北浜GRF株式会社、Ablecom製液浸冷却データサーバーの販売権取得へ

北浜GRF株式会社、Ablecom製液浸冷却データサーバーの販売権取得へ

北浜GRF株式会社、Ablecom製データサーバー販売権取得

北浜GRF株式会社は、台湾のAblecom Technology Inc.と液浸冷却データサーバーシステムの営業販売権を日本国内で取得する基本合意に達しました。この新しい技術は、特にAIの普及に伴い、データセンターで急増する電力消費量の問題解決に寄与します。Ablecomの液浸冷却式サーバーは、特殊液体を用いた冷却方式により冷却効率が向上し、最大で43%の省電力を実現します。これによりデータセンターのPUE値も1.05に改善され、エネルギー効率の向上が期待されます。

この記事の要約

  • 北浜GRF、Ablecomと液浸冷却サーバーの販売権取得合意
  • 主にAI普及によるデータセンターの電力消費問題に対策
  • 液浸冷却式で最大43%の省電力とPUE値1.05を実現

当社は本日、当社が51%を出資し、再生エネルギー電力およびデータセンターの開発を手掛ける北浜GRF株式会社(以下「KGC」)を通じて、台湾の液浸冷却式データサーバーシステム製造会社であるAblecom Technology Inc.本社(台湾省桃園市八德區長安街306號、総経理:梁見發氏、以下「Ablecom」)と、同社の液浸冷却式データサーバーシステム(ILC)及びダイレクトクーリングシステム(DLC)の日本国内での営業販売権について基本合意したことをお知らせいたします。

 

昨今のAIの急速な普及によりデータセンターでの電力消費量は莫大な増加が予想されます。Ablecomはこれらの問題を解決する技術を有する企業であり、Ablecomの液浸冷却式サーバーシステムは、特殊な絶縁性炭化水素系液体にサーバー本体を浸すことで冷却する、先進的なデータセンターソリューションです。従来の空冷方式と比較して、以下の優れた利点を提供します。

 

大幅な省電力化:冷却効率が飛躍的に向上し、データセンター全体の消費電力を最大43%削減できます。従来の空冷方式データセンターの標準的なPUE値が約1.5、今回の液浸冷却式のデータセンターPUE値が1.05となり、大幅な省エネルギーを実現可能になります。

(PUEとは Power Usage Effectiveness の略で、データセンターの電力使用効率を表す指標です。PUE = データセンター全体の消費電力 ÷ IT機器の消費電力。PUE値が1に近いほど、データセンターの電力使用効率が高いことを示します。理想的なPUE値は1.0ですが、実際には冷却設備や照明など、IT機器以外の設備にも電力が使用されるため、1.0を超えます。一般的なデータセンターのPUE値は1.5~2.0程度です。)

 

高密度実装:高効率冷却方式によりサーバーを高密度に実装することができ、データセンターのスペース効率を向上できます。

 

優れた冷却性能:高性能なCPUやGPU・NPUなどの発熱量の多いコンポーネントを効率的に冷却し、安定稼働を支援します。

 

静音性:冷却ファンが不要なため、騒音を大幅に低減できます。

 

環境負荷の低減:消費電力の削減により、CO2排出量を削減し、環境負荷低減に貢献します。

 

設置オペレーションコストの削減:配送から設置運用開始まで24時間以内で運用開始可能です。

 

気候を選ばない立地条件:冷却効率を高めるために冷涼な気候の立地を選ぶ必要がなく、様々な都市や地方でエネルギー効率の良いデータセンター運営が可能です。

 

20Ftコンテナでのコンテナ型データセンター運用:この液浸冷却式データサーバーシステムは20Ftコンテナ可搬式での展開も可能なことから、地方行政・企業の独自サーバー設立にも貢献できます。

 

この他にも通常データセンター向けの直冷方式(DLC)のデータサーバーシステムの販売構築も承っていきます。

 

KGCは、Ablecom社の先端冷却ユニットサーバの販売を通じて、高まる電力効率と冷却性能へのニーズに応え、お客様のデータセンターの運用コスト削減、環境負荷低減、および安定稼働に貢献していきます。またAblecom社は世界五大サーバー大手のSuper Micro社、GPU最大手のNVIDIAとの深いつながりを持ち、GPUサーバーシステムを短期間に調達納品できる強みを持っています。大規模・小規模なAIユーザーの自社構築をご検討のユーザーにも対応できる生産能力も維持しております(生産能力5000U台/月)。ハードウェア+ソフト+サービスのワンストップショップを実現したサプライヤーと当社の提携は今後の当社の事業展開の大きな強みになります。

 

【北浜GRFについて】

商  号:               北浜GRF株式会社

所 在 地:                大阪府大阪市中央区北浜2-1-13

代 表 者:                代表取締役社長 片岡 宣秀

事業内容:               発電プラント及び蓄電所に関する事前調査、計画、設計、開発

          電気・ガス・バイオマス燃料・温暖化ガス排出権等の売買、媒介

          発電事業及び電力の購入、販売

          各種コンサルティング業務

設立日:                  2024年7月26日

株主持株比率:         北浜キャピタルパートナーズ株式会社 51%

          Green Rock Fuel Holdings株式会社 49%

【北浜キャピタルパートナーズについて】

商  号:             北浜キャピタルパートナーズ株式会社

所 在 地:              〒541-0041大阪市中央区北浜二丁目1番17号 北浜ビジネス会館8階

                            TEL:06-6226-7581(代表) / FAX:06-6226-7582

代 表 者:              代表取締役社長 前田 健晴

事業内容:             投資事業

                            ソリューション事業

設 立 日:              1992年9月

資 本 金:              4,421,753,669円(2024年3月現在)

【Ablecom Technology Inc.について】

1997年設立、台湾桃園市に本社を有し台湾と米国・マレーシア・中国に生産工場を有する。ヒートシンク専業で起業しパソコンからサーバーまで事業規模を拡大し、2025年、現在の台湾工場の7倍規模の生産キャパシティーが完成する。データサーバ―システム世界大手のSuper Micro社を主要顧客に強固な関係性を維持し、NVIDIA社とも創業来の関係を有するデータセンターソリューション総合メーカー。近年液浸冷却技術を開発し、高効率・高性能なデータセンターソリューションを提供しています。

詳細はhttps://www.ablecom.com/en を参照。 

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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