みずほ銀行とJ&J事業創造、特許技術「絞り込みAI」で伝統工芸の価値創造に挑戦
みずほ銀行とJ&J事業創造がAI活用で伝統工芸を支援
みずほ銀行とJ&J事業創造は、特許技術「絞り込みAI」を活用した実証実験を通じて、伝統工芸の新たな価値創造に挑む。「Bank of Craft」の取り組みの一環として、ユーザーが自分のイメージに合った伝統工芸デザインを見つけやすくすることを目指す。この技術は、今後ECサイトへの組み込みを予定しており、伝統工芸とデジタルテクノロジーの融合によって新たな収益機会を創出する狙いもある。みずほ銀行は、事業者の支援を通じて伝統工芸の存続と発展に寄与することを目指している。
この記事の要約
- みずほ銀行とJ&J事業創造が共同で伝統工芸支援プロジェクトを始める。
- 特許技術「絞り込みAI」を使用して、ユーザーの好みに合った伝統工芸を提案。
- デジタル技術を活用し、伝統工芸の市場価値を向上させることを目指す。
株式会社みずほフィナンシャルグループ傘下の株式会社みずほ銀行デジタルイノベーション部(以下、みずほ銀行)は、株式会社JTBと株式会社ジェーシービーの合弁会社である株式会社J&J事業創造(以下、J&J事業創造)が企画する伝統工芸の新たな価値創造を推進する「Bank of Craft」と共創し、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社情報通信研究部(以下、みずほリサーチ&テクノロジーズ)の特許技術「絞り込みAI」を活用した実証実験を実施いたします。
みずほリサーチ&テクノロジーズは、画像・音声処理や自然言語処理をはじめとした信号処理技術に強みを持ち、デジタルソリューションを提供しております。今回、私たちはイメージや思考を共通の言葉で表現することの難しさに着目し、AIが生成または抽出した複数の候補を提示し、ユーザーが自身のイメージや思考に最も近い候補を選択するというプロセスを繰り返すことで、ユーザーのイメージや思考を可視化する特許技術「絞り込みAI」を開発しました。将来的にはWebサイトやアプリへの組み込みを目指しており、特にECサイトでのショッピング体験のサポートなど、人々の生活を豊かにする用途への展開を目指しております。
みずほ銀行は、J&J事業創造が伝統工芸の新たな価値を創造すべく推進する「Bank of Craft」の趣旨に賛同・参画し、ユーザーが自分だけの好みの伝統工芸デザインを見つけることをテーマに「絞り込みAI」技術の活用可能性を検証いたします。また、みずほ銀行はお客さまと共に「絞り込みAI」技術の新たな活用の可能性検討にも積極的に取り組み、伝統工芸を端緒に、ECサイトや新たな市場での新規価値創出の可能性を目指します。J&J事業創造は、伝統工芸品を単なる物の価値にとどめず、現代のデジタルテクノロジーやクリエイターの感性を融合させて伝統工芸の価値を再構築し、伝統工芸産業への新たな収益機会の創出と伝統工芸の継承・発展を図るべく、企業・地方自治体との協業やイベントなど多岐にわたる活動を通じて伝統工芸事業者への支援モデルの確立を目指しております。
<みずほ>では、DX(デジタルトランスフォーメーション)を通じた新たな価値創造に挑戦しています。パーパス「ともに挑む。ともに実る。」のもと、J&J事業創造と本実証実験を通じて、<みずほ>のデジタル技術による伝統工芸の価値の再構築および新たな収益機会の創出の可能性を探り、<みずほ>が中期経営計画にかかげるお客さま、社会とともに、その先の持続的な成長、豊かさへの礎を築くことを目指してまいります。
【実証実験概要】
実施期間 |
2024年11月から12月 |
実施概要 |
「絞り込みAI」技術と博多伝統工芸デザインを用いて、ユーザーが言語化できない真に求める伝統工芸デザインの探索およびUI/UXの技術検証を行います。また、ユーザーへのアンケート調査を通じてニーズを確認し、将来的なビジネス構想の検討を行います。 |
【各社役割】
みずほ銀行 |
本実証実験構築・実施に係る運営、および「絞り込みAI」技術を活用した新規ビジネスの検討・構築 |
みずほリサーチ&テクノロジーズ |
「絞り込みAI」技術をデザイン分野に応用した技術/システム開発 |
株式会社J&J事業創造 |
「Bank of Craft」の企画・運営、本実証実験の構築支援 |