三谷産業、AI活用を支援する「バーチャルCDOサービス」始動

三谷産業、AI活用を支援する「バーチャルCDOサービス」始動

三谷産業が新たに「バーチャルCDOサービス」を開始

三谷産業株式会社が、高度なデジタル人材の不足を補うために「バーチャルCDOサービス」を始動。顧客と共にAI活用のアイデアを検討し、実証実験までサポートします。1日から気軽に利用可能で、初期費用を抑えた形でAIの実現可能性を検証できます。このサービスにより、社員のAIリテラシーを向上させることやスピーディーなプロトタイピングが可能になります。将来的には業務の生産性向上や新たな価値の創出も目指すとしています。

この記事の要約

  • 三谷産業が「バーチャルCDOサービス」をスタート。
  • 顧客と共にAI活用アイデアを検証、支援するサービス。
  • 初期費用を抑えつつ、社員のAIリテラシー向上が期待される。

三谷産業株式会社(本社:石川県金沢市/代表取締役社長:三谷 忠照、以下 三谷産業)の情報システム事業部は、お客さまのビジネスにおけるAI活用アイデアをともに考え、実証実験までの推進役を担う新たなサービス「バーチャルCDOサービス」を本格始動します。「バーチャルCDOサービス」は、デジタル活用スキルを持つメンバーがお客さまに伴走し、ワークショップを通してお客さまの思い描くAI活用アイデアの技術的な実現可能性を提示するものです。本サービスは1日からのスポット利用が可能であり、初期費用を抑えながらお客さまのAI活用アイデアの実現可能性を検証することができます。

■お客さまが「バーチャルCDOサービス」を活用する4つのメリット

・社内に不足する高度デジタル人材を補完し、AI・デジタル利活用の一歩を踏み出せる

・社員のAI・デジタルリテラシーを高め、積極的な活用を促す組織風土を醸成できる

プロトタイピング※1でスピーディーにAI活用アイデアの検証が可能

スポット、短期間から気軽に試せ、初期投資を抑えつつ自社におけるAI活用法を検討可能

※1 新しい製品やシステムを試作し、実際の製品に近い形でユーザー体験や機能性をテストすること。

■「バーチャルCDOサービス」開始の背景

企業では、少子高齢化や雇用の流動化による人手不足が大きな問題となっています。そのため、多くの企業はデジタル技術、特に近年ではAIの利活用等による既存業務の業務効率化、生産性の向上を課題に挙げています。しかし、各企業では高度なデジタルスキルを持つ人材やDXを推進する人材、いわゆる、CDO(Chief Digital Officer※2)が不足しています。加えて、社内だけではデジタル化への取り組みが進まないケースが多く、いざ外部に助言を求めようにも多額の費用が障壁となることがあります。

そこで、三谷産業がその役割を補完します。三谷産業は、お客さまの「バーチャル(実質的な)CDO」として、幅広い事業セグメントを有する当社グループ内で培った経験を元に、お客さまと近い距離で伴走し、一緒にAI活用アイデアを検討します。

※2 最高デジタル責任者。社内のデジタル化やDXにおいて中心的な役割を果たす役職。

三谷産業グループは2023年を「AI元年」と位置づけ、グループを横断して現場におけるAIの利活用を支援するAI実装支援部門(以下 本部門)を新たに設立しました。本部門は三谷産業グループ全体からAIを活用した合理化・効率化のテーマを収集し、AIを現場の業務に利活用するためのワークショップ活動を推進しています。この活動を通じて、「理想のオーダーメイドキッチン生成AI」や「チャットの多言語同時翻訳AI」、「英会話アドバイザーAI」などのプロトタイプを作成し、各事業の現場におけるAI利活用の可能性について検討しました。なお、本活動で作成されたプロトタイプは、三谷産業のプロトタイピング事例紹介サイト「三谷プロトタイピングポートフォリオ」(https://www.mitani.co.jp/jyosys/ai-portfolio/)でご紹介しています。

これらの経験を通して三谷産業は、AIを効果的に現場で活用していくためには、①お客さまの近くで現場や組織の課題を深く共有すること。②現場にとって実用的なAI活用アイデアを出すには、小さくともアイデアが形になる成功体験を得ることの重要性を再確認しました。

そこで三谷産業は、お客さまとともにAI活用法を模索し、実証実験を通じてAI活用の成功体験を一定期間で得ることを目的とした「バーチャルCDOサービス」を立ち上げ、このたび本格的に始動しました。

■料金イメージ

①スポット支援(1日~)

サービス内容:単発イベント・ワークショップの実施、お客さまのAI活用アイデアの実現可能性について、プロトタイピング等を通じた実証実験を提供します

目安価格:20万円(税別)~

AI活用ワークショップの様子

②継続支援(月額制)

サービス内容:当社のAI実装支援部門がお客さまと一緒に仮想的なデジタル推進チームとして活動し、社内のデジタル変革を継続的にサポートします

目安価格:39万円(税別)/月(※月2回程度の企画打ち合わせ、実証実験等を提供)

■導入企業さまの声

福島印刷株式会社 取締役       藤井 俊介さま

弊社は、自治体からのはがきや公共料金の変更届のような、多くの個人情報・顧客情報を印刷する事業も有していることから、情報保護・セキュリティを最優先しております。そのため、弊社としては、社員からの生成AI活用に関する要望はあったものの、実際の活用には慎重な姿勢を示していました。

そのような中で、三谷産業さんの「バーチャルCDOサービス」を知りました。同社における社内にAIを浸透させるプロセスやガバナンス構築に向けたストーリー性、情報セキュリティに対する慎重な姿勢に共感し、実際の業務に使用する手前のテスト的な取り組みでの相談でも対応いただける点が魅力に感じ、この度サービスの利用を決めました。オンラインに加え、弊社にて開催いただいているワークショップでは、AIに興味がある社員が多数参加し、いつも時間切れになるほど活発な意見交換がなされています。

今後は、まずはAI活用に関するガバナンスの構築と情報セキュリティの構築といった足場固めを進めていきたいと思います。将来的には、業務の生産性の改善や、新しい付加価値の開発により、頼りになるパートナーである三谷産業さんとともに大いに発展ができることを期待しています。

今後も三谷産業は、「バーチャルCDOサービス」を通じて、AI・デジタル人材不足や利活用に悩むお客さまの課題を解決してまいります。

【三谷産業グループについて】https://www.mitani.co.jp/

石川県金沢市で創業して96年、ベトナムで創業して30年の複合商社です。北陸、首都圏、ベトナムを拠点に、化学品/情報システム/樹脂・エレクトロニクス/空調設備工事/住宅設備機器/エネルギーの6セグメントで事業を展開しています。商社でありながら、時にメーカーとして、また時にコンサルタントして、お客さまにとっての最適を追求するとともに、「創業90年を越えるベンチャー企業」として更なる進化へと挑戦しています。

2024年3月期:連結売上高 95,857百万円/連結従業員数 3,569名

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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