菅公学生服、調査結果発表「デジタル採寸」の利用意向を探る

菅公学生服、調査結果発表「デジタル採寸」の利用意向を探る

菅公学生服がデジタル採寸の調査結果を発表しました

菅公学生服株式会社は、学校制服の購入方法の変化に関する調査データを発表しました。この調査は、中学・高校生の子を持つ親1,200人を対象に実施され、デジタル採寸の認知や利用意向について探りました。デジタル採寸は、自宅で簡単に採寸ができるサービスで、スマートフォンを使って撮影した写真をAIが解析してサイズを提案するものです。この方法の導入により、今後の制服購入の方法や保護者の意向も影響を受けていくと考えられます。

この記事の要約

  • 菅公学生服が制服購入方法に関する調査を実施。
  • 中学・高校生の親1,200人を対象にデジタル採寸の意向を調査。
  • デジタル採寸は自宅で行える便利なサービスとして注目。

 菅公学生服株式会社 (本社:岡山市北区駅元町、代表取締役社長:尾崎 茂 以下:カンコー学生服)は毎月最終火曜日に結果を発信している調査レポート「カンコーホームルーム 」Vol.225にて、「学校制服の購入方法の変化」の調査データを公開しました。

 新入学準備として制服購入を検討し始める時期になりました。制服の購入方法は、生徒と保護者が学校や販売店などに赴いて、採寸・試着を行う方法が一般的でした。しかし、ここ数年は、インターネットの普及やデジタル化が浸透し、人工知能(AI)技術の発達も加わり、学校制服の採寸や買い方が変化しています。では、最近の制服はどのように購入されているのでしょうか?

 今回は、中学・高校生の子どもを持つ親1,200人を対象に、デジタル採寸※の認知・利用意向、制服の試着・採寸の必要性、新入学時の制服購入場所の利用意向について調査しました。

※デジタル採寸とは、自宅に居ながら採寸が行えるサービスです。スマートフォンのカメラで正面、側面の2枚の全身写真を撮影すると高性能AIが画像解析を行い、おすすめの制服サイズをご提案します。

 

◆調査結果サマリー◆

●デジタル採寸を知っているのは2割に満たないが、機会があれば利用したいという回答は約5割を占める

●制服購入時における着用者本人の試着・採寸の必要性は、全体で8割以上が必要だと回答、中学生男子では約9割と高い傾向

●制服購入場所の利用意向は、「制服の専門店」が45.8%で最多

◆まとめ・見解

 近年、制服のモデルチェンジを行う学校が急増しています。これは社会が多様性を重視するようになったことで、制服の在り方やライフスタイルに影響を与え、その時代にあった新しい制服の付加価値が求められるようになったからです。そして、今、制服の採寸・購入にも最先端のAIテクノロジーが使われるようになり、制服の新しい購入方法が広がりつつあります。

 

 今回、中学・高校生の子どもを持つ親1,200人を対象にした調査では、学校制服のデジタル採寸の認知と利用状況は、「知っていて、利用した経験がある」(2.8%)は非常に少ないという結果でした。一方、「知らないが、機会があれば利用したい」(50.5%)という回答は多く、機会があればデジタル採寸を利用したいという人は約5割を占めています。

 また、新入学の制服購入時における、着用者本人の試着・採寸の必要性については、全体では「必要だと思う」(48.4%)が半数近く、「どちらかと言えば、必要だと思う」(37.6%)をあわせると8割以上が制服の試着・採寸は必要だと感じており、その傾向は、中学生男子では約9割と高くなります。

 

 新入学時の制服購入場所の利用意向については、「制服の専門店」(45.8%)、「学校内」(27.5%)、「一般の洋品店」(20.3%)、「インターネット等の通信販売」(19.3%)が購入場所として良いと回答されています。制服の購入場所としては、子どもの成長と学校の服装規定などを考慮したサイズ選びのアドバイスや、在学中の追加購入・アフターフォローなどの面から、豊富な経験と専門的な知識がある「制服の専門店」の利用意向が現在も高いようです。

