トレーダム、シリーズAラウンドで4.1億円調達し成長加速可能に

トレーダム、シリーズAラウンドで4.1億円調達し成長加速可能に

トレーダムがシリーズAラウンドで4.1億円を調達

トレーダム株式会社は、シリーズAラウンドで総額4.13億円の資金を調達したことを発表しました。リード投資家はHeadlineで、銀行系VCや日鉄ソリューションズ、W fundなど合計8社が参加しました。この資金は法人向けAI為替リスク管理システム「トレーダム為替ソリューション」の機能開発を加速し、エンタープライズプランの強化に寄与する予定です。多くの企業が直面する為替リスク管理の課題を解決するためにサービスを拡充し、グローバル展開を視野に入れています。

この記事の要約

  • トレーダムがシリーズAラウンドで4.1億円を調達。
  • 多様な投資家が信任し、AI為替管理システムの開発加速予定。
  • 為替リスク管理の強化を進め、グローバル展開を目指す。

トレーダム株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:浦島 伸一郎、代表取締役:阪根 信一、以下「当社」)は、シリーズAラウンドでグローバルVCであるHeadlineをリード投資家とし、DBJキャピタルをはじめとした銀行系VC 5社、金融基幹システムを手がける日鉄ソリューションズ、前回ラウンドをリードいただいたW fundの追加出資を含め、合計8社を引受先とした第三者割当増資により4.13億円の資金調達を実施したことをお知らせします。これにより、法人向けAI為替リスク管理システム「トレーダム為替ソリューション」(以下、「トレーダム為替ソリューション」)にて、より高度な外国為替管理・為替リスク管理が可能となるエンタープライズプランの開発を加速します。

◼️資金調達の概要

調達ラウンド   シリーズA

調達金額:     4.13億円

累計調達金額:   7.28億円

引受先:        Headline、DBJキャピタル、日鉄ソリューションズ、W fund、ごうぎんキャピタル、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、京都キャピタルパートナーズ

■これまでの事業進捗と今後の展望

当社は、前回の調達ラウンドで約2.35億円の調達を実施して以来、「トレーダム為替ソリューション」の高度な機能開発や積極的なマーケティング活動を通して導入企業社数を増やしてまいりました。

その成果として、サービス開始から15ヶ月間で、お客様との契約済み年額利用料合計金額を指す契約済みARRは1億円を突破し、30倍の成長を遂げております。

2022年から現在までの3年間、ドル円を中心とした為替相場は乱高下を続けています。このようなボラティリティが大きな為替相場において、海外取引のある企業の業績は為替変動の影響を大きく受け、多くの経営者や財務責任者/担当者の頭を悩ませてきました。「トレーダム為替ソリューション 」は、①為替リスクの可視化、②AIトレンド予測に基づく為替リスクヘッジのガイダンス、③ヘッジ効果の分析、の3つの機能を有したAI為替リスク管理システムです。これまで既に累計60社以上に導入いただき、資生堂社やジャパネットたかた社、MIXI社などの大手企業をはじめ、製造業・リテール・食品・商社・海外クラウドサーバー利用企業など、中小企業から大企業まで、幅広い分野のお客様にご利用いただいています。

多くの企業からの為替リスク管理のニーズの高まりを受けて、さらなる技術向上及びサービスの拡充を目的として資金調達を行い、組織体制の強化を図ります。

これにより、グローバル外貨取引管理・ヘッジ取引管理・ワークフロー機能などが強化されたエンタープライズプランの開発を加速してまいります。

■引受先各社からのコメント

●Headline Asia / Partner & Co-Founder / 田中 章雄 氏

●Headline Asia / Associate / 西島 伊佐武 氏

トレーダムの皆さんとは弊社が主催しているピッチイベント「IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO」を通じてご縁をいただきました。為替リスクコントロールという、国内外の多くの企業が直面する課題に対するソリューションとその市場の大きさに魅力を感じ出資させていただきました。当初はSMBがメインターゲットと想定していましが、ポジティブサプライズとして資生堂やKADOKAWAなどのエンタープライズにも導入が進んでおり、幅広い企業からのニーズを感じています。Headlineとしても近い将来のグローバル展開などトレーダムの事業拡大の一助になれるよう全力で支援させていただきます!

