楽天が「楽天テクノロジー・エクセレンスアワード2024」を発表し表彰式を開催

楽天が「楽天テクノロジー・エクセレンスアワード2024」を発表し表彰式を開催

楽天が「テクノロジー・エクセレンスアワード2024」を発表

楽天グループ株式会社は、「楽天テクノロジー・エクセレンスアワード2024」の受賞者を決定し、11月16日に表彰式を開催します。このアワードは、先進的なテクノロジーによって社会にイノベーションを創出した個人や組織を表彰するもので、今年は「AI-nization 4.all」をテーマに3つの「エクセレンス賞」が授与されます。このテーマは、AI技術の普及と民主化を促進することを目指しています。表彰式は「Rakuten Technology Conference 2024」の一環として行われ、技術の進化を加速させる取り組みが紹介されます。

この記事の要約

  • 楽天が「テクノロジー・エクセレンスアワード2024」の発表。
  • AI技術の民主化を目指し、3つのエクセレンス賞を授与。
  • 表彰式は11月16日のテクノロジーイベントで行われる。

 楽天グループ株式会社(以下「楽天」)は、「楽天テクノロジー・エクセレンスアワード2024」の受賞者を決定しましたのでお知らせいたします。また、11月16日(土)には、楽天が開催するテクノロジーイベント「Rakuten Technology Conference 2024」において表彰式を実施します(公式ページ: https://tech.rakuten.co.jp )。

 「楽天テクノロジー・エクセレンスアワード」は、先進的なテクノロジーにより社会にイノベーションをもたらした個人または組織を表彰する表彰式です。15回目の開催となる本年は「AI-nization 4.all(エーアイナイゼーション・フォー・オール)」をテーマに掲げ、3つの「エクセレンス賞」を授与します。「AI-nization 4.all」とは、本イベントを通じて、AI化を表す造語である「AI-nization」を楽天がさらに推し進め、世界中のあらゆる人々がAIを活用できる「AIの民主化」を目指していくことを表しています。

「楽天テクノロジー・エクセレンスアワード2024」

エクセレンス賞

各業界または分野において、技術を通じて社会の進化を促進した個人または組織に授与。

【受賞者】

GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社

<授賞理由>

 GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社は、サイバー攻撃対策事業を展開するサイバーセキュリティ企業です。同社の脆弱性調査・研究チーム「GMOイエラエ」は、世界最大級のサイバーセキュリティカンファレンス「DEF CON 32」で行われた、クラウドセキュリティに関する技術をポイント制で競うコンテスト「Cloud Village CTF」において、2年連続で世界1位を獲得しました。インターネットの安全性確保がさらに重要度を増す中でのこの快挙は、同チームの技術力と専門知識の高さを証明するものであるとともに、こうした優れた技術者の尽力は、私たちの日常生活を支える不可欠な要素となっています。

 同社による日本のサイバーセキュリティ業界への貢献は大きく、同社の活躍によりさらなる技術革新とセキュリティ強化が進むことを期待します。

【受賞者】

Preferred Networks, Inc.

<授賞理由>

 Preferred Networks, Inc.は、深層学習などのソフトウェア技術と計算基盤などのハードウェア技術を組み合わせたプロダクトを開発および提供しているAI企業です。同社は、ハイパーパラメータ(注1)自動最適化フレームワーク「Optuna」やGPUの行列計算を容易にするPython向け汎用配列計算ライブラリ「CuPy」をオープンソースソフトウェア(OSS)として提供し、AI開発者や研究者から高い評価を受けています。また、同社は大規模言語モデルの構築や提供を積極的に推進しており、今年10月には、1000億パラメータの大規模言語モデル「PLaMo-100B-Pretrained」を学術・研究用途を想定した非商用ライセンスと商業用途向けの商用ライセンスで公開しました。これらの優れたプロダクトを公開することで、業界全体の発展に寄与しています。

 さらに、生成AIの推論処理用の半導体を2026年に製品化することを発表するなど、ソフトウェアに加えてハードウェアによるAIの高性能化・低消費電力化にも取り組んでいます。   

【受賞者】

LlamaIndex

<授賞理由>

 LlamaIndexは、生成AIモデルと外部データの連携を容易にするRAG(検索拡張生成)フレームワークを開発および提供しているAI企業です。同社は、多様なストレージに対応したデータフレームワーク(注2)、柔軟なインデックス(注3)作成、先進的なワークフロー管理等の機能を持つRAGフレームワークを、OSSとして公開しています。自社に蓄積された情報や最新情報を反映した生成AIシステムを構築するためには、RAGの手法を取ることが一般的です。同社のフレームワークにより、RAGを活用した生成AIシステムの開発を大幅に簡素化することができるため、世界中のAI開発者や研究者により活用されています。

 同社の高い技術は、多様なユースケースに最適化した独自のAIモデルを柔軟に作成することを可能とし、生成AIと自然言語処理(NLP)の可能性拡大に寄与しています。

【審査委員】

委員長  楽天グループ株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史

委員   楽天グループ株式会社 専務執行役員     黒住 昭仁

委員   楽天グループ株式会社 専務執行役員     ティン・ツァイ

楽天テクノロジーカンファレンスチーム

 楽天は今後も、本表彰を通じて、テクノロジーの革新的な進化やイノベーションの推進に取り組む個人および組織を支援してまいります。

(注1)      機械学習モデルの挙動を管理するために、あらかじめ手動で設定しておくパラメータを指します。

(注2)      データを一定の形式で管理するための枠組みやひな形を指します。

(注3)      効率的な情報検索を行うために、システム内に用意するデータ構造を指します。

■「Rakuten Technology Conference 2024」開催概要

・名称: 「Rakuten Technology Conference 2024」

・日時: 2024年11月16日(土)10:00~18:00

 ※「楽天テクノロジー・エクセレンスアワード2024」表彰式は17:00~18:00に開催されます。

・会場: 楽天クリムゾンハウス(本社)

(〒158-0094 東京都世田谷区玉川1-14-1)

https://corp.rakuten.co.jp/about/map/crimsonhouse/

・主催: 楽天グループ株式会社

・公式サイトURL: https://tech.rakuten.co.jp/

・参加申し込みURL: https://www.eventbrite.com/e/rakuten-technology-conference-2024-tickets-1012141661957

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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