テクノヒル、簡単にSDS作成可能な「スマートSDS」を提供開始
テクノヒル、クラウド型SDS作成ソフトを発表
テクノヒルは、誰でも簡単にSDS(安全データシート)が作成できるクラウドソフト「スマートSDS」を2024年11月より提供開始します。このサービスでは、成分や物性情報を入力することで、多くの情報が自動で補完され、作成者の負担を軽減することを目指しています。特に、経験の浅いユーザー向けには判定アシスト機能もあり、簡単に利用できる設計となっています。また、11月中にトライアル申し込みを行うことで、初期費用が無料になる特典も用意されています。テクノヒルはこのプロダクトを通して、化学品関連事業者のデジタルトランスフォーメーションを推進してまいります。
この記事の要約
- テクノヒルがクラウド型SDS作成ソフト「スマートSDS」を提供開始。
- 自動入力機能や判定アシスト機能で初心者でも簡単に利用可能。
- 11月中のトライアル申し込みで初期費用が無料になる特典あり。
スマートSDSの提供を開始
テクノヒルは、誰でも簡単にサクサクSDSがつくれるクラウドソフト「スマートSDS」の本格提供を2024年11月から開始いたします。11月中にトライアル申し込みを行うと、特典として導入時の初期費用が無料となります。
SDS作成工数を従来の1/10以下に
テクノヒルとして、化学品に関わる事業者のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めたい、という強い想いがあります。開発にあたっては、デジタルの力を使って、少しでもSDS作成者の負担を軽減できるよう心がけました。使い方はシンプルで、成分・物性情報を入力すると、大部分の情報は自動入力されます。わからない部分については、判定アシスト機能も付いており、経験の浅い人でも使えるようになっております。
すでに、化学品を取り扱う企業様から先行利用を通じて、次のような声をいただいています。
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どう操作すればいいか一目でわかる仕様になっており、とても使いやすい。SDS作成にかかる時間は従来の1/10程度になっている。
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自動入力結果を独自情報に変えたい時もあるが、その場合も簡単に変えられるので助かっている。プレビュー機能が優れており、常にどんな仕上がりになるかチェックしながら内容を微調整することもできる。
SDSをめぐる動向
化学分野は、基礎化学品・機能性化学品どちらも、今後世界的に需要増加が見込まれています。特に機能性化学品は、日本企業が世界で存在感を出していくために欠かせない重要分野であり、積極的な研究開発およびサプライチェーン全体の活発な取引が期待されます。
そんな中、2024年4月に労働安全衛生法施行令の一部が改正され、SDS(安全データシート)作成が義務付けられる対象物質が新たに234物質追加、合計約900物質となりました。なお、SDSとはSafety Data Sheet(安全データシート)の略称で、化学品の危険有害性や適用法令を定めた、いわば化学品の取扱説明書のようなものです。2025年にはさらに約700物質、2026年には約850物質がSDS交付義務対象となり、現在の約5倍まで増加することが確定しています。
この法改正によって、今後数年のうちに作成されるSDSの本数は劇的に増加することが見込まれています。
テクノヒルは民間事業者として、厚生労働省から委託を受け化学物質管理に関する相談窓口を運営しており、相談窓口には中小事業者から上場企業に至るまで全国から相談が寄せられますが、法改正の影響もあり、特に中小〜中堅事業者からSDS作成関連の問い合わせが急増しています。
SDS作成の課題
既存のSDS作成ツールは、SDS作成経験が豊富な専門家向けのものが多く、専門家不在の事業者にとっては使いこなすのが難しい、という課題がありました。
今後数年のうちに流通するSDSの劇的な増加が見込まれている中で、自社でのSDS作成、管理の仕組みづくりが重要課題と言えます。
スマートSDSの提供開始
この状況を受けて、テクノヒルは、誰でもサクサクSDSをつくれるクラウドソフト「スマートSDS」を株式会社Dynagon(東京都渋谷区、以下「Dynagon」)と共同開発しました。
テクノヒルには化学分野の博士号を持つエキスパートが十数名所属し、これまでも2,000件以上にも及ぶSDS受託作成を行ってきました。スマートSDSは、最新の危険有害性情報や法令情報を参照しているのはもちろんのこと、実際にSDS作成を行ってきたテクノヒルだからこそわかる「高品質なSDSに必要十分な情報」が含まれており、ユーザーは高品質で標準化されたSDSづくりが可能になります。
今後AI機能も追加予定
開発パートナーとなったDynagonは設立当初からAIの研究開発に注力しており、今後スマートSDSにもAI機能が追加される予定になっています。
例えば、Dynagon独自の情報抽出AI技術を利用して、外国語で書かれたPDFファイルのSDSをアップロードするだけで、日本語版のSDSをほぼ自動的につくることができる機能の追加を計画しています。卸売事業者や販売代理店の多くは外国語PDFを見ながら、Wordファイルに翻訳・転記しているため、大幅な効率化が見込まれています。
価格について
価格は月額定額プランを複数用意しており、作成本数に応じて選択することができます。詳しくは以下のページよりお問い合わせください。
テクノヒル株式会社
テクノヒルは国内外の化学物質管理、放射線管理を通し、様々なリスクの「見えないものをみえるように、わかりづらいものをわかりやすく」し、法令調査・対応、化学物質管理セミナーなど専門的支援を提供している。リスクとの共生を可能にし、安心安全な社会を目指している。
所在地:東京都中央区
設立日:2006年
URL:https://technohill.co.jp/
株式会社Dynagon
産業界のサステナビリティ対応を支援するソフトウェアメーカー。創業時からAIの研究開発を進めており、AI技術とアプリケーションの融合を得意分野とする。
所在地:東京都渋谷区
設立日:2023年
URL:https://www.dynagon.jp/