●DBJキャピタル株式会社 / シニアインベストメントマネージャー / 池上 佳代 氏

世界の貿易規模は拡張し続けているところ、実際の海外取引の現場においては、外国為替レートの変動や情報収集等の多くのリスクや課題がある状況です。今回の投資検討の中で、外国為替関連の悩みを抱えている方々が非常に多いということを改めて認識しました。トレーダム株式会社はそのような課題をサポートできるソリューションを提供する会社であり、日本の海外取引を支え、促進する可能性を持っていると感じております。そのビジネスとしてのポテンシャルや社会的意義を大いに感じつつ、投資させていただきました。DBJキャピタルは政府系金融機関のVCとして、当社の取り組みを支援して参ります。

●日鉄ソリューションズ株式会社 / 金融ソリューション事業本部 / 事業本部長 / 前原 卓己 氏

外貨建て取引を行う企業向けに為替ヘッジガイドを提供するソリューション「トレーダム」が、弊社のITソリューションと近接領域にありお互いにシナジー効果を期待できると考え、この度トレーダム社に出資する機会を頂戴しました。弊社でお付き合いのある金融機関様や事業会社様の中でも、昨今の状況下において為替の管理には苦心されているとの声は多く、為替ヘッジ業務を支援するニーズは今後益々高まることと感じております。日鉄ソリューションズは、ITシステム事業の経験を生かしてトレーダム社を支援していくとともに、弊社ITソリューションとの連携等を通して両社の事業が共に成長することを目指してまいります。

●W fund / パートナー / 服部 将大 氏

前回ラウンドに続き、今回ラウンドでも追加投資をさせていただきました。

外国為替領域はグローバルで数千兆円規模という圧倒的な規模があり、その中でもトレーダムが着目したのは為替のリスクヘッジという点がユニークであり初回投資に至りました。今回ラウンドでは、顧客企業をはじめプロダクト評価の高さを実証し、着実に成長を遂げそのポテンシャルの高さを改めて確認できたことで追加投資をさせていただきました。

為替のボラティリティが高く、自国通貨の価値を見直すべきこのタイミングにおいて、これから益々トレーダムが必要とされることは必然であり、今後の成長を引き続きサポートしていければと思っています。

●ごうぎんキャピタル株式会社 / 代表取締役社長 / 井田 修一 氏

これまで海外向け外貨建て取引のあるお客様は為替リスク管理に強い課題感をお持ちでしたが、金融工学×AIを活用した為替予約提案を行うトレーダムはその長年の悩みを解決する画期的なソリューションとなると考え、この度出資させていただきました。

AI予測を活用した為替リスクコントロールはグローバルで見ても希少なサービスであり、国内外問わず大きなマーケットを獲得できると確信しております。

山陰合同銀行グループの広域ネットワークを活かしたビジネスマッチング等を通じて、「為替リスクヘッジのことならトレーダム」という認知度アップに貢献していきたいと思います。

●三菱UFJキャピタル株式会社 / 投資第一部 / 副部長 / 野田 剛 氏

以前事業会社の経営企画業務に従事していた際に、外国為替は経営に与える影響が大きい割になかなか有効な解決策やツールが見当たらないと感じていました。当社の為替ソリューションのお話を伺い、このツールを活用すれば為替リスクをよりよくコントロールでき、中小企業から大企業まで幅広い企業の経営の安定化にお役に立てるのではと考え、今回投資させていただきました。すでに着々と導入実績を積み上げていらっしゃいますが、今後のソリューションとしての進化と顧客基盤の拡大に期待しております。

MUFGグループとして事業面でのご支援や上場に向けた体制づくりなど、幅広く今後の成長を支援させていただきたいと考えております。

●SMBCベンチャーキャピタル株式会社 / 投資営業第一部 / 次長 / 渡辺 雄太 氏

今回、法人向けAI為替リスク管理を手掛けるトレーダム社に出資する機会を頂戴しました。

為替ヘッジに纏わる領域は、属人的でありながらも、企業業績への影響度が大きい特殊かつ重要な業務であると認識しております。このような業務に携わる方々にこそ、AI含めたテックの恩恵をより享受してもらいたいという根底の思想に共感いたしました。

