カサナレとマクニカ、四日市市で自動運転EVバス実証実験実施

カサナレとマクニカ、四日市市で自動運転EVバス実証実験実施

四日市市で自動運転EVバスの実証実験を開始

カサナレ株式会社とマクニカは、四日市市での自動運転EVバスに関する実証実験を11月6日から27日まで実施します。この実験では、マクニカの自動運転EVバス「EVO」と「ARMA」を使用し、自動走行技術の検証と伴に、生成AIコンシェルジュによるリアルタイム音声案内が行われます。また、MaaSを活用し交通手段と目的地を連動させることで、市街地の賑わい創出を目指します。これにより、将来の自動運転社会の実現に向けた重要なステップと位置付けられています。

この記事の要約

  • カサナレとマクニカが四日市市でEVバスの実証実験を実施。
  • 自動運転バス「EVO」と「ARMA」を使い、AIによる音声案内を提供。
  • MaaSの活用による回遊性向上を目指し、未来の自動運転社会を検証。

Generative AIの社会実装を加速するカサナレ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:安田 喬一)は、四日市市が行う株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下 マクニカ)の自動運転EVバスを活用したモビリティ実証実験において、将来の自動運転レベル4無人運行を見据え、RAG技術とマクニカ製遠隔運行管理システム「evefleet」と連動した「生成AIコンシェルジュ」を共同開発、11月6日~27日まで、四日市市にて実証実験を実施します。

四日市市における自動運転EVバスを活用したモビリティ実証実験の概要

自動運転EVバス ARMA、EVO

本実証実験では、ハンドル・アクセル・ブレーキのない自動運転EVバスであるNavya Mobility社製 EVO(以下EVO)と同社製 ARMA(以下ARMA)を使用し、中心市街地における回遊性向上を目的に自動走行技術検証が行われます。また、車内には半透過型ディスプレイが設置され、カサナレの生成AIコンシェルジュが乗客に対してリアルタイムに音声案内を提供し、自動運転EVバスをはじめとする移動手段と目的地を連動し、MaaSを活用した賑わいの創出検証や自動運転社会実装に向けた検証を実施しています。

※1 本実証実験ではレベル2で運行、緊急時は同乗オペレーターが主導介入

■実施日程 :2024年11月6日(水)~11月27日(水) ※月曜日は除く

■運行時間 :10時~17時(1日12便)

■車両   :自動運転EVバス ARMA・EVO(2台運行)

■走行ルート:近鉄四日市駅西側中央通り往復及び都ホテル・市立博物館の周回ルート(片道約2km)

■乗車方法 :休日は全席事前乗車予約、平日は一部事前乗車予約・当日自由乗車枠有り

※専用サイトもしくはCTYコネクトアプリから事前乗車予約可


「生成AIコンシェルジュ」について

■概要

カサナレの提供する「生成AIコンシェルジュ」は、自動運転の未来を切り開き、乗車体験を革新する次世代の対話型サービスです。RAG技術等のカサナレテクノロジーピースによる高度なデジタルコミュニケーションを活用し、遠隔運行管理システムと連携した生成AIによるサービスとして日本で初めて導入され、状況に応じたリアルタイム情報提供を実現します。

マクニカが提供する遠隔運行管理システム「everfleet※」との連携により、ローカルサーバー上に地域情報やイベント情報を保持し、特定エリアならではのカスタマイズされた情報発信も可能です。さらに、将来的には車内カメラとの連携を予定しており、乗客の様子をリアルタイムで把握することで、異常検知や状況に応じたきめ細かなサービスの提供を予定しています。

■特徴

1. 自然なアバター体験
生成AIの適切な制御によって、まるで人と会話しているかのような自然な対話体験を実現します。自社サービスや製品情報を参照しつつ、デジタルヒューマンとしての再現性を高め、安心感と信頼感のある乗車体験を提供します。