 

 学校制服のデジタル採寸は、2020年頃から本格的に導入が始まりました。従来のように採寸会場まで行って採寸や試着をしたりしなくても、自宅に居ながら24時間いつでも採寸や注文が行える利便性だけでなく、メーカーによっては長年の学校採寸で培った膨大なデータをもとに、子どもの成長と学校毎の服装規定を考慮したサイズを導き出して、的確なサイズの提供やサービスの更なる向上を図っているようです。

◆調査結果

1.デジタル採寸の認知・利用意向

●デジタル採寸を知っているのは2割に満たないが、機会があれば利用したいという回答は約5割を占める

 中学・高校生の子どもを持つ親のデジタル採寸の認知状況は、「知っていて、利用した経験がある」(2.8%)、「知っているが、利用した経験はない」(14.4%)という状況で、デジタル採寸を知っているという回答は2割に満たない結果でした。一方で、「知らないが、機会があれば利用したい」(50.5%)という回答は約半数で、機会があればデジタル採寸を利用したいという人は約5割を占めました。

Q.試着・採寸が不要で新入学時に制服を購入できる「デジタル採寸」というサービスをご存知ですか。(単数回答)

2.制服の試着・採寸の必要性

●全体で8割以上が必要だと回答、中学生男子では約9割と高い傾向

 新入学の制服購入時における、着用者本人の試着・採寸の必要性については、中高生男女全体では「必要だと思う」(48.4%)が半数近くを占め、「どちらかと言えば、必要だと思う」(37.6%)をあわせると8割以上が着用者本人による制服の試着・採寸は必要だと回答しています。特に、最も身長が伸びる時期にあたる中学生男子は「必要だと思う」(51.3%)と「どちらかと言えば、必要だと思う」(37.3%)をあわせると約9割を占め、制服の試着・採寸は必要だという回答が多くなりました。

Q.新入学の制服購入時に、着用者本人の試着・採寸は必要だと思いますか。(単数回答)

3.新入学時の制服購入場所の利用意向

●制服購入場所の利用意向は、「制服の専門店」が45.8%で最多

 新入学時の制服購入場所の利用意向は、「制服の専門店」(45.8%)が最も多く、次に「学校内」(27.5%)、「一般の洋品店」(20.3%)、「インターネット等の通信販売」(19.3%)という結果でした。制服の購入場所としては、子どもの成長と学校の服装規定などを考慮したサイズ選びのアドバイスや、在学中の追加購入・アフターフォローなどの面から「制服の専門店」の利用意向が多くみられます。

Q.新入学時に、制服はどこで購入できるのが良いと思いますか。(複数回答)

◆調査概要

・調査主体:菅公学生服株式会社

・調査対象:中学・高校生の子どもを持つ親1,200人

・サンプルサイズ:

中学校

高校

男子

300

300

600

女子

300

300

600

600

600

1,200

・調査方法:インターネットリサーチ

・実施時期:2024年7月

・調査委託先:楽天インサイト株式会社

※結果公開URL: https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/homeroom/vol225

【菅公学生服株式会社】

1854年(安政元年)創業。学校制服・体操服を通じて、子どもたちと学生生活を支えるすべての人々に寄り添い、さまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニーです。

【カンコーホームルーム】

菅公学生服株式会社が、生徒を取り巻く環境や生徒の意識・ライフスタイルについて多角的に調査・分析し、毎月最終火曜日に、結果を発信している調査レポート。

テーマは、「中高生が着たい制服・体操服」、「部活動で身につく力」、「学校教育とSDGs」など多岐にわたる。調査結果は、当社の事業エビデンスとしてだけでなく、広く一般に公開することで論文や教材、新聞・テレビ番組で引用転載されるなど、多方面でも活用されている。

発行日:毎月1回最終火曜日更新

公開方法:WEB https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/homeroom

調査テーマの募集、ご意見・ご要望受付:https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/demand

引用・転載のお申込み: https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/quotation

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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