明みんなクリニック×有明こどもクリニック 理事長 小暮裕之 医師 コメント

当法人は、患者さんが笑顔で安心して出産や子育てができる社会を創造することをミッションに掲げています。今回開発した事前問診アバターは、診療の効率化と患者さんの待ち時間短縮を実現し、より良い医療体験を提供するための重要な一歩です。また、医師の働き方改革を支援することで、医療従事者の健康と働きやすさも向上させていきます。これからも革新的な取り組みを通じて、医療の質の向上と効率化を目指していきます。

 

○医療法人社団モルゲンロートの紹介

「笑顔で安心して出産や子育てができる社会を創る」をミッションに掲げ、有明をはじめとする豊洲・勝どき・田町芝浦の都内湾岸地域および千葉県柏にクリックを展開。医療×ITをキーワードに、地域社会と連携した包括的な健康促進を、AI技術を用いた診断および治療プロセスの向上や、従業員の満足度と多様性を尊重することで、クリニックのデジタルトランスフォーメーションのパイオニアとして、走り続けております。

 

○本プレスリリースの問い合わせ先

マーケティング担当 城 浩文(じょう ひろふみ) h-jo@child-clinic.or.jp

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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