2. パーソナライズされた案内
カサナレ独自の特許技術を活用し、利用者に合わせたパーソナライズド案内が可能です。アバターの切り替えや記憶機能も搭載可能で、利用者のニーズや好みに応じた案内を実現します。観光客、地域住民、高齢者、外国人旅行者など、幅広い利用者層に柔軟に対応します。

3. 外部APIとの連携で豊富な情報提供
生成AIコンシェルジュは、天気、地図、予約情報などの外部APIと連携し、リアルタイムで利用者に必要な情報を提供します。地域の観光スポットや店舗情報、イベント情報を案内し、利用者にとって価値のある情報を随時提供することで、地域活性化にも貢献します。

■導入効果

・乗客満足度の向上

RAG技術を活用した案内で、乗客の質問に的確に答え、観光情報や地域情報を提供することで、快適な乗車体験を提供します。特に観光客や高齢者など、ニーズに応じた案内により、安心して利用できる環境を整えます。

・地域経済の活性化

バス内に配置した生成AIコンシェルジュによる地域イベントや観光情報の発信を通じて、地域の魅力を広め、観光促進や地元ビジネスの支援が期待されます。地域に密着した情報提供により、地域コミュニティとの連携も強化されます。

・運行業務の効率化

遠隔運行管理システムeverfleetと連携し、運行状況に応じた柔軟な案内が可能です。生成AIコンシェルジュによるバス停の到着案内や、ドア開閉のアナウンスにより、オペレーション業務を効率化し、お客様に安心感を提供します。

・安全性と利便性の向上

将来的には車内カメラと連携し、異常検知や緊急時対応の強化が可能になります。また、対話型コンシェルジュが高齢者や障がい者に対しても安心できる案内を提供し、利用者層の多様化に対応します。

※マクニカ製遠隔運行管理システムeverfleet(エバーフリート)について

自動運転を実用化するためには、車室内の乗客や車両周辺の状況を遠隔地から監視することが求められます。

everfleetではモビリティの位置情報や車内外のカメラ映像に加え、車速・ステアリング・バッテリー残量などの車両データを統合して一元的に可視化し、信号機などの交通インフラと協調した外部データとの連携も可能です。これにより、運行状況を遠隔地からリアルタイムに把握し、安全・安心に自動運転モビリティを運用することができるようになります。

 さらに、複数地域の多種多様なモビリティを同時に群管理することや運行時の異常をシステムによって自動的に検出・通知することができるため、ひとりの遠隔監視者によって、効率よく自動運転モビリティを運行管理することで、オペレーションの省人化を実現し、交通採算性の改善にも貢献します。 


「Kasanareテクノロジーピース」について 

LLMの性能を最大化するための「カサナレテクノロジーピース」の組み合わせ次第で、生成AI活用の全てのアイデアを自在に表現します。

例えば、エンタープライズ向けの「Azureセキュアピース」「多言語対応ピース」「記憶領域ピース」の組み合わせでは、企業独自のセキュリティポリシーや複雑な認証管理に対応し、安心して生成AIを導入・活用できる環境を構築可能に。既存のシステムやデータ保護の要件を満たしながらも、社内全体でのLLM活用を実現するためのサービスです。

他にも、

・社内ヘルプデスクや社内研修といった社内効率化
・コールセンターやFAQシステムといった業務の効率化
・イベントや商業施設のコンシェルジュ的な接客自動化
など「生成AI×DX」の推進において、国内トップクラスの信頼と実績を積み上げています。


<本実証実験に関するお問い合わせ先>

株式会社マクニカ スマートモビリティ事業部
TEL :045-470-9118
MAIL :auto-solution@macnica.co.jp

株式会社マクニカについて

マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界26か国/地域92拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。

マクニカについて:https://www.macnica.co.jp

カサナレ株式会社について

社名:カサナレ株式会社
設立:2022年8月
住所:東京都渋谷区道玄坂1丁目12−1 渋谷マークシティWEST棟 22F
代表:代表取締役CEO 安田 喬一
事業内容:Generative AIを用いた業務特化型クラウドサービスの開発
URL:https://www.kasanare.co.jp/

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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