AOSデータ社、水質保全オープンデータをDataMart.jpにて公開~気候変動や都市化と闘うためのAI活用法~

AOSデータ社、水質保全オープンデータをDataMart.jpにて公開~気候変動や都市化と闘うためのAI活用法~

AOSデータ社の水質保全オープンデータの公開

近年、水質保全の重要性が認識される中での、AOSデータ社の水質保全オープンデータの公開は、気候変動や都市化の進行とともに地域社会や生態系に深刻な影響を及ぼす水質汚染への対策に役立つと期待されています。政府、研究機関、市民団体が水質データを公開し、その情報を活用して問題解決に取り組んでいます。オープンデータの活用は、環境問題の深刻化や持続可能な開発目標 (SDGs) の推進、そしてAI技術の進化など、社会的、環境的、技術的な要因によります。

この記事の要約

  • 水質保全の重要性が認識され、政府や研究機関、市民団体がそのデータを公開。
  • オープンデータの活用は社会的・環境的・技術的な要因によります。
  • AOSデータ社が公開した水質保全オープンデータは、水質汚染への対策に役立つと期待されている。

企業データとAIの利活用カンパニー、AOSデータ株式会社 (本社:東京都港区、代表取締役社長 吉田 宣也 以下 AOS データ社)は、水質保全分野に関わる研究者、政策立案者、企業、市民が、水質のモニタリング、汚染源の特定、環境保護対策などの多様なデータを通じて、持続可能な水資源の保護と環境管理の透明性を確保するためのデータ駆動型アプローチに貢献する水質保全オープンデータをAI学習用データコマースプラットフォーム「DataMart.jp」( https://datamart.jp/ )で公開したことをお知らせします。

■水質保全データの高まり

近年、水質保全に関する関心が高まる中、オープンデータの役割がますます重要視されています。水質汚染は、気候変動や都市化の進行とともに、地域社会や生態系に深刻な影響を及ぼしています。これに対処するため、政府や研究機関、市民団体が水質データを公開し、幅広い関係者がその情報を利用して問題解決に取り組む動きが活発化しています。以下では、なぜ水質保全分野においてオープンデータが重要になってきているのか、その背景には、以下のような社会的、環境的、技術的な要因が関係しています。

 

1. 環境問題の深刻化

気候変動や都市化、工業化が進む中で、河川や湖沼、地下水の水質汚染が深刻化しています。農業や工業排水、都市部の生活排水などが水源に流入することで、有害物質の濃度が上昇し、生態系や人間の健康に悪影響を与えるリスクが増大しています。これに対処するためには、正確かつタイムリーな水質データが必要不可欠です。オープンデータとして水質情報が公開されることで、幅広い関係者がこれらの問題に迅速に対応できるようになります。

2. 持続可能な開発目標 (SDGs) の推進

国連が提唱する持続可能な開発目標 (SDGs) の中でも、水資源管理は重要なテーマです。特に「目標6:すべての人々に水と衛生へのアクセスを確保し、水管理を持続可能にする」は、水質保全が重要な要素となっています。オープンデータの活用により、水質状況を透明性を持って共有し、国際的な目標達成に向けた進捗を測定・改善することが可能となります。

3. 市民参加とデータの民主化

近年、環境保全において市民参加型のアプローチが注目を集めています。市民科学(Citizen Science)として、市民が水質調査に参加し、そのデータがオープンデータとして公開されることが増えてきています。このようなデータの民主化は、市民の環境意識を高めるだけでなく、政策決定においても重要な役割を果たします。また、市民が容易にアクセスできるオープンデータは、透明性の向上や政府の説明責任を促進する手段となります。

4. デジタル技術の進展

ビッグデータ、IoT、人工知能(AI)といったデジタル技術の進展により、水質データの収集、解析、共有が飛躍的に進化しています。リアルタイムのモニタリングや長期的なトレンド分析が可能となり、その結果をオープンデータとして公開することで、研究者、政策立案者、企業などが迅速に活用できる環境が整っています。従来では困難であった水質の管理と改善が効率的に行えるようになっています。

 

 5. 国際協力とデータ標準化の重要性

水質保全は、国境を越えて影響を及ぼす問題であり、国際的な協力が不可欠です。オープンデータの提供は、国際的なデータ標準化の推進にも寄与し、異なる国や地域間での比較や共同研究が容易になります。グローバルな水質保全の取り組みが強化され、より広範な視野での対策が可能となります。