トレーダム社のサービスは、為替判断のみならず、その周辺の管理機能も併せてユーザーから高く評価されており、今後の成長にも期待しております。

銀行系VCとして、様々な局面で成長に資するよう、微力ながら努めて参ります。

●京都キャピタルパートナーズ株式会社 / ベンチャー投資部 / 次長 / 河野 慎吾 氏

企業の永遠の課題である為替リスク管理における高度なサービスを展開されていることに魅力を感じて当社に興味を持ち、優秀な経営陣の皆様の存在も後押しとなり出資を決定いたしました。銀行員として常日頃多くの法人顧客の為替に関するお悩みに直面している中で、トレーダムの普及がその解決の一助になるのではと期待しておりますとともに、今後京都FGを通じて全力で支援してまいります。

■トレーダム共同代表のコメント

●    代表取締役社長 / 浦島 伸一郎

この度、グローバルVCであるHeadline Asiaをリード投資家として、合計8社の投資家の皆様よりご出資いただきました。ご支援いただいた関係者の皆様に心より感謝申し上げるとともに、そのご期待に応えるべく身を引き締めて取り組んでまいります。
今回の資金調達を通じて、「トレーダム為替ソリューション 」の機能開発をさらに加速し、既存のSMB向け機能に加えてエンタープライズ向け機能の強化も進めてまいります。「トレーダム為替ソリューション 」のコアである為替リスク管理および外貨管理機能を拡充し、ガバナンス機能も大幅に強化することで、より高度なリスク管理体制をサポートいたします。
また、基幹システムおよび各種ITツールとのシームレスな連携を実現し、データ統合や業務プロセスの円滑化を推進してまいります。これにより、システム間の連携不足から生じていた手作業を削減し、業務効率の大幅な向上が期待されます。
日本には、優れた技術や独自のアイデアを持つ企業が数多く存在します。私たちはこれらの企業が為替リスクを気にせず、グローバル市場で自信を持って挑戦できる環境を実現するために、果敢に取り組んでまいります。

●    代表取締役 / 阪根 信一

この度は、弊社の事業成長を強くサポート頂ける8社の素晴らしい投資家の皆様から出資を受けることができました。HeadlineさんにはBtoB SaaS事業のグローバルスタンダードの観点からご指導頂き、前回ラウンドをリード頂いたW fundさんには引き続きUIUX最適化・チームマネジメントの観点からのサポート、日鉄ソリューションズさんとは法人向け金融サービスにおける連携を軸とした協業を目指して協議させて頂きます。

当社の顧客である企業は銀行の為替予約などの金融商品を活用しリスクヘッジします。DBJキャピタル、ごうぎんキャピタル、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、京都キャピタルパートナーズの銀行系VCの皆様とは海外取引のある企業の為替リスク管理および海外事業の発展に寄与するためにあらゆる協業の可能性について協議し連携させて頂きたいと考えております。

今回の調達により、弊社技術の更なる高度化・組織体制強化・顧客基盤の拡充を行い、多くの企業のグローバルビジネスの挑戦をサポートし、経済の活性化に貢献してまいります。

【トレーダムとは】

当社は、グローバルビジネスの大きな課題の一つである為替リスクを適切にコントロールするシステム「トレーダム為替ソリューション」を開発・提供するフィンテック企業です。伝統的な金融工学に基づく金融商品と高度な数理モデルやAIを含むデータサイエンス・金融システム開発に基づく技術を融合する「為替テック」の提供を通して、グローバルに挑戦する企業の成長やフィンテック業界の発展に貢献すべく事業を展開しています。

社名  :トレーダム株式会社(TRADOM Inc.)〈旧 ジーフィット株式会社〉

本社  :〒100-0004 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル4階FINOLAB内

資本金・資本準備金 :728,502,900円 

設立  :2015年1月

代表者 :代表取締役社長 浦島伸一郎、代表取締役 阪根信一

事業内容:AI為替リスク管理システム【トレーダム為替ソリューション】の開発・運用、為替情報コミュニティ【トレーダムアカデミー】の運営

HP    :https://tradom.jp/

登録番号:金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3329号

加入協会:一般社団法人 日本投資顧問業協会 

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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