メディソル、AI活用で効率化と安全性を飛躍させるクラウド型細胞培養プラットフォーム「SOL10000」を発表

メディソル、AI活用で効率化と安全性を飛躍させるクラウド型細胞培養プラットフォーム「SOL10000」を発表

メディソルがAI活用クラウド型細胞培養プラットフォーム「SOL10000」を発表

バイオテクノロジー企業のメディソルは、AIを活用した自動培養装置の最適化・予測分析のソフトウェアプラットフォーム「SOL10000」を開発しました。このプラットフォームは、様々な培養プロトコールに対応可能なほか、異なるロボットやバイオリアクターなど量産型培養システムのプロトコールまでも制御できます。また、それぞれの装置を協調制御することで、培養要求の確実性を保証します。さらに、場所を問わず最先端の培養プロトコールがシミュレーションされ、その結果を全ての「SOL10000」ターミナルで共有し活用できます。メディソルの「SOL10000」は、優れた機能と利便性で高品質・安定・低コストの生産を実現し、細胞培養の効率と精度を飛躍的に向上させることが可能です。

この記事の要約

  • メディソルがAIを活用した自動培養装置の最適化・予測分析のソフトウェアプラットフォーム「SOL10000」を発表した。
  • 「SOL10000」は、様々な装置やプロトコールを制御し、協調制御により培養要求の確実性を保証する。
  • 高品質・安定・低コストの生産を実現し、細胞培養の効率と精度を飛躍的に向上させる可能性がある。

2024年8月8日 – バイオテクノロジーの進化をリードするメディソル株式会社(島根県 代表取締役社長 窪田就彦)は、本日、AIを活用して様々なタイプの自動培養装置の自律化・最適化・予測分析学習を行うことにより、効率化・安全性の向上を実現する革新的なクラウド型ソフトウェアプラットフォーム「SOL10000」を発表しました。

メディソル株式会社が蓄積してきたメディカルガス溶存技術やその用途研究、豊富な培養プロトコール開発とその実証蓄積情報などから得られたビッグデータを活用した「SOL10000」は、多様な異なる培養プロトコールにも柔軟に対応でき、仕組みや仕様の異なるロボットでの培養から、バイオリアクターなど量産型培養システムのプロトコールまでもを制御することで、システム全体で複数の装置を遠隔統合制御することが可能です。また、それぞれを協調制御することによって、時限的・地理的・物理量的な確実性が必要とされる要求に対しても十分な成果を達成することが可能となります。これにより、場所を問わず、最先端の培養プロトコールが、AIによる統合仮想化環境においてシミュレーションされ、その結果を逐次それぞれの「SOL10000」ターミナルと共有し活用することができます。

本プラットフォームは、iPSやMSCだけでなく、あらゆる培養資源生産する現場において、高品質に安定的に、かつ低コストでの生産を最適化し、自律的に制御することを可能にします。AIによる最適化と予測を活用して、自動培養機器そのものに制約されにくい方式を採用しており、ロボット培養や灌流系培養、また接着培養や浮遊培養など、細胞毎の特性や目的に対してよりベターな培養方法を、全体・個別に最適化して実行、管理します。これにより、多様な細胞培養ニーズに柔軟に対応することが可能となり、効率と精度が飛躍的に向上しますので、結果的にコストパフォーマンスも向上させることが可能です。

「SOL10000」システム構成

さらに、「SOL10000」は、培養の目的に応じて、画像やセンサーデータ等から必要な情報を組み合わせて活用できますので、由来組織、細胞保管状態やドナーの特性にいたるまでの差異分析、照合、予測を行い、培養条件をAIがリアルタイムで最適化することも可能です。最適化された培養条件はクラウドでセキュアに管理され、各培養機器を制御し、その時点で最適な方法を選択して培養できるため、常に最新の技術を活用した細胞培養をも実現します。これにより、長期的に見てコストを削減することができます。

「SOL10000」は、培養状態をリアルタイムに監視・分析し、自律的に最適化するETEC(Expert Technician)モードと新たな価値の創造を支援するDEPS(Deep Seeker)モードを提供します。さらに、自然言語によるコミュニケーションインターフェースを備え、通常オペレーションに加えて言語によるオペレーションも選択可能です。これにより、CCR(中央制御室)や端末などからの操作性が向上するだけでなく、直感的にシステムを利用することもできます。

「SOL10000」のもう一つの大きな利点は、個々の機器を安全に管理し、制御することができる点です。これにより、培養プロセス全体の安全性と信頼性が向上し、安心して培養することができます。AIによる監視とリアルタイムなリスク予測で、トラブルを未然に防ぐことが可能です。

今後、装置の小型化や低価格化が進めば、家庭でも最先端の培養が安全に可能となるでしょう。「SOL10000」は、未来の家庭用バイオラボを実現する第一歩となりえます。

当社は、「SOL10000」を通じて、細胞培養の新しい時代を切り開くことを目指しています。研究者や医療従事者の支援、生産現場におけるマネジメントだけでなく、いずれ個人ユーザーにも最適化された細胞培養技術を提供することで、バイオテクノロジーの可能性を広げていきます。

運用モデルや製品、サービスの詳細については、下記の問い合わせ窓口までお問い合わせください。

問い合わせ先: info_sol@medisol.jp


記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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