Liquid AI、環境負荷を軽減する新AIモデルに出資決定
Liquid AIが新AIモデルへの出資で環境負荷軽減を推進
Liquid AI, Inc.は、環境負荷を軽減できる独自のAIモデル「Liquid Neural Network(LNN)」を開発した米国のスタートアップです。従来の言語モデルと比べ、計算量やメモリ消費量が少なく、エッジデバイスへの実装も可能です。CTCは2024年2月からLiquid AIと協業し、AIの性能評価技術検証を行ってきました。この度LNNを活用し、Edge LFMの日本語対応を共同で進めることが決定。さらに、AIの活用範囲を広げ、オフラインやクラウドでの導入を促進します。
この記事の要約
- Liquid AIが環境負荷軽減のためのAIモデルを開発。
- CTCとの協業でEdge LFMの日本語対応を進める。
- エッジデバイスへのAI活用を拡大し、ビジネス成長を目指す。
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:新宮 達史、本社:東京都港区、略称:CTC)は、AIビジネスの更なる拡大を目的に、マサチューセッツ工科大学発のスタートアップLiquid AI, Inc.(Co-founder & CEO:Ramin Hasani、本社:米国マサチューセッツ州)の日本法人Liquid AI株式会社(以下:Liquid AI社)に出資しました。CTCはLiquid AI社と共同で、日本語に対応したLLMの共同開発や新技術の検証を進め、国内市場に省電力を実現するAIソリューションを展開していきます。
近年、DXやビジネス変革に向けて生成AIを活用するため、業務に特化できセキュリティレベルも維持できる独自の言語モデルの導入を検討する企業が増えています。しかし、言語モデルの構築には、多くの計算リソースが必要で、GPUサーバの大規模な導入や電力消費に伴う環境負荷への対応といった課題もあります。
Liquid AI, Inc.は、2023年米国のスタートアップ企業です。最小限の処理能力で順応性の高い機械学習を可能にするAIモデル「Liquid Neural Network(リキッド・ニューラル・ネットワーク、以下:LNN)」を独自に開発しており、大量データの言語処理を並列で実行するAIモデルと比較して、LNNは文章生成時の計算量とメモリ消費量が少なく、小型のコンピューターやエッジデバイスに実装して動作することが可能です。
CTCは、2024年2月からLiquid AI, Inc.との協業を開始し、AIの性能評価や実用性を確認するための技術検証を実施してきました。今回の出資に伴いCTCとLiquid AI社は、今後、Liquid AI, Inc.が10月23日に発表した言語モデル「Edge LFM」の日本語対応を共同で進めていきます。
またCTCは、オンプレミス基盤やクラウドサービスへの実装に加えて、家電製品やロボットなどのエッジデバイスでのAI活用を図り、AIビジネスの更なるビジネス拡大につなげていきます。
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以上
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)