PKSHA、マイクロソフトとAI活用で営業業務の革新推進

PKSHA、マイクロソフトとAI活用で営業業務の革新推進

PKSHAとマイクロソフト、AI活用による営業革新を発表

株式会社PKSHA Technologyは、グループ会社のPKSHA WorkplaceがマイクロソフトのMicrosoft AI Co-Innovation Labで生成AIを活用した成果を発表しました。この取り組みは、営業業務の改善に寄与し、営業職の生産性向上を支援するAI SaaSの開発を加速します。PKSHA Workplaceは自然言語処理技術を駆使したAIプロダクトを通じて、企業のDX推進を支援し、ナレッジマネジメントの未来を見据えたビジョンを掲げています。マイクロソフトのエンジニアと共に、様々な規模の企業が新たなサービスやプロダクトを共同開発する場も提供されています。

この記事の要約

  • PKSHAとマイクロソフトがAI活用で営業業務改善を実施
  • 生成AIを使ったナレッジマネジメントの検証結果を発表
  • 企業のDX推進と営業職の生産性向上を支援する計画

 株式会社PKSHA Technology(読み:パークシャ・テクノロジー、本社:東京都文京区、代表取締役:上野山 勝也)は、グループ会社である株式会社PKSHA Workplace(読み:パークシャ・ワークプレイス、本社:東京都文京区、代表取締役:佐藤 哲也)が、マイクロソフトが神戸市に昨年開設したイノベーションラボ、 Microsoft AI Co-Innovation Labにおいて、生成AIを活用した検証を行い、その成果が営業業務の改善に寄与したことをお知らせします。また、今回の成果をもとにPKSHAのAI SaaS上での営業職の生産性向上支援を加速してまいります。PKSHA Workplaceは「PKSHA AIヘルプデスク」をはじめとする自然言語処理技術を活用した多様なAI SaaSプロダクトにより、働く人々とソフトウエアが相互に関わり合いながら共に進化していく新たな関係性を実現し、運用性の高いプロダクトを提供することで企業のDX推進を支援します。

検証・開発の背景:

両社の強みを活かし生成AIの新たな活用方法を検証、セールスイネーブルメントの高度化へ

 2023年10月、AIやIoTを活用したイノベーションの創出を目指すため Microsoft AI Co-Innovation Lab がマイクロソフトによって神戸市に設立されました。同施設はエンタープライズ、中小企業、スタートアップなど、規模を問わず、日本およびアジアのお客様に開かれており、マイクロソフトのエンジニアの支援を受けながら共にサービスやプロダクトを開発していくことができます。PKSHA Workplaceは「働く人の知恵と繋がりを企業の力に」という事業ビジョンを掲げ、未来のナレッジマネジメントの実現を目指し、設立当初より同ラボに参画していました。

 両社はそれぞれの立場から、テクノロジーを活用したワークスタイルの改革に取り組んでいます。今回、企業における生産性向上を阻む課題のひとつであるナレッジマネジメントに焦点を当て、各社のテクノロジーを組み合わせながら検証を開始しました。その中でも特に、お客様とのコミュニケーションのために常に最新の情報にアクセスしたり、それを解釈した上で即座にコミュニケーションができることが求められる営業職を対象に、セールスイネーブルメントの高度化に向けたナレッジマネジメントに焦点を当てています。

検証・開発の概要:

営業資料から必要な情報を抽出し、理解度向上を支援

 営業職員は、日々新しいサービスやプロダクトの情報を学習しなければならず、多くの資料やマニュアルから必要な情報を探し出すことに多くの時間を費やしています。これらの負担を軽減するため、本取り組みでは、生成AIを活用し、必要な情報を迅速かつ的確に抽出・要約する仕組みの検証と開発を行いました。

対象企業:グローバルに本社をもつ従業員3000名以上の企業

期間  : 約1ヶ月

対象  : 営業、営業企画、営業マネージャー

手順  :

