IBMとUSTA、全米オープンテニス2024年のデジタルプラットフォームにAI新機能と強化機能を提供

IBMとUSTA、全米オープンテニス2024年のデジタルプラットフォームにAI新機能と強化機能を提供

IBMとUSTAが全米オープンテニスのデジタルプラットフォームにAI新機能を導入

IBMと米国テニス協会(USTA)は、全米オープンのデジタルプラットフォームにAIおよびデータのプラットフォーム、watsonxを使用した新機能と強化機能を提供すると発表しました。これにより、テニスファンはより情報化された魅力的な体験が可能となります。また、新たな機能として、全試合終了後数分以内に人工知能によるMatch Reportサマリーが提供されます。これは、選手のパフォーマンス分析や統計、ハイライトを含む試合レポート記事を生成します。生成されたコンテンツはUSTAの編集スタッフにより確認、更新された後、全米オープンアプリとUSOpen.orgに掲載されます。

この記事の要約

  • IBMとUSTAが全米オープンのデジタルプラットフォームにAI新機能と強化機能を導入。
  • 全試合終了後数分以内に、AIがMatch Reportサマリーを提供し、試合レポート記事を生成。
  • 生成されたコンテンツはUSTAの編集スタッフが確認、更新し、全米オープンアプリとUSOpen.orgに掲載。
  • 新しいMatch Reportサマリーにより、シングルス全254試合の詳細な分析を提供

  • 強化されたAI Commentary(AI解説)がオンデマンド・ハイライトとして全米オープンのデジタル・プラットフォームに復活し、完全に再設計されたIBM SlamTrackerも提供

  • IBMとUSTA財団が、USTA財団の学生、指導者、一般市民にAIプロフェッショナル開発リソースを提供する、新しいコラボレーションを発表

【米国ニューヨーク州アーモンク2024年8月15日 現地時間 発】

IBMと米国テニス協会 (USTA) は本日、今年のトーナメントに先立ち、全米オープンのデジタル・プラットフォーム上のwatsonxを活用したファン向け機能を発表しました。これらの新機能および強化された機能は、IBMとUSTAデジタル・チームが協力して開発したもので、世界中の数百万のテニス・ファンに、より充実し、情報に富んだ魅力的な体験を提供します。

IBMは、今年から、男子シングルスおよび女子シングルスの全試合終了後数分以内に、生成AIによるMatch Reportサマリーを提供します。このソリューションは、ビジネス向けの大規模言語モデル (LLM) であるGranite 13B を含む、IBMのAIおよびデータのプラットフォームであるwatsonxの技術とUSTAの信頼性の高いデータや編集ガイドラインを活用し、選手のパフォーマンス分析や統計、ハイライトを含む長文の試合レポート記事を生成します。コンテンツは、全米オープン・アプリとUSOpen.orgに掲載される前に、USTAの編集スタッフが確認し、文脈と解説が加えられて更新されます。

新しい2024年のIBM Match Reportサマリーのプレビュー

Match ReportによってUSTAの編集機能を強化し、全17コートにおいて7ラウンドにわたるシングルス全254試合について、かつてない規模でタイムリーなカバレッジをファンに提供します。

IBMのAI commentary (AI解説)の強化版も、全米オープンのデジタル・プラットフォームに再登場します。2023年に初めて導入されたこのAI commentaryは、男子シングルスおよび女子シングルスの試合ハイライト動画に自動で生成された英語の音声と字幕を提供します。今年は、Granite 13B LLMとwatsonxを活用して、より頻度高く、表現力豊かで文脈に基づいた解説を生成し、試合終了数分後に関連情報も含んだハイライト動画を公開します。

  

ファンは、試合前から試合後に至るまで詳細なインサイトを提供する、完全に再設計されたIBM SlamTrackerを体験することができます。これには、IBM watsonxを基盤に構築されたもので、男子シングルスおよび女子シングルスの全試合を対象に、勝利予測、ポイントごとの分析、試合のプレビューやサマリーを提供します。また、試合中には、ほぼリアルタイムで現在のプレイ状況を3Dグラフィックで表示する新機能を提供します。

新しい2024年のIBM Match ReportサマリーとIBM SlamTrackerのプレビュー

さらに、IBMとUSTA財団(USTAの慈善部門)は、IBM SkillsBuildを通じてキャリア準備トレーニングを無償で提供する新たなコラボレーションについて発表しました。この取り組みは、学習機会の限られた若者が、学校や学習により積極的に参加することを目指すUSTA財団の使命と、2030年までに3,000万人にスキル習得支援を提供するというIBMの目標が一致したことから始まりました。このコラボレーションを通じて、USTA財団全国ジュニア・テニス&ラーニング(NJTL)支部の学生や指導者、一般の市民に対し、AIやプロフェッショナル開発コース(カスタマイズされた学習プラン、ワークショップ、IBMのボランティアからの指導など)を提供します。参加者は、テニスにおけるAIの概念や技術(電子ライン判定やプレイヤー分析など)、IBM Graniteを含むLLMに関する新しいガイドブックやインタラクティブなマイクロ・ラーニングコース(英語とスペイン語に対応)を利用することもできます。

IBMのマーケティング&コミュニケーションズ担当 シニア・バイス・プレジデントであるジョナサン・アダシェク(Jonathan Adashek)は、次のように述べています。「ファンはお気に入りのスポーツやアスリートに関する、より質の高いコンテンツを求めており、IBM Match Reportはそれを迅速に提供することができます。IBMとUSTAの30年以上にわたるパートナーシップは、どの業界の企業でも、GraniteのようなモデルやwatsonxのようなAI技術を活用して、ワークフローをモダナイズし、拡張できる、ということを示す好例です」

  

USTA シニア・ディレクターでデジタル戦略担当のブライアン・ライヤーソン氏(Brian Ryerson)は、次のように述べています。「全米オープンのデジタル・プラットフォームの主な目標の1つは、3週間にわたるトーナメントにおける全てのアクションについて、包括的なレポートを世界中のファンに提供することです。AIを活用したMatch Reportは、150を超える試合の簡潔で事実に基づいたプレビューとレポートを、効率的にファンに提供します。これにより、USTAの編集チームは他のストーリーやインタビューに集中し、可能な限り包括的なカバレッジを提供することができます」

これらの新機能や取り組みを通して、IBMとUSTAは引き続き共創し、世界中の1,500万人以上の一般市民に全米オープンのドラマと興奮をもたらす世界トップクラスのデジタル体験を提供します。全米オープンのデジタル体験は、USTAの柔軟でオープンなハイブリッドクラウド・プラットフォーム上で稼働しており、数十社のパートナーの技術を統合することで、主要なビジネス・プロセスを自動化し、全米オープンの世界トップクラスのデジタル体験全体の安全性を支えています。

2024年の全米オープンは、8月19日から9月8日まで開催されます。IBMのテクノロジーが実際にどのように使われているかは、USOpen.org をご覧いただくか、Apple社またはAndroidのアプリストアでUS Openアプリを入手し、モバイル・デバイスをご利用ください。

当報道資料は、2024年8月15日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。

                  

IBM、ibm.comは、 米国やその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの商標または登録商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、ibm.com/trademarkをご覧ください。

当リリースは、以下の当社ホームページに掲載しています。

https://jp.newsroom.ibm.com/2024-08-22-ibm-and-the-usta-serve-up-new-and-enhanced-generative-ai-features-for-2024-us-open-digital-platforms

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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