内閣官房の指針に基づいた企業のエンゲージメント分析

内閣官房の指針に基づいた企業のエンゲージメント分析

内閣官房指針に基づく企業エンゲージメントの分析実施

内閣官房が2022年に提唱した「人的資本可視化指針」に応じて、多くの企業が従業員エンゲージメントの情報開示を進めています。エンゲージメント向上の取り組みが広がる中、一律の施策では個々の従業員の反応に差があることが課題です。当社はこの課題に対し、従業員の性格や価値観がエンゲージメントスコアに与える影響を調査しました。その結果、「仕事重視」「楽観型」「仕事内容重視」の傾向がある従業員において、エンゲージメントスコアが高い傾向があることが明らかになりました。この調査は、企業がエンゲージメント向上施策を最適化するための参考となります。

この記事の要約

  • 内閣官房の指針に基づきエンゲージメント分析を実施。
  • 画一的な施策では個々の従業員に違いがあることが課題。
  • 性格や価値観がエンゲージメントスコアに影響を与えることが判明。

ひとりひとりの性格や相性を理解・分析して個と組織の力を最大化するHR Tech「ミツカリ」を提供する株式会社ミツカリ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:表 孝憲)は、同ツールを導入している企業の従業員8,286名を対象に、「性格や価値観が従業員エンゲージメントに与える影響」を分析いたしました。本調査の結果、従業員エンゲージメントの平均スコアや変動のしやすさには、個々の性格や価値観が影響することが明らかになりました。これにより、従業員一人ひとりに応じた適切な施策を講じることで、さらなるエンゲージメント向上が期待できることが示唆されています。

  • 調査実施の背景

2022年に内閣官房が公表した「人的資本可視化指針」に基づき、従業員エンゲージメントの情報開示が企業に求められています。これに伴い、多くの企業が従業員エンゲージメントの可視化および向上に向けたさまざまな取り組みを進めています。しかし、画一的な施策を講じても、エンゲージメントの向上には個人差があり、効果がある従業員と、変化が見られない、逆に低下する従業員が存在することが課題となっています。

こうした現状を受け、当社では従業員エンゲージメントスコアの高さや変動のしやすさに、従業員の性格や価値観がどのような影響を与えるかを調査する分析を実施しました。本調査は、エンゲージメント向上に向けた施策の最適化を図るための一助となることを目的としています。

  • 「性格や価値観が従業員エンゲージメントに与える影響」の主な結果

今回の調査結果により、従業員の性格や価値観がエンゲージメントスコアに影響を与えることが明らかになりました。具体的には、次のような傾向が確認されています。

・「仕事重視」「楽観型」「仕事内容重視」の傾向を持つ人は、エンゲージメントスコアが高く出やすい

・「プライベート重視」「慎重型」「給与重視」の傾向を持つ人は、エンゲージメントスコアが低く出やすい

・「自己主張」が強く、「感情表現」も豊かな人は、エンゲージメントスコアが高く出やすい

・逆に「自己主張」や「感情表現」が控えめな人は、エンゲージメントスコアが低く出やすく、スコアの変動も少ない

・「組織の成果を重視し、新しい価値を創造するタイプ」の人は、エンゲージメントスコアが高く出やすい

・一方で「個人の成果を重視し、既存の手法を実行するタイプ」の人は、エンゲージメントスコアが低く出やすく、スコアの変動も少ない

仕事重視:仕事が充実していることが自己実現の中で大切だと考え、仕事のためにプライベートが犠牲になることもある程度仕方ないと考える

楽観型:前向きで、ポジティブ。なにか失敗や不都合なことが起こっても、すぐに切り替えることができる

仕事内容重視:多少給与水準が低くても、自分の興味のある仕事であれば快く打ち込むタイプ

プライベート重視:家族や友人との時間、または趣味の時間などプライベートを充実させることが前提にある

慎重型:用心深く、様々な可能性・リスクを考えるタイプ

給与重視:仕事の対価が比較的高いことが重要だと感じ、仕事内容が魅力的なものでなかったとしても給与水準が高いとやる気を出すタイプ

エクスプレッシブ:「自己主張」が強く、「感情表現」が豊かな人

アナリティカル:「自己主張」が弱く、「感情表現」が控えめな人

イノベーター:組織の成果を重視し、新しい価値を創造するのが好きな人

エキスパート:個人の成果を重視し、既存の手法を実行するのが好きな人

  • 分析概要

調査名:「性格や価値観が従業員エンゲージメントに与える影響」

調査対象:ミツカリ適性検査とミツカリエンゲージメントをともに回答している10代から60代の男女

調査エリア:全国47都道府県

調査期間:2024年9月

調査方法:インターネットリサーチ

調査人数:8,286名

  • 「性格や価値観が従業員エンゲージメントに与える影響」分析に伴う無料ウェビナーのご案内

プレスリリースではお伝えしきれなかった、より詳細な分析結果や考察内容などを説明する無料ウェビナーを2024年11月13日(水)15時からLIVE配信にて、2024年11月14日(木)15時から録画配信にて、開催いたします。

・開催日時:

 LIVE配信:2024年11月14日(水)15:00~16:00

 録画配信:2024年11月15日(木)15:00~16:00

・視聴方法:Zoomウェビナー

・参加費:無料

・主催:株式会社ミツカリ

・お申し込み:https://peatix.com/event/4174215/view

  • ミツカリについて

ミツカリは、適性検査とエンゲージメントサーベイを用いてひとりひとりの性格や相性を理解・分析して個と組織の力を最大化するHR Techサービスです。


従業員に10分程度の性格適性検査を実施することで、一人ひとりの人物像や会社・部署の特徴を明らかにし、勘や経験による判断が主であった人や組織との相性を分析します。人や組織と「合う」「合わない」だけで判断するのではなく、具体的にどんな性格・価値観が合わないのかを指し示し、コミュニケーションで注意すべき具体的な行動例等も提示します。人と組織の特徴や相手との考え方の違いを理解することで相互理解を促進し、お互いの強みを活かせる組織づくりを支援します。

また1分程度のエンゲージメントサーベイにより、従業員が活き活きと働けているか、個と組織の力が発揮できているかを計測します。適性検査とエンゲージメントサーベイを掛け合わせることで、エンゲージメントが低下している原因を、人と組織のミスマッチの観点から分析・予測できます。性格・価値観をベースとした具体的なアクションを実施することで、エンゲージメント向上を支援します。

2024年10月時点での導入社数は5,000社以上となっており、東証プライム上場やベンチャー企業、学校や医療機関など多くの産業や従業員規模を問わず、多くの組織でご利用頂いております。

  • 株式会社ミツカリ概要

会社名:株式会社ミツカリ

代表取締役社長CEO:表 孝憲

URL:https://mitsucari.com/

設立 :2015年5月25日

資本金:100,000,000円

本社所在地:東京都渋谷区恵比寿2丁目28番7号 サテライトフロア1422

事業内容 :ひとりひとりの性格や相性を理解・分析して個と組織の力を最大化するHR Tech「ミツカリ」の開発・運営

記事選定/ライター
NFT-TIMES 長尾英太

ブロックチェーン技術記者、長尾といいます。ブロックチェーンについては投資/投機的な観点よりも、技術として未来の社会でどのように取り込まれていくかを中心に発信したいです。最近ではNFTやメタバースなどに注目しています。 1989年11月7日千葉出身。大学卒業後IT企業に入社。2017年にブロックチェーンの技術ライターとして独立。 Twitter
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