① 資料をアップロードする

② 営業職員は、自社のプロダクトやサービスについて「差別化要因」「ユースケース」など、資料から抽出したいポイントを選択する

③ 選択した要素をAIが抽出し、要約した上で提案する。営業職員はその要約を参照し、同じ画面上で元の資料にアクセスすることで、効率的に情報を取得できる。

④ 営業職員はその流れで「理解度テスト」を自ら作成し、自身の理解をテストすることが可能。

⑤ 営業企画・営業マネージャーは、営業の理解度テストの結果をAIに確認することで取り出しが可能に

 これにより、営業職員が少ない労力で情報を探せることに加えて、資料の理解度を確認し、フィードバックをすることで、営業企画やマネージャーがそれらを活かして業務改善につなげることが可能になりました。

 本検証を通じて関係者へのアンケートを実施したところ、93%がAIが情報活用を支援するナレッジマネジメントにより業務が改善すると回答しました。また、改善領域に関しては、ほとんどの営業担当者が課題を感じている「必要な資料検索」に関する負担を軽減できるという声が70%と最も多い結果となりました。

検証を通じた今後の展望:

生成AIの研究開発を継続しナレッジマネジメントの更なる高度化へ

 今回、職場におけるテクノロジー活用を進める両社で検証を行った結果、生成AIによって企業内のナレッジマネジメントを抜本的に変革できるという結論に至りました。また、本取り組みを通じて、生成AIと人が協働することで、社内ナレッジの利活用とフィードバックサイクルを促進し、営業などのコア業務の品質向上に加え、フォルダ整理や情報更新といった付随業務の工数を大幅に削減できることが分かりました。

 今後、この検証結果をもとに、PKSHA Workplaceが展開する「PKSHA AIヘルプデスク」上での展開を視野に入れ、研究開発をさらに進めてまいります。 PKSHA Workplaceは、引き続きマイクロソフトとの連携を通じ、社内問合せ領域のプロセス改善やナレッジマネジメントを効果的に推進し、「AI ナレッジプラットフォーム」の社会実装を目指します。

関連記事

 本検証のサイドストーリーをPKSHAグループ公式note「PKSHA Delta」にて公開しました。背景にある両社のコンセプトや、取り組みの経緯などについて深掘りしています。

●マイクロソフト×PKSHAの共進化 – 生成AI活用によるセールスイネーブルメントを実現するプロダクトの検証

URL:https://voice.pkshatech.com/n/n0456f8994a3b

株式会社PKSHA Workplace 会社概要

技術的パラダイムシフトが起きているナレッジマネジメントに大きなポテンシャルが生まれています。「働く人の知恵と繋がりを企業の力に」を事業ビジョンに、「PKSHA AIヘルプデスク」を中心としたAI SaaS製品の開発・提供を通じて、未来のナレッジマネジメントを実現するAI ナレッジプラットフォームを社会実装することで、企業の飛躍的な成長を支え続けます。

株式会社PKSHA Technology 会社概要

株式会社PKSHA Technology 会社概要

「未来のソフトウエアを形にする」をミッションに、企業と人の未来の関係性を創るべく自社開発した機械学習/深層学習領域のアルゴリズムを用いたAIソリューションの開発・AI SaaSの提供を行っています。自然言語処理技術を用いた自動応答や、画像/動画認識、予測モデルなど多岐に渡る技術をベースに顧客の課題にあわせた解決策を提供する他、共通課題を解決するAI SaaSの展開により、ソフトウエアの社会実装を多面的に支援し、人とソフトウエアが共に進化する豊かな社会を目指します。

会社名:株式会社PKSHA Technology
所在地:東京都文京区本郷 2-35-10 本郷瀬川ビル 4F
代表者:代表取締役 上野山 勝也
URL: https://www.pkshatech.com/

◆本件に関するお問合せ
pr@pkshatech.com

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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