■水質保全データとは
水質保全の分野では、多様なデータがオープンデータとして公開されており、その活用が進んでいます。これらのデータは、水質モニタリングや浄化技術の研究、災害対応など、さまざまな領域で活用され、環境保全の取り組みを支える基盤となっています。以下に、水質保全に関する具体的なデータ分野について、それぞれどのような情報が公開されているのかを記載します。関係者が効果的にデータを活用し、より良い環境管理を実現するための理解が深まります。

1. 水質モニタリングデータ
– 河川・湖沼の水温、pH、溶存酸素量
– 生物化学的酸素要求量(BOD)や化学的酸素要求量(COD)
– 濁度や透視度の測定値
– 硝酸態窒素、リンなどの栄養塩濃度
– 有害物質や重金属の濃度(鉛、カドミウムなど)
2. 地下水質データ
– 地下水のpH、硬度、電気伝導度
– 溶解性酸素(DO)や酸化還元電位(ORP)
– 鉄、マンガンなどの金属濃度
– 硝酸、アンモニウム、リン酸の濃度
– 有機化合物(トリハロメタン、ベンゼンなど)の濃度
3. 排水処理データ
– 工業施設からの排水量と水質(BOD、CODなど)
– 排水処理プラントの性能指標(処理効率、残留汚染物質)
– 雨水浸透施設の効果測定データ
– 生活排水の浄化装置による処理後の水質
– 排水路の濁度や流量データ
4. 水源保全データ
– 森林地域の土壌浸透率と水質保全効果
– 湿地や自然フィルターの水質浄化能力
– 地域別の水源涵養量のデータ
– 流域管理と水質の関係に関するデータ
– 水源周辺の土地利用と水質汚染リスクのデータ
5. 水質災害データ
– 洪水時の河川水質変動データ(BOD、CODなど)
– 大雨後の都市部排水路水質データ
– 自然災害後の地下水質の変化
– 有害物質流出事故時の水質測定データ
– 塩害や侵食による水質劣化データ
6. 水質基準データ
– 飲料水の基準値(pH、硝酸、重金属など)
– 環境基準値(COD、BOD、DOなど)
– 工業用水や農業用水の水質基準
– 水浴場の水質基準(大腸菌、油分など)
– 排水基準(産業別、地域別)
7. 生態系影響データ
– 水生生物(魚類、甲殻類)の生息状況と水質の関係
– プランクトンや藻類のバイオマスと栄養塩濃度
– 外来種の拡散と水質の関係
– 水域の生物多様性指標と水質データ
– 川や湖の植生データと水質の関係
8. 地域別水質データ
– 都市部と農村部の水質比較データ
– 工業地域の水質汚染度とその改善データ
– 山間部と平野部の水質データの違い
– 湿地帯や自然保護区の水質データ
– 川の上流・中流・下流域の水質データ
9. リアルタイムモニタリングデータ
– 河川や湖沼のリアルタイム水温データ
– 洪水時の水位と濁度のリアルタイムデータ
– リアルタイムでの溶存酸素量(DO)測定値
– リアルタイムの有害物質濃度モニタリングデータ
– 雨量と流出水質のリアルタイムデータ
10. 長期トレンドデータ
– 過去数十年の河川水質変化データ
– 地下水質の長期モニタリングデータ
– 湖沼の富栄養化の進行度データ
– 気候変動による水質変化の長期データ
– 流域管理による水質改善の長期トレンド
11. 浄化技術データ
– 微生物処理による有機物分解データ
– 化学処理による水質浄化効率
– 物理的浄化装置(フィルター、沈殿池)の効果データ
– 人工湿地による浄化の効果測定データ
– 光触媒技術による水質浄化の実験データ
12. 政策・規制データ
– 水質保全に関する法律・規制のデータ
– 各自治体の水質保全計画と進捗状況
– 水質改善プロジェクトの成果データ
– 政府の水質モニタリング報告書データ
– 国際的な水質基準との比較データ
13. 教育・普及データ
– 学校での水質教育プログラムとその効果
– 市民向け水質調査ワークショップの参加データ
– 環境保全団体の水質保全活動データ
– 公共キャンペーンの影響データ(水質改善の意識向上)
– 水質データの利用促進イベントの参加者データ
14. 産業別水質データ
– 農業排水による水質汚染データ(肥料、農薬の影響)
– 製造業からの排水水質データ(化学物質、重金属)
– 漁業による水域の水質変動データ
– 観光業による水域の水質への影響データ
– エネルギー産業(発電所など)による水質データ
15. 研究データ
– 大学や研究機関の水質に関する論文データ
– モデリング研究による水質予測データ
– 水質改善技術の実験データ
– 水質保全に関する国際研究プロジェクトのデータ
– 新しい水質評価方法に関する研究データ
16. 市民科学データ
– 市民参加型水質調査プロジェクトのデータ
– 市民が測定した水質データ(pH、DOなど)
– アプリケーションを利用した水質データの収集結果
– 市民報告による水質異常発見データ
– 地域コミュニティによる自主的水質モニタリングデータ

これらのデータは、地域ごとや用途ごとに分類されており、政府機関や研究機関、民間団体、さらには一般市民による取り組みを支える重要な情報源として利用されています。

■データの共有・活用から、資産として売買されるDXの推進へ

AOSデータ社は、『Data to AI® 』というキャッチフレーズを掲げ、AI・DX時代のAI&データドリブン経営のためのデータワンストップサービスを展開しています。具体的には、紙などのアナログ情報をデジタル化するプラットフォーム「aipapyrus.com」、企業内のデータを安全に共有・集積するプラットフォーム「aosidx.jp」、損失したデータを復旧するデータリカバリーセンター「data119.jp」、データを活用するためのAIデータ加工センター(データアノテーションサービス) 「aidata.jp」など、データのライフサイクル全体を一気通貫で管理するための各種ソリューションを、ワンストップで運営および提供しています。

 

「DataMart.jp」は、データ化、データ共有と保存、データ活用のデータライフサイクルの次に位置付けられる、企業間のデータ売買マーケットプレイスであり、企業データが資産として売買されるDXを推進いたします。

■AI学習用データコマース「DataMart.jp」を支える各賞受賞実績の技術
「DataMart.jp」は、経済産業大臣賞に輝くAOSグループのリーガルテックの技術、ITreview Grid Awardの3部門で連続受賞、2020年11月ITreview Customer Voice Leaders受賞の「AOSBOX」のクラウドバックアップ技術、BCN AWARD システムメンテナンスソフト部門最優秀賞を15年連続受賞したデータ管理技術、経済産業大臣賞を受賞したグループ企業のリーガルテック社のVDR技術を融合し、安全なデータのやりとりと共有および保管システムを基盤とするインテリジェントなDXソリューション「IDX」を支えるソリューションとして開発されました。

■水質保全データプロバイダーの募集
近年、水質保全分野においてもデジタル技術の進展や環境意識の高まりに伴い、水質データの需要が急速に増加しています。データに基づく意思決定や戦略的アプローチは、持続可能な水資源管理と環境保護を実現するための鍵となっています。DataMart.jpでは、この重要な分野でのデータコマースの構築を目指し、質の高い水質データを提供していただけるデータプロバイダーを募集しています。水質保全の未来を共に築くパートナーとして、私たちと提携し、データを通じてより良い環境保護の実現に貢献できることを願っております。

【AOSデータ株式会社について】

名 称:AOSデータ株式会社 代表者:吉田 宣也

設 立:2015年4月 所在地:東京都港区虎ノ門5-1-5 メトロシティ神谷町ビル4F

資本金:1億円(資本準備金15億2500万円) 

URL:https://www.aosdata.co.jp/

AOSデータ社は、データ管理技術で知的財産を守る活動を続けており、企業8,000社以上、国内会員90万人を超えるお客様のデータをクラウドにお預かりするクラウドデータ事業、20年に渡り100万人以上のお客様の無くしてしまったデータを復旧してきたデータ復旧事業、1,300万人以上のお客様のデータ移行を支援してきたシステムデータ事業で数多くの実績を上げてきました。データ移行、データバックアップ、データ復旧、データ消去など、データのライフサイクルに合わせたデータアセットマネジメント事業を展開し、BCNアワードのシステムメンテナンスソフト部門では、15年連続販売本数1位を獲得しています。また、捜査機関、弁護士事務所、大手企業に対して、証拠データのフォレンジック調査や証拠開示のEデイスカバリサービスで数多くの事件の解決をサポートした技術が評価され、経済産業大臣賞を受けたグループ企業のリーガルテック社のリーガルデータ事業を統合し、今後一層、データコンプライアンス、AI・DXデータを含めた「データアセットマネジメント」ソリューションを通して、お客様のデータ資産を総合的に守り、活用できるようにご支援することで、社会に貢献いたします。また、 若手隊員の登用・育成を促進し、防衛省の優秀な人材確保・育成に寄与することを目的として作られた若年定年制度を支援し、先端技術のエンジンニアキャリアが活かされる産官連携で日本社会に貢献します。

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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